Z32
若者のクルマ離れが叫ばれて久しい。
お客さんにはあまり知られていないが、実は自分も車好き。月に1000kmも自転車で走っているから、クルマに興味があると思われない方が自然だろう。
過日、バイトのユウト君が友人2人を連れて来店してくれた。店がヒマであろうことは想像に難くないからで、わざわざお客さんとして食べにきてくれたのだ。なんとも良くできた若者達!しかも、その来店の仕方が面白い、なんと一人一台。彼らはこの時代には珍しいクルマ好きの若者達。この日も伊豆スカイラインや箱根ターンパイクを連れ立って走ってきたようだ。
食べ終わって店から帰る時、その中の一人、チャリ仲間のk君が蕎麦宗の目の前のパーキングに愛車を停めてあったので、他のお客さんも加わってしばし自動車談義。
そのクルマ、フェアレディZ。エンスー達は車の型式で呼ぶことがほとんどなので、Z32と呼んだ方がしっくりする。*S30よりアメリカで大成功を収めたフェアレディZも1980年代半ばには円高などの影響から過渡期を迎え、かつての栄華は何処へやら。そこからようやく復活を遂げ、再び人気再興を果たした名車がZ32。
高校生の時にタミヤのプラモデルを作ったので良く覚えている。久しぶり実車を見るとなかなか。エクステリア・インテリアともに、今でも十二分にカッコ良い。1989年デビューの車は、彼らが生まれるよりもずっと前だから、クラシックといっても違和感ないかもしれない。
「他の車を停めてある駐車場まで移動します」、と言ってZ32の狭い室内は3人のデカイ図体を飲み込んで走り出した。弄ったマフラーから惚れ惚れするエキゾーストサウンド。やっぱり車はこうでなくっちゃ。
チョット、クルマも良いなぁと思った。静かな日曜日の昼下がり。
*S30…アメリカでZ-car(ズィーカー)として大ヒットした初代フェアレディZ
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