【カタールW杯予選通過】中学生はスピードがない、身長が低くても戦えるサッカーを知ってほしい!
カタールワールドカップで、強豪のドイツ、スペインを撃破し見事に予選を1位で通過しました!!
この結果は興奮するし、感動しました!!!
スペインのポゼッションサッカーはボールを奪うことができない、前からプレスをかけるのはリスクだと、デザインされたポゼッションには引いてブロックを作るのが世界的な流行になってきて、5バックを使う国も増えてきました。
そんな中、日本はリスクを冒して前からプレスをかけ見事にそれがはまってドイツ戦、スペイン戦では後半で2点を奪って逆転をするという、これまでにW杯で優勝経験のあるチームには勝ったことがなかった日本がなんと一気に2勝するという快挙を成し遂げました。
この結果は、もちろんうれしいのですが、実際に日本サッカーのこのままでいいのかと不安になるところもあります。
私は、中学1年生を中心に指導を10年以上続けてきました。私が在籍するチームは、J下部や県内の強豪チームのセレクションを不合格だった選手たちが多く入団してくるチームです。
セレクションは、足が速いとか、身体が大きいとかサッカーというスポーツの特性上仕方がないことですが、フィジカルという個性が武器になってきます。
日本代表の試合を見ていても、足の速い選手が多く選出され、今回のワールドカップの予選でいえばスピードスターが集結し、そのスピードを活かしたハイプレッシャーでミスを誘いショートカウンターで勝利しています。
タイミングや駆け引きに秀でた「上田 綺世」選手が出場したコスタリカ戦ではブロックを引いた守備陣を打開することができず、ボールを保持して圧倒しても点が取れずワンチャンスをものにしたコスタリカが勝利するという結果になっています。
要するに、高い位置でボールを奪い、守備陣の隊形が乱れているうちに早い攻撃を仕掛ければ点が取れるが、引いた相手でロングボールを多用されて前からのプレスが効かない相手には点が取れないというのが現状です。
結局は個人のスキルに頼らざるを得ないため、三苫選手や伊藤選手、浅野選手や前田選手といったスピードに甘えてしまいます。
結果、育成年代のセレクションだったり、トレセンもそうですが、身長やスピードといった個性の選手が優位になっていると思うし、選考するスタッフの目線もそうなっていると感じます。
そもそも。狭い局面を打開できるアイデアをもった選手はなかなかいないのが現状です。
だからこそ、ここに育成のチャンスがあるんだと私は感じています。
身長が低い
スピードがない
そんな選手編成でも強豪に勝てるチームを作っていかなければなりません。
日本サッカーにおいても今のままでは発展はないのでは感じています。
フィジカルだけに甘えないサッカーを浸透させられるように、選手たちに伝えていきたいですし、日々勉強も怠らず今後も精進していきたいと思います。