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そばハウス安曇野でそばの勉強をする

初めまして。
安曇野市でそばハウス安曇野というそば打ちの体験ができる温泉サウナ付きの一棟
貸し宿泊施設をやっています。
そば打ち体験の他にも手まり作り、和菓子作り、苔玉作り、陶芸など様々な体験を施設内で受けていただけます。

一棟貸切ってどんな感じ?どんな風にどんな体験ができるの?そばハウスではどんな過ごし方ができるの?と色々な質問をいただくことが多いのでnoteで様々な過ごし方をご紹介してみることにしました。少しでも皆様の安曇野滞在の参考になればと思います。

早速ですが、こちらの白くて可憐なお花、何かご存知ですか?

そう、そばの花です。
安曇野一帯を車で走っているとこんな真っ白なお花が一面に咲く景色をよく目にします。このそばの花から実がなって、その実を挽いて水と混ぜて捏ねたらそばになる・・・なんてこの花を見ただけではなかなかイメージできませんよね?

収穫前のそばの実

そばハウスで体験していただくそばは10割そば。つまりそば粉とお水のみで作られています。
ツナギに小麦を使ったそばも多くあります。元々は江戸時代にそば粉を運送するのに時間がかかってしまい、劣化したそば粉がうまく繋がらないのを防ぐために小麦を混ぜて繋いでいたそうです。そば粉独特の香りや風味が少し落ちてしまいますがつゆの味を濃くして喉ごしで食べる。それが江戸前そばの始まりだったそうです。

10割そばを初心者が打つのは難しくないですか?と聞かれることもありますが、施設内で挽いた新鮮なそば粉を使っていますので、繋がりにくさを感じることはありません。小麦を混ぜたほうが吸水スピードに差が出て打ちにくい、という職人の
方もいらっしゃるくらいです。

そばの実を挽く

体験の前に、まず簡単なクイズや食に関する講義を最初に受けていただきます。

そばの歴史や豆知識を習ったら、いざ実習です。

オリジナルエプロンをつけて、コネコネ。水を加えた瞬間からそばの香ばしい香りがしてきます。アーモンドのような、コーヒーのような、奥深い香り ・・・早くもお腹が空いてきます。

初めての方はこれだけの水で本当にそばになるの?と心配になるかと思います。
大丈夫。なるんです。まとまらない!と慌てて水を加えてはいけません。最低限の水が粉全体に均一に行き渡るとスーッとそばは一つにまとまります。そば打ちの
工程には社会の真理が現れているようだという方もいらっしゃいました。そんなことを議論しながらそば打ちできるのも楽しい時間です。
この水まわしという作業は一番根気のいる作業ですが、心を鎮めて、その日のそば粉のご機嫌を伺いながら、天気や湿度を感じながら進めていきます。

その後は含みすぎた空気を出す作業、延し、切りと作業は続いていきます。

そば切りの作業には性格が出る?

小さなお子さんももちろん一緒にそば打ちに参加していただけますが、一時間近くかかるそこそこ体力のいるそば打ちです。途中で飽きてしまうお子さんもいますので、ご家族で交代しながら打っていただくのが良いと思います。

出来上がったそばはお夕飯時にお召し上がりいただけます。
少し太かったり、短かったり、不格好でも大丈夫。そば粉自体の味がしっかりしていて、自分で打ったそばもとっても美味しく食べていただけます。
講師の打ったそば、お友達の打ったそば、ご自分で打ったそば、色々食べ比べてみるのも楽しみの一つです。

そば切り包丁・のし棒・石臼

新鮮なそば粉と美味しい水。
シンプルな素材のみで作られるそばだからこそ、とても奥深く、学びがいのある食文化です。そば粉によって、挽き方によって、温度や湿度によって、少しの変化で味が変わります。その変化に敏感でいること。
そばハウススタッフ一同日々学びながらお客様にもより深くそばを学んでいただけるよう、より美味しいそばを味わっていただけますよう、精進してまいります。

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