【自家製酵母マフィン】~所作、焼成。から考えること~
●さ、仕込もう。~自家製酵母なので仕込んで一晩寝かせるよ~●
①マヨネーズみたいに柔らかくなった、バターを
ホイッパー(泡だて器)でぐるぐる混ぜて。
バター全体の柔らかさを均一にするよー♪
☆液体になるくらいバターを溶かしちゃうと
生地がパサつきやすく、酸化しやすいので
劣化が早い。そのためパサパサになるのが早く、
そんな固さになる。
から注意してね!☆
(バターは心地よいミルキーさ。と、ともに、じゅわりしっとりの役目)
指で力を入れずに押すと難なく潰れるくらいのこの固さ。
②キビ糖を入れてまたぐるぐる混ぜる。
どこの生地の場所も
均一にキビ糖がいきわたるように。
(キビ糖は甘さもやけどコクの奥行き。しっとり、かつ香ばしさを与える)
③自家製酵母を入れて
~また、ぐるぐる。
生地のどの部分にも均一にいきわたるように。
(酵母は生地をしっとり、ふっくらと持ち上げてくれる役目の子です。)
入れる。
混ぜる。
☆時々、混ぜながら
周りもゴムベラではらって(生地をこそげとる)あげてね。
生地のどの部分にもどの素材もが行きわたるように。
地味やけど大切な所作です☆
④溶いた卵を入れる。
(冷たい状態ではなく常温に戻して置くと他の生地となじみやすい)
2、3回に分けてもいいし
どばっと入れてもいいよー!
配合みてピンとくる人はいると思うけれど
絶対分離するのでなんでもいい。
分離したもの、
分離してないもの
食べた結果
食感、味わい何も変わらないのです。
その後の粉の混ぜ方のほうが大切。
(とか専門学校で言ったら怒られるやつやけど(笑)
学校は正解を用意しておかないと、行けない場所やからね。
この世に正解ってのは自分でやったことでしか得られないものやのに。)
私はですね、2回に分けて卵を入れる派。
↑これは1回目混ざり終えたところ。
一回目はつるん。と混ざるよー♪
分離してもいいんやけど、
でも最初、予防接種みたいに
バター生地(油)に卵(水)を
少し入れてあげて
全体を中和させてあげた上で分離させた方が
全ての材料を入れたとき
個と個で存在しながらも
手をつなぎ、寄り添う、
そんな、おいしい輪が広がる。と感じていて。
あえて2回に分け
1回目は乳化
2回目分離 をあえてたどる。
その後の粉とのかかわり方が大切です。
そんなめんどくさい私のやり方です。
お好きにどうぞー♪
で、卵を最初に全部入れて分離。
でもOK!
卵を全部入れて分離した状態↑
(何度も言うけれど混ぜるごと周りはきれいにゴムベラではらってあげてねー!)
⑤粉振るいまーす。
(☆粉振るう理由は、
1.ダマをとる。
なんかゴミみたいなんも入ってるときあるから
やはり振るうの大切。
2.粉と粉の間に空気を含ませる。)
振るったら(〝ふるい〟を持つては固定して動かさず左手でぽんぽんと叩いて落とすと手早く効率的に落とせるよ。)
⑥粉ドバっと入れます。
繊細さと、大胆さ、の塩梅。とか言ってみる。
手に持つ道具を
ホイッパーから
ゴムベラに変え。
さ、ここからが
⑦そぼくな。考えるマフィンの大切な軸。
生地の真ん中に
ゴムベラを切りこんで
生地の下まで入れて
底から生地を上に持ち上げる。
*例えばホイッパーで、ぐるぐる混ぜたら食べたときに固い生地になる。
から
底から持ち上げて余計な生地の空気を抜き
素材達の手をゆっくりと取ってあげ繋げてあげるイメージ。
言葉も大切やけど写真でそのまんま、載せていくね↓
下から上へー
そのまま上から下へー
ゴムベラで空中に円を描くイメージで。
【作り手が混ぜる】というよりも
【粉が生地入っていく】お手伝いを作りてはしている感覚で。
余計な力はいらないよ。
ただ、なじんでいく。
肩の力を抜いてー^^
最初からそんなすぐに馴染まない。
人間関係と一緒やと思っている。
何度も何度も、向き合うからわかることがある。
(ま、それでも分かり合えないこともあるけれど
わかりあえないことがわかる、のでそれもまた発見。
きっと、そこからどうするか?ちゃうかな?)
下から、上へ
上から下へ。
焦らなくていい。
けれども
テンポよく、心地よいを刻む。
そしたら
生地も応えだす。
少しづーつ、粉が生地に入っていく感じ、、伝わるかなぁ?
さらにさらに、
下から上へ
上から下へー♪
円を描くように。
力を入れずに、焦らずリズムよく。^^
1、焦らないこと。
2、でもゆっくり。ではない。テンポを刻む。
(なんだか志す人生への行き方も同じかも、と感じるのです。
菓子作りから人生を考えることは本当に多い)
下から上へー♪
↑
粉が全て生地に入った状態。
でも、ここで辞めたらいけないよ。
これはまだ、人で言うと
知り合いになったような状態。
決して素材達が一つのチームになった訳ではないのです。
と、いうわけで
さらに
同じやり方で
生地たちを混ぜていきますよー
下から上へ
上から下へー♪
少し生地は重くなっているけれど
それでも。
力ずくではなく
何回も何回も
リズムよく混ぜていきますよー^^
人だって一緒やん?
力づくで仕事押し付けられたり
めちゃくちゃ強引に知り合いと仲良く?なろうとしても
そんなに実りはない。
一見繋がっているようには見えても
もろいものができるから。
根気よく、肩の力を抜いて。
なんどもリズムよく、心地よくー♪
1,2、1,2♪と。。
すこーしずつ、
粉が入った当初より
生地にツヤが出ているのわかるかな?
これは
素材達が手と手を取りだした証拠。
そして余計なもの(生地中の空気)が外に出て行っている証拠。
言わば、必要なものは手と手を取り合い
穏やかに揺るぎない土台を作る。
けれど
実をもって行動し進む中で
不必要なものは去っていく。勝手に。
さ、キラン!と素材達のできあがりー^^
ここまで混ぜる回数としたら100回は
超えています。
(下から上へ、上からしたへを1セットとしたら)
これ、一回卵で分離してるんよー、でも
混ざるんです。繋がるんです。ちゃんと。
大切なことは
数字ではない。教科書でもない。
その。目の前にある生地と
自分の感じたことが全てです。
生地と自分が教えてくれます。
時間がかかっても
菓子作りも
人生もその方がいいと思う。
⑧さ、型に生地入れて~
寝かせるよー^^
酵母さんやからゆっくり、発酵なので
一晩休息です。
それと
粉もパンと一緒で
休ませてあげる方が伸びの良い生地になる、気がしている。(笑)
艶やかな生地に心が緩むとき~^^
ラップ、もしくはおおきな袋で
しっかり密閉して乾燥させないように
休ませます。
で、一晩(6時間~24時間くらい)
夏場は冷蔵庫でお休みさせて(25℃以上になったら)
その他の季節は常温で大丈夫。
それも、そぼくな。は、なので
自分の心地よいポイント探してくださいね。
一晩経ったらすこーーーーーーし
ふっくらしてるけど
そう、変りはありません。(笑)
⑨具を入れる時のそぼくな流、心得。
まずはオーブン200度に予熱しておこう。
(予熱はとっても大切。庫内温度を保つために。)
今回はバナナとイチゴ。
好きにどうぞー
#そぼくな 。はですね、
↑こんな感じで生地と具が交互に味わえるように
入れるのです。
生地と具のコントラストが好き。
えっとね、もしバナナでやるなら
欲を言えば【エクアドルの循環型農法、田辺さんのバナナ】が
フルーティでおススメ。
それも熟しているものではなく
固いやつがね
甘ったるくなくって
それが生地にあってとてもおいしいよー!
大阪の時はライフとかで売っていたけれど
こちらではあまり見ないから
有機バナナが次においしいかな。
と、言うわけでイチゴもこんな感じに
縦にきり生地と具の触感のコントラストを作るのです。
そして果汁が染み出たところがうーまーいーーーーー❤
なんでもいいんやけどお好みで。
でも、そぼくな。は
サチノカが好きでサチノカを愛用しております。
酸味と気品ある甘さ、程よい果汁が
あうんよね。とっても。
それぞれ上にもモリモリと。
少し果物を焦がしたうまみも欲しいのよね。
イチゴは間にクリチを。
そぼくな。のスダチーズにも愛用している
#四つ葉クリームチーズ がおいしいよー^^
で、イチゴもやっぱりもりもり。っと。
⑩焼きまーーーーース。オーブンとの付き合い方。
200度に予熱完了したオーブンに
マフィン達を入れる!
180度に設定変更し(庫内温度を扉を開けてマフィンをいれた後に
180度を保ちたいから200度に設定しておいた)
180度で25分~
25分経ったら天板の手前と奥を変え、
180度のまま10分焼成。
(オーブンの焼成力は場所によって違うから
ある程度マフィン全体に熱が入ったらマフィン達の場所を
変え、焼き村を防ぎ、均一に火を通してあげる。)
そこで取り出してみて
焼き色足らなかったり
生地を触ってみてふにゃっとなり
中身が焼けてなさそうやったら
同じ180度で3分程度ずつ焼き足す。
★同じメーカーのオーブンでも
人と一緒で
一つ一つの個性がある。
そして季節によっても同じ温度で焼いても
焼ける時間って変わってくる。
ので、その目の前にある生地を一番大切に
向き合って焼いてみてくださいね。★
⑪焼けたー^^↓
冷めてから型から出してね。
バターの香り、バナナの焼けた匂い^^
ふんわり、と心地よく焼きあがる。
でも、香ばしさ、は忘れない。
#バナナマフィン のすきなとこ。
#イチゴマフィン は焼いたらわかる、
このキュンっとする香り。
部屋中に、そして
そとにまで漏れ出す香りの癒し。
焼きたても、冷めたても、
次の日のお楽しみにも。
暮らしに寄り添う、そんなここち良さ。
おいしいねー^^
マフィンはこんな暮らしの寄り添い方がいい。
そう思う。
瞬間。
以上マフィンのレシピでした。
最後にお伝えしたいこと。
誰かのお役に立てればしあわせです。
そして、
なんだか世間は難しく考えすぎているお菓子作り。
もっと、
肩肘はらず、暮らしによりそうような
数字とか、答えがあるような
レシピもあっていいんじゃないか?と
想い、書き起こしました。
やたら長いけれど
こんなエッセイのような
一個人の考えを載せて
やたら長いし
正解もないけれど
正解なんて、きっと
ほんとは無いんだと、
菓子の世界に入って10年目で感じます。
そしてそれは31年生きてきた人生にも感じることです。
なんだか、
【正解】を提示し求めてしまう世の中で
How to本ばかりですが
正解は本来一人一人の性質があるので
一人一人個々で違うと思うんです。
だから
このレシピを
ヒントにして
自分のとびきりおいしい
#人生のレシピ を
見つけてくれたらなぁ。
なんておこがましいですが思っています。
わたしも、まだ模索中の人生ですが
挑戦していきたい。
正解は
自分だけの正解は
やはり挑戦しないと
見つからない、と思っているから。
誰かのお役に立てますように。
★お願い★
写真や文の乱用、勝手な媒体への掲載はご遠慮ください。
心をこめて、ここに記載しましたので
心無い勝手な行動は胸が痛みます。
そして、もうひとつのお願い。
それは、もし
この記事、レシピ、考え方を
気に入って頂けたならば
下の【このクリエーターをサポートする】に
100円でもありがたい。です。
サポートして頂けると嬉しいです。
その資金は
このレシピ(考え)を
【紙の本】という
形で世に出すために。
使わせていただきたく思っています。
なかなか簡単にうまくいうとは思っていないけれど
やはり
【あえて正解のないレシピ、考え方】の本が
紙の本として
だれかの心や暮らしに寄り添える、と思うのです。
もちろん、
この考え方を
気に入って頂けて、
この想いに賛同して頂けるなら、で構いません。
どうぞよろしくお願いいたします。
そして読んでくれてありがとう!
#焼き菓子屋 そぼくな。
ゆ季
いつも、ありがとうございます。