日中育児、まるごと夫に任せてみた
週末、どうしても1人で行きたい用事があり、1歳の息子を夫に預けて出かけることにした。
まるまる7時間くらい、夫だけに息子を任せるのははじめて(これまでにも留守番を頼むことはあったけど、義両親や母の助けがあった)。
加えて、夫はここ最近、仕事がとんでもなく激務で、まったく育児にタッチしていなかった。
それでも任せることにしたのは、わたしの持病の治療のため、12月に2泊3日の入院が決まっているからだ。それまでになんとしても、夫に育児スキルを学んでもらわなければ…。
ということで、予行練習も兼ねての、この日である。
当日、わたしが支度をはじめて夫が抱っこすると、何かを察した息子は大泣き。
もうこの時点で不安……。
とりあえず離乳食のストックと、昼寝の時間などタイムスケジュールを共有した。あとは任せた…頑張れよ…!と心の中でエールを送って家を出る。
用事の間、LINEをチェックすると、ひとまず問題なく過ごせている様子。
わたしが信用していなかっただけで、案外大丈夫なのかもしれない。任せてみるもんですね。とりあえず子どもが無事で生きてりゃいい。
そして帰宅!
夫、憔悴の顔。
息子、母に会えてニコニコ。
なんか、家の中の空気がよどんでいる。
夫はだいぶ疲れている様子だったので、「今日はありがとう。少し休んできたら?」と伝えると、ふら〜っと寝室へ消えていった。
「疲れたでしょ、ありがとね」と声をかけると、
「いや、何をしたわけでもないんだけどね…」と夫。
そう、夫よ。
いまわかったかい?
育児とは、何をしたわけでもないけど、いや、何をしたわけでもないからこそ、疲れるもんなのだ!
何かを達成できるわけでもなく、ひたすら子どもと過ごすのは、少しずつ心と体を削られるもんなのだよ。もちろん、子どもはかわいいけどね。
「うん、なんかずっと休まらない。寝られないし、昼ごはん食べられなかった」
そう、夫よ。
ずーっとスイッチを切れない感じだよね。
ぼーっと力抜いて、好きなときに寝て、好きなときにごはん食べる、その時間がないのよね。
うまく昼寝の時間と合わせれば、時間が多少とれなくもないけれど。少なくとも、自分のタイミングではないわけで。
わたしはもう慣れてきたけど、普段自分のペースで生活している夫にはだいぶ苦行だったのではないかと思う。
でも結果として、こうやってワンオペ育児の大変さを共有できた1日になった。
任せてみて、よかったと思う。
意外と大丈夫なことも、あんまり大丈夫じゃなさそうなことも含めて。
でも、夫よ。
あなたはまだ、朝と夜を知らない。
育児の本番は、むしろ朝と夜。
毎朝4時半くらいに起きる息子と、いっしょに起きて、遊んで、ごはん食べさせて、着替えさせる。
夜泣きがあれば起きてあやして、寝かしつける。
朝めちゃくちゃ寝起きが悪い上、夜泣きで1度も起きたことがない夫に、朝と夜の育児がつとまるのでしょうか。
嗚呼、やっぱり不安……。
毒にも薬にもならない文章ですが、漢方薬くらいにはなればと思っています。少しでも心に響いたら。