「体験」
本日のランチは、提供されるすべての料理を、手づかみで食べるお店でした。
食材を手づかみで食べることは初めての体験。新体験の瞬間に心がウキウキワクワク。
最初は、前菜のサラダやジャガイモが運ばれてきて、恐る恐る食材を掴む。
何とも言えぬ触感。食材自体を手づかみすることは今までにあったが、何というのだろう、これから食事をするのに、すべて手づかみという感覚が、心を躍らせているような・・・
「うまい!」
アッという間に前菜を食べ終えてしまっていた時にスープが運ばれてくる。
もちろんスープは、カップに入って運ばれてくるのだが、何を躊躇しているのかというと、食材を食べ終えた手。ベタベタに汚れている。この手でスープカップを触るとカップが汚れる。でもそんな迷いは一瞬にしてなくなる。別に気にならないのだ。
そして次々と料理が運ばれてくる。
もう、全然手づかみへの抵抗がなくなっている。不思議。
何か以前から、手づかみで食べていたかのような感覚になっている。不思議。
慣れというのは、本当に恐ろしいスピードだ。
お店はお昼にオープンするのだが、オープンと同時に満席。
やはり人気店のようで、私たちも予約をして来店。
このお店の人気の理由、
・話題性がある(ブランディング)
・今までにない手づかみで食べる(コンセプト)
・スタッフが明るい・多い(仕事を楽しそうにしている)
・色々と細かい演出をしている(楽しませる)
・今までの食事という概念を乗り越えている(常識にとらわれない)
などが食事をしながら浮かんできた理由。
そして、この手づかみで食べるという美味しさは、体験をした者にしか絶対にわからない。
現代は、リモート化が進み、何でも簡単にできてしまう時代。
しかし、そんな時代だからこそ、対面が重要なのだと思う。
今日のお店でも、スタッフの数が多く、皆コミニュケーションをとってくれる。
そして、食材を自分の手で殻を剥き、時間をかけて食べる。
各テーブル、食事を共にする仲間と、ワイワイ話しをしながら楽しそうに食事をしていたのが、一番の印象だった。最近このような食事風景がなくなってしまっているように感じた。
今回のランチでは、やはり自らが身をもって体験をするということの重要性を改めて認識できたよう思う。