[試合分析]J1第18節 セレッソ大阪対浦和レッズ
こんばんは、ご覧いただきありがとうございます!この記事では、2024年6月17日に行われたJ1第18節、セレッソ大阪対浦和レッズを、セレッソ目線で解説していきます。
主に三つに分けて解説していますので、気になるところだけでもご覧ください。
スタメン
[セレッソ大阪]
先発
GK 21 キム・ジンヒョン
DF 14 舩木翔
DF 16 奥田勇斗
DF 24 鳥海晃司
DF 33 西尾隆矢
MF 10 田中駿汰
MF 25 奥埜博亮
MF 27 カピシャーバ
MF 55 ヴィトール・ブエノ
MF 77 ルーカス・フェルナンデス
FW 9 レオ・セアラ
[浦和レッズ]
先発
GK 1 西川周作
DF 4 石原広教
DF 5 マリウス・ホイブラーテン
DF 13 渡邊凌磨
DF 20 佐藤瑶大
MF 3 伊藤敦樹
MF 6 岩尾憲
MF 25 安居海渡
FW 12 チアゴ・サンタナ
FW 21 大久保智明
FW 38 前田直輝
https://web.gekisaka.jp/news/jleague/detail/?409287-409287-fl より引用
試合分析① 守備の原則
セレッソは、守備時4-4-2となり、レオセアラ選手、もしくはブエノ選手がそれぞれボール保持cbにプレスをかけに行くか、アンカーの岩尾選手を抑える役割でした。しかし、浦和がパスを出してから、全体がプレスに行く後手後手な形になっていたので、立ち上がり少し不安なシーンもありました。解説の橋本さんも、もっとアグレッシブに主体的な守備をという趣旨のことを言っていましたが、個人的には、この状況ならこう奪う、というチームの守備戦術がもっと詳しい形で必要だと思っています。
例えば、浦和はポゼッション時、サイドフロントを使います。サイドフロントとは、
図1のような、位置です。簡単に言ってしまえば、ビルドアップしている側のサイドの低い位置です。
サイドフロントには、ボールを受けやすいというメリットがある反面、ヨーロッパで主流の同サイドにはめるプレスの餌食になりやすいという
デメリットがあります。
だから、セレッソの守備原則として、次の対戦相手がサイドフロントを使うことが分かった場合、同サイドにはめる守備を原則、守備戦術にしてチームの目線をそろえば高い位置でボールを奪いやすくなります。
では、具体的にその守備がどういうものなのか。
この図のように全体が連動して同サイドではめる守備、これはヨーロッパでは主流です。ポイントになるのが、セレッソ目線の左サイドではめるとき、右ウィングの選手(ルーカスフェルナンデス)もきちんと絞って岩尾選手にマークをつき、出口を作らせないことです。
ここが絞り遅れると、逆サイドに展開されたりこのプレスの意味がなくなります。
ぜひとも、今アベマで無料で見られますので、EURO2024 ドイツ対スコットランドを見てください。このプレスの有効性が見られます。ドイツがこの図まんまの守備をして、完璧な試合運びをしています。
試合分析② 絶対的主力の後継者
この試合の先制点は、前半42分、ルーカスフェルナンデス選手がフリーキックを直接沈めました。味方に合わせると思わせておいての、直接シュートだったので相手GKの意表もつけてすごすぎるゴールでした。また、追加点は、海外移籍がほぼ確実なものとなった毎熊選手の後継者、奥田選手の右足からもたらされました。
奥田選手は実質今季から試合に出ているルーキーですが、出身校やポジション、プレースタイルから後継者といっていいと思います。攻撃面の良さは、ウィングのルーカスフェルナンデス選手がボールを持って1vs1を仕掛けているときにオーバーラップをして助けたり、サイドでハマらない位置取りができたり、逆足のキックもよいことです。
また、今回の試合で守備面の良さも発見しました。前半39:52のシーン、西尾選手がチアゴサンタナにマークをついて行って、そのあいたゴール前のスペースに飛び込んできた相手をいち早く察知してボールを出されないようにする気の利きかた。攻守において素晴らしいので今後の成長に本当に期待したいです。
試合分析③ 失点シーン
失点シーンは、浦和武田選手のピンポイントクロスにリンセンが合わせて決められました。
西尾選手と奥田選手の間にいたリンセンに合わせられました。
日本であまり浸透していませんが、マーク相手を背中に入れるというのはあまりよくありません。
改善策1 奥田選手が絞って対応する。
改善策2 西尾選手が、ボールとマーク相手を同一視野に入れるマークの対応をする。
特に、改善策2を実践します。
マーク相手を背中に入れず、ボールとマークを同時に見ることをチームに浸透させることで、失点確率がぐっと減るのでぜひ実践してみてください。