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2021年9月28日 グリーフケア
以前勤めていたデイサービスでは利用者の方が亡くなると、お葬式から10日ほどしてご家族が落ち着いただろう頃に、希望する職員で家を訪問し、仏壇に手を合わせてるということをしていた。手を合わせたあと、やはりご家族と少しお話をすることになる。そういう場だから職員もちゃんと気を使って、「いやあ、いつも徘徊ばかりで大変でした」などということは口にせず、楽しかった思い出や人柄の良かった面などをなつかしそうに家族に話す。それが一つには家族のグリーフケアになるし、それに対して家族が「よくしてくれてありがとう」などとおっしゃられると、介護職員にとってのグリーフケアにもなる。
そういう実践はどの事業所もしているのかと思ったが、新しく就職した施設ではそれをしていない。管理者も仏壇に手を合わせに行っているかどうかあやしいものだ。就職したのはコロナ禍の前でその当時からそういう状態だから、コロナは関係ない。グリーフケアに関心のない事業所は案外多いのかもしれない。
介護職員にとってもグリーフケアは重要だ。自分の実践がはたしてよかったのかどうか、自分の実践の至らなさが利用者さんの死期を早めたのではないか、いろいろ介護職員も思い悩む。お葬式のあと、少しして落ち着いたころの家族との交流はお互いのためになると思う。