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52歳のアーリーリタイヤ

 今はのんびりぷ〜太郎、山川宗一郎です。

 早いもので、約20年続けた蕎麦宗を閉店してから3ヶ月が経った。
 その間何をしていたのかと問われると、コレと言って何をしてるわけでもなく、思うがままにのんびりゆったり過ごす平和な日々が流れている。不特定多数の人々に囲まれていた商売屋の日常とは真逆に、家族以外はほぼ誰とも関わらない真逆な生活が、これほどまでに快適だとは今まで気が付かないで来た。

 そんな暇になった日常に最も取り組んでいるのは、【内観】。スピリチュアル・プログラムで習った《瞑想》をはじめとして、悠然と自身の過去を掃き清め、本来のあり方を引き寄せるべく、インスピレーションが降りてくるのを待っている。忙《せわ》しない毎日を過ごしている多くの方々や、3ヶ月前までの自分には考えられないことだ。
 そのためには先ずは断捨離・手放しが必要となり、それらは以前からも取り組んでいるおかげで随分と片付いた。次のフェイズは身近な周囲の環境を整えるべく、居心地の良い空間を作ろうと取り組んでいる。

 おかげさまで戻って来れる実家(持ち家)がある事により、わずかな家賃で飯・風呂・部屋に不自由がないのだから、これは親に感謝せねばなるまい。
 その返礼がてらではないけれど、家中くまなく整理整頓と、リビルドにも精を出している。多すぎるモノやゴミの問題は、相似的に拡大解釈すれば社会問題そのもの。まぁ、この話はまたにして、今回はDIYで作った庭が、ほぼほぼ完成した!話題に触れよう。

 この家を27年前に建てた時、ラブラドルレトリバーを一頭飼っていた。死んでから14年ほど経つ。でも犬小屋があった庭の一角は当時そのまま。それらコンクリート床や、近所の子供達のために父親オヤジが作った安全柵などを撤去し、隣地との境目に新たな塀壁へいを建て植樹する。完成したそれらは目隠しとなり庭を包み、快適なリビング前のDIYデッキに座れば、芝生と庭木越しに借景となって韮山の山々が見える。

『ああ、なんて贅沢なんだろう。』

 いずれはここに友人を招いてBBQをやるつもり。そんなことを夢想しつつ、小春日和の縁側の陽だまりは暖かく、ワインだったりコーヒーだったりを呑みながら、大人しく過ごしている。ああ、贅沢だ。

 そんなこんなを、まるで兼好法師の如く徒然つれづれに書き尽くすと、また別の事もさまざま浮かぶ。『これはぷ〜太郎ではなくアーリーリタイヤだな』とか、『いったい何のためにあくせい働いているんだろう?』とか。
 一昔前なら、まもなく定年退社の頃。思えばあと8年足らずで*年金生活者になる。80歳を超えた親はいつまで元気なのか。そして、社会も地球も大きく様変わりしてゆくのは間違いない。
 いずれにしても、どうなるにせよ、僕はワクワクしながら、そしてゆったりと日々を過ごせていることに感謝。

 それにしても、ネットで頼んだ芝生の資材がまだ届かない。作業はまた明日だな。その分、マンデリンの香りが鼻の奥に残っている。あっという間に陽は傾いて寒いけれど、植えた木々の紅葉が麗しく、春先の芽吹きが楽しみになった。
 そして、空は今日も美しい。

*年金生活者…定年は65歳に延びたが、繰り上げ受給すれば60歳から年金を貰える。

犬小屋の跡
コンクリートや網も撤去
木塀と植木
デッキとワインと青い空

#アーリーリタイヤ #DIY  #プー太郎 #のんびりライフ #働かない生き方

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山川宗一郎
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