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春の別れと成城あんやの餡わらび餅

目指せスーパースター。蕎麦宗です。

春は別れの季節。年度の区切りで卒業や転勤、引っ越しなど諸々…。否が応でも離れ離れを告げざるを得ず、それはなんとも寂しいものだ。韮山守山の淡き桜のはらはらと散り吹く花びらも、青い空に映えるミモザの枝振りも、ましてや刹那さをで包む。

そんな折、先だってバイトスタッフの方が手土産片手に挨拶に来てくれた。お子さんが無事志望校へ合格したとのことで(何より本人の努力の賜物、菅原道真公のご利益も⁈少しはお役に立てたかな)、わざわざ来て下さり嬉しい限り。

というのも、この2年間のコロナ禍の影響で来客数は激減。仕事を休んでもらったりしていたためだ。また、騒動の当初より《飲食店での感染リスク》がTV報道で繰り返され、不安を煽られていたこともあって、小さなお子さんや受験生を抱えた親御さん達の心情としては、入りにくいのも当然。そこへきて、僕自身と蕎麦宗のスタイルは、そういった不安や心配に寄り添う優しさを持ち合わせていない。

にも関わらず、わざわざこうして来てくれた配慮が嬉しく、その気遣いにはいつも尊敬しかない。どれもこれも僕に欠けている資質なので、ぜひ、見習いたいと思う。

さて、折角頂いたお土産。東京は成城にある《あんや》さんの餡わらび餅だ。早速開封して頂こうと、斜めの紅い紐を解く。瀟洒しょうしゃなパッケージは、食す前からすでに舌鼓したつづみ。高揚感そのままに柔らかな餅を手に取って、包み紙を開けてパクリ。

『なんじゃこれ!』

その食感といい、甘さといい、なんとも言えぬ優しさが、まぶしたきな粉とともにほろりと溶け込んで実に美味、いや、旨すぎる!。この方、お取り寄せの達人なのは以前より勝手知ったるが、それにしても素晴らしい一品。

蕎麦宗も細々と宅配などを始めたので、ぜひこの素敵な《センス》や《気配り》を我が商品にもアドバイスして活かしてくれたら、と思った。そんな、僕にはない《優しさ》に感じ入り、共有させて貰える時間が、また、いつか来るのだろうか。

コロナ禍や政情不安が和らぎ、少しでも一緒にいられる安寧な日々が訪れることを祈りながら、『落ち着いたら戻ってきて下さいね』という心の内の声は、もう届かない路地の角。春風に揺れる長い髪に、そっと『さよなら。またね。』と手を振った。

出会いも別れも、うららかに包まれるのが春。夏、秋、冬、そしてまた春は来る。ガンバラナシませう。

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#春風 #別れの季節 #気配り上手 #あんや



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