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クルマとミッフィーと曲がり角
目指せスーパースター。蕎麦宗です。
我が家にやってきたアルファロメオ916スパイダー。なにせ25年も前のイタリア車、早速の故障。とはいえ前オーナーから聞いていた軽微な不具合で、右のウインカーが点かなくなっただけ。
日本車にはまぁ有り得ないことなので、外国車に乗ったことの無い方は驚くかもしれないけれど、何、直せば良いだけのことです。イタリア車は電気系統が弱い(というか日本の湿度に合わない)ようで、その辺りの細かい修繕を新オーナーである僕がやって行くことになるだろう。有り難いことに前オーナーと、前々オーナーがエンジンや足回りなどの大きな整備改修をして下さっていたお陰で、すこぶる走りは調子が良い。で、今回の症状はどうもリレーラーというウインカーの電気回路のハンダ漬けが甘いようで、日本製の部品への交換かハンダの盛り直しをすれば良いらしい。
さて、でもウインカーが出ないというのも困りもので、治るまでは手信号だ!と思って、早速オープンにして手を振ってみた。法的には左折が右手のヒジを90度に折って指先を上に向けた形をとるようだが、左ハンドルでやるとなると左手か⁉︎。よくわからないので右手で右方向を指差したのだが、ちょうどランニング帰りで後ろは仲間のクルマだったので面白い、まるで普段ロードバイクに乗ってトレイン組んで*ハンドサイン出しているみたいだ。
もう一つの方法として右折をしない(笑)という手もある。実はこれはこれで面白いので、次回の講釈はこの続きを話そう。
*ハンドサイン…ロードバイクで連なって走る時に、前方確認し難くなるのを補うために、右左折や停止などをジェスチャーで後続の人に伝える。
最近我が家にやって来たアルファロメオ916スパイダーが早速の故障で右ウインカーが点かなくなった。
オープンにしてハンドサインで方向指示器の代わりをしていたが、それも面倒なのでもう一つの方法として右折をせずに目的地に行く、というゲームにして遊んでいる。これはこれで随分と頭を使うのでなかなか面白い。
で、思い出したのが子供の頃に読んだミッフィーのクイズ本。街路を行くクルマに乗ったミッフィーに課せられたルールは、丸くなった角しか曲がってはいけないというもの。一旦停止せずにクルクルっとちょっとした遠回りをすることで、スムーズにゴールまで辿り着く。なんだかとっても好きだった。
実はこれと同じことを《クロネコヤマト》が社内実験を繰り返し、国に対して提言している。都市部の渋滞の原因は右折がほとんどを占めているためだ。その右折をクルクルっと左折を繰り返すちょっとした遠回りで無くすことで、渋滞のほとんどが消えるのだ。すぐに交差点(四差路)と信号機をつける解決法よりもずっと効率的で低コスト。
しかしながら、あえなく却下されたのはあなたのご想像の通り。
合理的な解決よりも利権とセンスレスなドライバーに合わせざるを得ない現況を、なんとか変える手立てはないものか⁉︎、と改めて考えさせてくれるあたり、さすがのイタリア車としておこう。
まあ、ガンバラナシませう。
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![山川宗一郎](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143900015/profile_cf4ebd73ab4e34edb63d039d0fc87e4f.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)