9.11のこと

あれから20年経った。

あの時僕はNYにいたんだ。当時二十歳そこそこだった僕が9.11を体験した健忘録。

2001年、8月。ヨシって言う気の合う友達がいた。その当時、僕はグランジにハマっていた。大学に進学するつもりはなかったけど、芸術を学ぶ大学に進学した。「だんだん燃え尽きていくよりは、一気に燃え尽きたい」ニール・ヤングのヘイヘイ・マイマイの一説だ。ニルヴァーナのカート・コベインの遺書としても有名な一説だ。
もともと芸術に手を出したのが姉からの虐待が理由だったからグランジは僕にすっと入ってきた。少年時代は文学にはまった。「破戒」を読んで僕の人生の道筋が決まった気がする。そして三島由紀夫にはまっていく。

小学6年でギターを始めた。B'zを初めて見た時、歌っている稲葉さんより、横にいる松本さんの方がかっこいいとお思ったからだ。

結果として大学に進学したのは良かった。ヨシって言う親友に出会えたからだ。

ヨシは凄いやつだった。口がうまいとかそう言う感じではなく、周りにいる人が笑顔になる。そういった才能を持っているやつだった。

そんな僕がNYに行ったのは軽い理由だった。


ヨシが語学留学してるから遊びに行くわ。
遊びに行った先はクイーンズ。一軒家のシェアハウスでシャワー、トイレ共同。僕ら以外は家主がインド人だったから全部屋インド人。
そんな部屋で僕のNY生活は始まった。
全部新しかった。
インド人とは関わりがなかったけど、向かいの家のルイス(スペイン)キムおばちゃん(韓国)夫婦と仲良くなった。
そこには韓国からの留学生のキムとキム2がいた。

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