#3_「最後の晩餐」
地球最後の日が訪れるとしたら,あなたは何を最後の晩餐としますか?
自分がもしその状況に陥ったら,とにかく高級なお肉と果物をお腹いっぱい食べたいです.
真犯人フラグの最終回の阿久津と落合の小話で「最後の晩餐」の話がありました.
阿久津「最後の晩餐に何食いたい?」
落合「阿久津さんは?」
阿久津「俺は迷っている間に死ぬと思う.決めたところで無駄なんだよ.味覚も 好みも変わる.人生全部自分の思い通りにはいかない.」
落合「それだとみんな最後の晩餐で後悔しながら死ぬってことになりません?」
阿久津「いつもの飯をうまいうまいって言ってる奴が,最後に笑うんだよ」
阿久津の言ってる通り,その時の味覚や好みで食べたいものが変わりますよね.
しかし,この「最後の晩餐」問題には,地球最後の日の他に健康かつ何でも食べれることが仮定されています.
それによって面白い問題になっていて,一度は皆んなこの話題に直面したことがあると思います.
現実的に考えて,地球最後の日が来るではなく,死ぬ直前何を食べたいかという仮定に置き換えるとこの問題はかなり難しいです.
病気で入院していたら,そもそも食べる元気すら無いかもしれないし,そもそも死ぬ日が確定していないと「最後の晩餐」を決めたところで死ぬ前に食べるが出来ないと言う人もいると思います.
何故この話題をnoteに書きたかったかというと,父が死んだ時に「最後何食べたのかな,良い物食べたかな」と思ったからです.
自殺なら自分で死ぬ日を決めれて,「最後の晩餐」を決めることが出来ると思っていました.
ですが,自殺は計画的というよりも突発的に起こる場合が多く,「最後の晩餐」を決める余裕は父には無かったかもしれません.他の自殺者も同様に.
結局,「最後の晩餐」なんて決めたところで,実現できない.
だから,阿久津刑事の言っていた通り,「いつもの食事に美味いと感じる人が最後に笑う」のかもしれません.
いつ「最後の晩餐」になっても良いように.