信号待ちのドゥカティ
目指せスーパースター。蕎麦宗です。
オートバイの免許を取ろうと自動車学校に通っているうちに、欲しくなるのは必然で、ネットやら友人との会話やらで妄想物色している。もちろん直ぐに買えるわけもないが、そうしていつか乗りたいなぁって思っているのものが、オートバイ界のフェラーリといわれるイタリアのメーカー《ドゥカティ》の《パニガーレV2》という*スーパースポーツ。
で、ロードバイクでの出勤の道すがら、信号待ちで止まっている真紅のオートバイを見かけた。後ろ姿とその色で直ぐに分かったので、真横に並んでチラリ。《ドゥカティ》の《ST》だった。パニガーレなどのスーパースポーツとは異なる数世代前のツーリングバイクの系譜で、1999年デビューのもの。高らかなエンジン音にかき消されて聞こえないだろうからと、親指立てるジェスチャーを添えて
「カッコいいっすね」
と伝えると、ヘルメットのバイザー上げてご満悦な紳士。
その後も3回、信号待ちの度に隣り合わせになったので色々と話した。ドゥカティのこと、免許取得していること、などなど東京方面から伊豆へツーリングに来てくれたその方としばしの雑談。そしてロードバイクにも乗っていたことが分かる。ならば尚のこと、今度伊豆へきた際には良かったら蕎麦宗へお立ち寄り下さい、とプチ営業。
信号が青へと変わる。今度はその方が親指立てるジェスチャーとともに、あの官能的なエンジンやマフラーの爆音を奏でながら走り去っていった。
オートバイの文化の一つに旅先や峠で出会ったバイク乗り同士での気さくな会話というものがある。皆、同じオートバイ仲間として壁なく分け隔てなく、かつ深入りしない距離感でのコミュニケーションはとても素晴らしいこと。どことなく隔たり間のあるロードバイクの世界にも、同様の文化が根付くといいなぁっていう憧れを抱きながら、その日も教習車に跨ったヘタッピライダー。
いつかはドゥカティ。さぁ、ガンバラナシませう。
*スーパースポーツ…MotoGPのようなレーシング用バイクを市販車仕様にしたもの。カウル付きの深い乗車姿勢はスポーツ感たっぷり。
#オートバイ文化 #峠の会話 #蕎麦とオートバイ #オートバイで伊豆へ
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