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チャリ鉄の旅 その1【サンライズ出雲と風まかせな自転車旅】

目指せスーパースター。蕎麦宗です。

久しく旅をしていない。

遠出したのは2018年の自転車旅で、宇都宮から日光・群馬・秩父・奥多摩・富士山と回って伊豆は三島へと帰った時だろうか。その翌年2019年は台湾KOMやツールド沖縄への出場とレース三昧だった。そして2020年は5月に横浜のゲストハウス【フタレノへ】行ったきりだ。2021年はもう9月になるというのに箱根すら越えていない。近頃の流行り病の騒動の対策とやらで、『県を跨ぐな』とか『不要不急の外出は控えて』と喧伝されるおかげで、すっかり出かける気分も萎えてしまった。

それが【秋の気配と仙人草】に書いたように、

『久しぶりに旅へ行こう。どこか知らないところへ行こう。』

という思いがふっと湧いてきた。そもそも《不要不急》かどうかは本人が決めれば良いことで、知事や国家に指図を受けるようなことではない。もし、美味いもの食べたいと全国津々浦々に出向く中年がいたとしても、もし、遠距離恋愛する彼女や彼氏のところへ遊びに行く若者がいたとしても、それこそどちらも《要と急》の必須なことで、人生にそれ以上の生きる意味があるのなら教えて欲しい。

そんなわけで、せっかく降って湧いた旅への想いが消えないうちに、フットワーク軽く出かけてしまおう!と店を夏休み休業して出かけることにした。タイミングよく、というか運悪くというか緊急事態宣言が延長されてしまったことで、仕事への意欲も失せかねない。少し気分をリフレッシュする意味でも行きたいところへふらっと出向こう。ならば一頃夫婦ではまった出雲や松江もいいな。サンライズ出雲に乗って。でもこの月末(2021.924)には7回忌を迎える今、亡き妻との想い出を辿るより、一人歩くこの瞬間の、そしてこれから開いてゆく新しい人生を思い描く方がポジティブだ。行ったことのない所へ。そうだ、計画なんていらない。吹く風に任せて思いつくままに走ろう…。

そうして僕が決めたのは岡山県にある重伝建・吹屋の集落を訪れるためにサンライズ出雲に乗って備中高梁駅までの切符を買うことと、京都駅をゴールにしてランボルギーニ×サーベロでの自転車旅をすることだった。それが決まったのはこの旅の3日前。台風情報と飛行機チケットが難儀だったのでそれになった。

*重伝建…重要伝統的建造物群保存地区。歴史的な街並みを保存するために作られた日本にして稀有な約束事。合掌造りの白川郷や妻籠馬籠は有名。

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2021年9月12日。今まさに、これから寝台特急に乗って出かけんとしている。ただ行くだけでは芸があるまい。せっかくInstagramやnoteブログもやっている。スマホを手にして半年経った。ならばと、リアルタイムな旅行記として、有料で発信してみてはどうだろう。それはそれで自分的には新しい試みだし、仕事と言えなくもない。これなら不要不急だと非難も受けまい(ウソ!笑!)。

というわけで、ここから先は有料となります。文章の価格というより、サポート(投げ銭)と思って下さい。なので、「よし、応援しよう!という稀有な方に読んでいただければ!と思っています。この旅が終わるまで、書き足して行く形でやってみたいと思います。

では、始まり始まり。さてと、荷物詰めなきゃ。

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