草野球チームに必要な”循環”を考える。 vol.1
0.まえがき
去年の7月に仕事を辞めて9ヶ月が経った。
10月にデイサービスの仕事に就き、12月からは農業のバイトを始めた。
特に農業の仕事は刺激がたくさんある。
ヒトも地球に住んでいる生態系の一部なのだ。と実感できる。
土を耕して野菜を植えれば、そこに虫が集まってきて、その虫を食べるためにもう少し大きな虫やトカゲがやってきて、さらに鳥が飛んできて、、、
と言った具合にヒトをきっかけにして、生態系の”循環”が生まれる。
そもそも野菜を植えている土はヒトが作ったものではなく、地球の資源だ。
もちろん太陽の光が無いと光合成ができないため、野菜も育たない。これは宇宙からの資源だ。
何回でも言おう。
ヒトも地球に住んでいる生態系の一部なのだ。
僕は生態系の循環を感じる瞬間がたまらなく好きだ。
命には限りがあって、犬は犬として生きるし、イルカはイルカとして生きる。
だからヒトもヒトとして生態系の中で、死ぬまで生きる。
僕が言いたいことは「地球に感謝」とか「自然を守ろう」とかそんな胡散臭いことではない。
もっと本質的で残酷な話がしたい。
1.チームを生態系として考える。
自然界が弱肉強食の世界であるように、人間界も直視すれば同じである。
草野球界も例外ではない。
例えば、「楽しく勝つチームを目指す!!」と掲げても、野球は9人のスタメンを決めなければならないし、上手い人(野球ができる人)がいないと試合が成立しない。
僕が作ったチームも6年目を迎え、当初よりも確実に強くなっている。
いや、強くなって”しまっている。”
アクティブに参加しているメンバーのレベルが上がっているのだ。
このことで生態系に乱れが生じ始めている。
この様子を見ていて、「人間界も残酷だなぁ」と思う。
さながら、動物のドキュメンタリー番組を見ている様な気分だ。
本当の意味で「みんなで楽しく!」なんて初めの頃だけで、徐々にグラデーションが出てきて、5年も経てばきっちりとヒエラルキーが出来上がる。
これが人間界の現実なのだ。
(むしろこの縦の構造が無いと、自分の役割がわからなくなる人も多い。自分も含めて)
そう考えると今のチーム状況はコミュニティとしては「健全な状態」に近づいていると言える。
僕が理想論として掲げていた「フラットな関係性」は暗黙のヒエラルキーの上に成り立つものなのかもしれない。
Vol.1まとめ
・チームを生態系として捉え直す。
・自然に出来上がったヒエラルキーの存在がチームの問題点と改善点を明らかにする。(ヒエラルキーが出来るまでガマン)
・運営者が強制的に作ったヒエラルキーは自然では無いので、問題が起き続ける可能性が高い。