蕎麦宗店主の自転車クロニクル その6【韮山古川探検】
巷は訳あって夏休みのように長い春休み。夏休みといえば自由研究。今は随分と制約が多いようで小学生も気の毒だなぁって思う。が、僕らの時代は工作でも論文でも本当に自由だった。
小学5年生の時、近所にを流れる狩野川水系の支流《韮山古川の源流を探る》という探検を記事にまとめた。狩野川との合流地点から世界遺産になった韮山反射炉まではロードマンに乗って、そこからチャリを置いて、鳴沢川と名を替える川縁をひた歩き、山奥の水源まで辿った。そうやって友達と二人で調べ上げた。
調査探検を終え反射炉へ戻って来たが、まだ日が沈むには時間がある。せっかくの夏休みだ。もうチョット遊んで帰ろう。その頃、河川改修工事が完成していて「これなら川の中走れるな!」って思った。で、裸足になって自転車で乗り込み水しぶきあげながら堪能。
その日は親父に借りてカメラを持って行った。小学生の小遣いには貴重なフィルムなので、せびりながら川の様子を写真に撮り、「自由研究に使うから」と、母親に渡して現像を頼んだ。
それから数日後。写真が来た。
やられた。あいつ、いつの間に。
その日、母親に叱られたことは言うまでもない。つづく
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