100坪の大豪邸
目指せスーパースター。蕎麦宗です。
昨日、庭の手入れをしていて思い出したので昔話を一つ。
同じ伊豆でも三島や沼津の駅前立地ではそうはいかないが、韮山や修善寺をはじめとしたほとんどの場所の地価はさほどではなく、東京近郊のようなぎゅうぎゅう詰めになった、家屋を建てるのが精一杯な住宅を作る必要がない。もっともああなってしまった原因は、戦後、都市へと出てきた地方出身者の戸建て持ち家信仰が一つで、その欲を上手く使って後押しした国や銀行や法律の問題でもある。
さて、伊豆は韮山の僕の実家も100坪程の広さがあり二階に届くくらいの樹高の木が20本くらい、そしてその倍くらいの小低木が合間を埋めている。
大学生時代に付き合い始めの頃、都会育ちの彼女(後の妻)にその話をしたところ、どれだけの豪邸、はたまた資産家?!のご子息なのか、などという憶測で母親との会話が盛り上がったことがあったらしい(笑)。大都市近郊の住宅は大抵20〜30坪の土地に*建ぺい率ギリギリで建っているのが標準だし、彼女もまたマンション住まいだったからなおそう思ったようだ。
しかしながら、僕にとっては約100坪の土地に*建坪40の平屋(当時)はウサギ小屋。何故なら近所は農家が多く、500坪くらいの土地に瓦葺きの大屋根の平屋の母屋と、その横には納屋やら蔵やら何やらが立ち並んでいたからだ。それでも豪邸ではなく標準的。だから「うちの家小さいな〜」というのが自分の感覚。
ところ変われば基準も異なる。気づけば愉快なことです。
さて、ガンバラナシませう。
*建ぺい率…場所により、土地にどの程度の大きさの建築物を建てることが出来るのかは法律で決まられている。
*建坪…敷地に建っている家屋の占有面積。坪とは畳2畳分を一つの単位にした大きさでメートル法では3.3㎡。この方が土地や家屋の大きさのイメージが湧くのは世代によるようで、畳に触れることのなくなった若い世代には㎡(平方メートル)で話す方が伝わる。
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