坂口恭平さんに会ってきたメモ
自由大学の「生活の革命」というイベントで、坂口恭平さんの講義を受けてきました。超楽しかったー。いっぱいコミュニケーションがとれたので大満足です。
書ききれるか分からないくらい色んなことを感じて。たぶんまだ言葉にできない想いもあると思うのですが、とにもかくにも、講義内で個人的に印象的だった話題や感じたことを僕なりの解釈で振り返ってみようと思います。
まずですね、ぼくが関心があったのは、僕自身が恭平さんを直接目にしたときに、なにをどう感じるのかというのは気になったわけです。なにせお初にお目にかかるわけです。普段はSNSやユーチューブなどで一方的に知っているだけですので。その人が目の前に現れた時、僕は何を感じるのか。ドキドキしていました。
講義の時間が近づき、恭平さんが会場に入ってきました。おお、生恭平。でもなんだろう、不思議と違和感なくスッと僕の中に入ってきました。もっと緊張してしまうかと思ったけれどそんなこともなく。きっとそれくらい、僕は恭平さんのことをネット上で追っていて、もう会ったような感覚でいたのでしょうね。あ、この感覚はしっているぞ、となるわけです。だけど当然、直接お目にかかれてうれしい。僕は会場に一番入りして、一番前の一番真ん中の席を陣取っていましたので、トーク中は本当に真ん前で、恭平さんの一挙一動、恭平さんの声や顔色の変化を観察できたわけです。
そして、ここからが僕のファインプレー。今回は「生き延びる事務」の内容がメインなので、時間の使い方について言及するシーンがあったんですね。で、会場の人から挙手で自分の現状の話をしようよって流れになったわけです。僕は一番に手をあげてですね、いっぱいいっぱいお話をしました。今回のイベントが50人いてですね、時間的に50人を裁くのは厳しいわけです。で、その中でトップで話をしたのでめちゃくちゃ時間をとって話ができたわけですね。こんな贅沢なことはないでしょう。僕はこのとき学びました。積極性は本当に大事。やりたいとおもったら恥ずかしがらずにやったほうがいい。結局、こういう形でお話ができた人は僕含めて10人しかいなくて。せっかく直接お話ができる機会があるのに尻込みするのはもったいないわけです。僕はファーストペンギンとして挙手をして本当によかったなと思いましたね。でいろいろお話をしたあとに恭平さんから「君は大丈夫」って言ってくれて。正直、自分自身も不安はなかったのですが、改めて尊敬する方からそうやっていってもらえると、やっぱり心強いわけですね。自分のやっている道はやっぱり間違ってないんだってそう思えるわけです。僕の想いも恭平さんに伝えられたので大満足です。
恭平さんの印象についてですが、まあいつも拝見させていただいている印象そのままだなというのはまずあって。そして、とてもユーモラスでチャーミングですね。直接お会いして声を聴けたのでさらに好きになりました。結局なんだろう。最後は人間性とか人間味、声や表情や仕草に着地するんだろうなっていうのは今回すごく感じましたね。最初の入り口はコンテンツ、創作物なわけです。でも最後は結局フィジルカルにたどり着くというか、なんだろうね。とにかく、創作活動をするうえで創作物を出すのはもちろんですが、それと同時に自分という人間も出していく、声を発信していく、人との交流を探していく、というのは大事だなと思ったわけです。だから僕も、もう少しそういう声を発信したり、交流を持つ場を作るということに関心がでてきましたね。とにもかくにも、素敵だったなぁ。生恭平。
あと、ちょっとビックリしたのは、歌う瞬間ですかね。まあ歌うこと事態にもちょっとびっくりしたのですが笑。今回のイベント、歌うかもな~いやでも、さすがに歌わないかぁ、講義だしと思っていたら、歌をねじ込んできましたね笑 さすがだなぁと感心しました。でも僕がびっくりしたのはそこじゃなくてですね。一番目の前で見ていたので表情の変化が分かるんですけど、歌う瞬間に目が変わるというか。なんか仙人みたいだなと思ったんですね。髪も金髪だし、フランクな恰好をしているのだけれど、目がぐっと歌世界に集中する感じで。畏敬にも近いような怖さもありました。でもそれはもちろん恐怖ではなくてですね。宇宙をみるような、深い谷底をみるような、深い森に身を置くような。そんな感じです。これは、ちょっと僕の中でビックリしたことでしたね。恭平の森を見たって感じです。
僕の最近の関心というか、テーマは、人間性なんですね。結局表面的なものをテクニックや皮で隠したって最後はばれるし、その人の人間性に寄っていくわけです。だから、フワちゃんの炎上は、あれは不可避だったんじゃないかと思うわけですね。ちょっと話がズレましたね。
とにかく、恭平さんの発言や行動には素直さしかなくて、でやっている活動内容はそのまま恭平さんの人間性を表しているし、見えないところの動きっていうのも偽ったりしていないのがすごく分かる。ああ、偽っちゃだめだよな、見つめるべきは人間性だよな、ってすごく感じましたね。特に家族とのかかわり方というのは、人間性がモロに出るわけで。その家族という共同体の中で、恭平さんは、まあヘンなことをしているわけです笑。そこでヘンなんだから、まあ表に出てきてもヘンだろうと笑。恭平さんは家族は社会と言っていて。きっと普段から家族のなかでいろいろと実験をしているのだろうと思います。
もう少し講義の内容について触れていきますかね。といっても、僕はわりと熱心に彼の発言や著作を読んでいる方なので、今回の講義内ででた発言の6、7割くらいは知っている内容というか、僕の中では確認作業に近くて。だから、彼のXや著作を丁寧に読んでいけば、まあ講義の内容はわりと網羅できるのではないかなと思うわけです。僕は、本を人間と思っているのですが、やっぱり本て人間だなと、発言を聞いていて改めて思いましたね。
そんな中で僕が印象的に残った言葉がいくつかあります。それは、講義の冒頭で繰り返し飛び出した「バザー」という単語です。僕はバザーという言葉はあまり馴染みがないので、勝手にフリマみたいなものだと変換しておきます。まあ一緒か。
たしかに、恭平さんの行動や思想にピッタリのワードだなぁと思ったんですね。その、フリーダム感というか、規制がない感じが。で、売り方も見せ方も自分でやんなきゃいけない。なんか、そういうたくましさは、恭平さんの中にバザーっていう感覚があるからなんだろうなって合点がいきましたね。結局、何にもしばられたくない、自由にやりたいことやらせてくれよ~っていうのが、彼の行動原理の根幹にあるのだろうと思います。だから、全部自分でやっちゃう。それは、場を作ることも含めて。自分の身を守る場所も、物を売る場所も、見せる場所もそう。まずは自分の空間を自分で立ち上げてみる。それが楽しいし、うれしいし、安心するのだろうと思います。0円ハウスとかの話もそうで、結局何にも縛られずにいかに自分のスペースを持つかということに子供のころからずっと関心があるのでしょうね。
あとは、改めて無能についての話が聞けたのは良かったですね。これは恭平さんなりの継続するコツなんですけど、やっぱり重要なのは継続することで、手を止めないことなんですね。でそれを可能にするためのマインドが「自分を無能と思う」ってやつで。つまり、能力がないから練習が必要だよねってことなんですね。継続=練習ということなんで、創作活動を安定させやすいというね。創作を継続させるうえでのマインドについての話を改めてきけたのも大変さんこうになりました。
他にもいろいろと面白いキーワードや、参考になる話は書ききれないくらいたくさんあって。でもちょっと書き疲れたから今日はこのくらいで。
とにもかくにも、恭平さんという人間を直接感じれたことは今後の活動に良い影響を与えそう。とってもいい時間だったなあ。