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やっちゃば

 「やっちゃば」は東京の方言です。
 昔、秋葉原にあったあれを指します。

 青果市場のことです。

 東京にはいくつかの青果市場があり、都民はもとより、多くの人々に野菜や果物を届ける機能を果たしています。

新宿にある中央卸売市場淀橋市場
中央卸売市場は農林水産大臣の認可を受けて全国に64か所開設されています。

 東京で最も大きな青果市場は、大田市場です。秋葉原にあった神田市場が平成元年に移転して開場しました。もうすぐ35年になります。
大田市場1日当たりの青果物の取引量は、東京で最大であると同時に日本最大でもあります。開設者である東京都のホームページによると数量で約3,860トン、金額は約11億円もあるそうです。

かつて、秋葉原駅前には中央卸売市場神田市場が開設されていました。

 

跡地には高層ビルがそびえています。

大田市場には、日本全国から青果物が集まります。取引された青果物は、東京都内で消費されるもののほかにも転送と呼ばれる他の青果市場に流れるものもあるそうです。
 直接、産地から各地の青果市場に運んだほうが距離を短くすることができて合理的に思われるかもしれませんが、品物によっては、量が中途半端(トラックに空気を運ばせること)になり非効率なので、大田市場で中途半端な量の青果物を組み合わせて量をそろえて運んだほうが効率的になるそうです。

 このほか、東京には日本を代表する青果市場があります。最近、築地から移転して開場した豊洲市場も青果物を多く取り扱う市場です。全国各地の農協の選果場でシティーと書かれている出荷前のコンテナは豊洲市場向けの荷物です。

 このほかにも、東京には、新宿の淀橋市場、舎人公園の北足立市場など、たくさんの市場があります。

東京23区内には9か所の青果を取り扱う中央市場があります。

 淀橋市場では、今日も多くの青果物が運ばれてきていました。ここを経由した野菜が我が家の食卓にのぼるのかな?

R5.6.26 魚市場の写真追加