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芳香剤や子供用おもちゃによる皮膚炎

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このメルマガではよく出てくる話ですが、私たちの身近にある家庭用品(繊維製品、ゴム製品、合成樹脂製品など)には、可塑剤、酸化防止剤、加硫促進剤、抗菌剤などが添加されています。

【可塑剤】(かそざい)
プラスチックを柔らかくする添加剤。
ポリ塩化ビニル(PVC)などの硬いプラスチックに加え、柔軟性を持たせるために使用されます。
代表的なものにフタル酸エステル類がありますが、ホルモン攪乱作用が指摘されているものもあります。

【酸化防止剤】
材料の劣化を防ぐ添加剤。
ゴムやプラスチック、油脂などが酸素と反応して劣化(酸化)するのを防ぎます。
代表例としてBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)やBHA(ブチル化ヒドロキシアニソール)などがあり、食品にも使われることがあります。

【加硫促進剤】(かりゅうそくしんざい)
ゴムの強度を高めるための化学物質。
ゴム製品を作る際に、硫黄と反応させて弾力や耐久性を向上させる「加硫」を早める役割を持ちます。
代表的なものにはチアゾール系やスルフェンアミド系の化合物があります。

【抗菌剤】
細菌やカビの増殖を防ぐ化学物質。
プラスチック製品や繊維、医療用品、化粧品などに使われ、細菌やカビの繁殖を抑えます。
代表例として、銀イオン(Ag+)、トリクロサン、イソチアゾリノン系化合物などがあります。

こういった添加剤の一部は、皮膚刺激性や皮膚感作性を有し、それらを原因とする皮膚障害も報告されています。

例えば…

【イソチアゾリノン系防腐剤】

強力な抗菌・防カビ作用を持つ化学物質で、主に化粧品、家庭用洗剤、工業製品(塗料や接着剤など)に使用されています。


微生物の成長を抑制することで、製品の品質を長持ちさせる役割を果たします。

<健康リスク>

・皮膚アレルギー(接触性皮膚炎)
しばしば接触皮膚炎を起こすことが知られています。

・呼吸器への影響
一部の製品では、吸入による気道刺激の可能性が指摘されています。

・眼刺激
高濃度の場合、目に入ると強い刺激を引き起こすことがあります。

<環境リスク>

水生生物に対して毒性があるため、排水に含まれると生態系に影響を及ぼす可能性があります。
EUやカナダでは、特定の濃度を超える使用が制限されています。

【実態調査】

家庭用芳香・消臭・脱臭剤、スライムと呼ばれる水を含むゲル状の玩具に使用されている、イソチアゾリノン系防腐剤の実態調査をご紹介します。

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