見出し画像

低用量ピルの影響

おはようございます!
(今週は今日と金曜日に配信予定です。)

本記事は、有料メルマガにご登録いただいている皆様に配信している内容を、noteメンバー様にも公開しています。

女性のからだに優しいライフスタイルをサポートするメルマガです。
快適で健康的な毎日を送りたい皆様、メルマガまたはnoteメンバーシップにぜひご登録お願いいたします!

◆有料メルマガは週2回、月経・健康の他、有害化学物質や環境問題など、ちょっとマニアックな内容について、論文をベースにして解説しています。
(月330円で約8通届きます!) 
https://forms.gle/zz8js4v6FFsLyenA6


ここ数年で、「ピルを飲み始めて経血量が少なくなったので、使い捨てがもったいなくて布ナプキンを始めたい」というご相談やご購入者様が増えています。

【低用量ピル】

エストロゲンとプロゲステロンの2種類のホルモンからなります。
これを服用することにより、視床下部 - 下垂体 - 卵巣系にネガティブフィードバックによる抑制がかかり、FSH(Follicle stimulating hormone)・LH(Luteinizing hormone)の分泌が低下します。

これにより、卵胞発育と排卵が抑制されます。

さらに、月経初期から血中プロゲステロンが高値であるために、エストロゲン作用が働きにくくなり、子宮内膜の増殖も抑えられます。

また、プロゲステロンの作用により頸管粘液の粘度が増します。

低用量ピルは、日本では2008年7月から月経困難症の治療薬としても承認されました。
そこから16年、使用者も増えている印象ですよね。

2019年に東京女子医科大学医学部の女子大生に対して行ったアンケート調査によると、低用量ピルの使用経験があると回答した人は全体の30%もいたようです。医学部の学生だから余計に割合が大きいのかもしれません。
(若い年代からの使用は、結果的に長期間になるので、影響が少し気になります。)

【月経困難症】

月経困難症は2013年時点で約800万人以上(月経のある女性の約30%)に見られるとも言われていました。

月経困難症は、月経期間中に月経に随伴して起こる病的状態を言います。

月経痛、嘔気、頭痛、倦怠感、下痢など全身的な症状を含む概念です。

月経痛の原因としては、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などの骨盤内の器質性病変が存在する「器質性(続発性)月経困難症」と、
そのような異常が認められない「機能性(原発性)月経困難症」とに大別されます。

生活に支障をきたすような症状の場合は、適切な使用をして、QOLを高める必要があると思いますが、
実際に皆さんのお話を聞いていると、副作用などを全く知らずに服薬している人たちも多いなと感じます。

一時的に使用したとしても、最終的には薬に頼らない月経期間を過ごせることがが一番ですよね。

かつて(布ナプキンを使い始める前)は私も服薬したことがありますが、その時に医療機関から副作用のことは全く聞かされず、処方されました。
(低用量ピルに限らず、薬の副作用はあまり説明されないかもしれませんね。
眠くなりますとか、胃薬も合わせて出しておきます=胃が痛くなる可能性がある、程度でしょうか?)

ここから先は

1,095字

スタンダードプラン

¥330 / 月
このメンバーシップの詳細

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?