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おとなの重度アトピーを克服した記録 原因と実践した改善法

こんにちは、そうしおと申します。今回は私自身が成人性アトピーで悩んだ経験と、それを克服した行動についてお話しします。
この記事の文字数は3000文字以上になりました。
長い文章ですが、同じように苦しんでいる方が少しでも回復したり、気持ちが楽になるきっかけになれば幸いです。



成人性アトピーの症状と当時の苦しみ


10代は特に悩んだことはなかったのですが、20代から一変します。いわゆる成人性アトピーです。
20歳〜24歳くらいの5年間、ひどいアトピーに悩まされました。
頭皮、顔、目の周り、おでこ、耳、手首、脇、股間、背中など、関節部分を中心に身体のあらゆる所からジュクジュクとした浸出液が出て、着ている服全体が黄色く滲んだり、乾燥して皮膚がパリパリ剥がれてつらい状態が続きました。その肌はゴワゴワで肌黒く、シワシワ。半袖は恥ずかしくて着れない。
私がお風呂に入ると、どんなに洗っても、皮膚の粉のようなものが湯船一面に浮いて、家族を困らせるほどでした。

特に頭皮が酷く、常に頭皮からパラパラと粉が落ちたり、浸出液がタラっと垂れるのを抑えるため、強めの液体のステロイド薬を使用していました。頭皮にめっちゃしみて、つらかった記憶です。

時期は大学3~4年生が最も症状がひどく、就職活動も顔の上半分が赤く腫れた状態で受けていました。
他人の目が気になり、人から症状を見られるのが本当に恥ずかしかったのを覚えています。
ステロイド薬で一時的によくなりますが、塗る量を減らすと、またリセットです。

ですが、突然、25歳頃から肌が良くなりだし、今では乾燥肌ではあるけど、ずいぶんキレイになりました。今は全く悩まなくなり、そんな過去があったことすら忘れるほどでした。

振り返ってみて、当時何があったのか。
アレが悪かったなという、原因が思い当たるので、そこを中心にまとめます。


当時のおそらくの原因と振り返り

今振り返ると、私の症状の原因は主に以下の4つだったと感じています。 

■劣悪な食生活(糖質過多、悪い油の大量摂取、飲酒)
■極度の運動不足
■昼夜逆転の生活
■住環境(実家暮らし)

当時、19〜23歳頃までコンビニでアルバイトしていました。深夜バイトで、22時〜6時までのシフト勤務を頻繁に行い、昼夜逆転生活をしてました。
さらに勤務中に、時間経過し廃棄するホットスナック(レジ横にある、からあげクンなど)を一口いただいたり、廃棄する菓子や弁当をもらったりするなど、それはまあ、ひどい食生活でした。
(当時、オーナーには了解もらってました)

朝に勤務が終わり、お腹いっぱいの状態で4〜5時間ほどの少しの睡眠を取り、大学に行くという廃人のような生活でした。

食生活を考えてみても、完全に糖質、トランス脂肪酸のとりすぎ状態(しかも劣化し状態の悪いもの)を毎日続けていました。普段も朝食を抜き、昼はうどんやパスタ、パンなどの小麦食品ばかりを食べていました。また、甘いお菓子や酒も頻繁に大量摂取していました。野菜などこれっぽっちも食べてません。便の質は常に悪かったです。

そしてもともと超運動不足でガリガリ体型。帰宅部で運動をしたことないので、おそらく細胞や腸もしっかりとした動きできていない状態だと推測されます。それでも体を崩さなかったのは、若かったからだと思います。

コンビニバイトから卒業すると、少しずつ肌に改善の兆しが見えてました。食生活と不規則な生活リズムが解消されたからと思います。まず、一番悩んでた頭皮の症状は全くなくなりました。

社会人になっても、皮膚科に通いステロイド薬で対処していましたが、突然、強めに再発(主に顔の上半分や脇)することがありました。
今考えると、その再発するタイミングが「実家暮らしをしていたとき」と思われます。

実家に何があるか、今考えてもわからないのですが、住環境(換気、ハウスダスト、ダニなど)が私を痛めつけていたのかもしれません。
私は今まで結婚したり転勤したりして、実家を出たり入ったりを繰り返していましたが、結論、実家を出ると、症状が治まる経験をしています。
分かりやすいのが、実家だと風呂が汚くなりやすく、実家でない家の風呂だとキレイに入れます。先ほどの皮膚の粉がでなくなるからです。これは結婚して家を出てから、気づきました。


改善のために取り組んだこと

今、アトピー症状はほとんどなくなりました。
ただ、今でも特定の悪い行動をすると、少し再発します。でも、何が悪い行動か分かっているので、症状をコントロールできる域まで到達しました。 
これができるようになってから、すごく気持ちが楽になりました。
ちょっと首にアトピーっぽいの再発してるけど、「たぶん昨日のあれが原因だよな」って考えられると、改善に向けた行動が取りやすいのです。

さきほどの原因と思われる行動とからめて、今の私の改善のために取り組んだことは以下のとおりです。悩んでいる方の症状がよくなるかは保証できませんが、もしされてない方は試してみてください。

1. アレルギー検査をする

30代前半のとき、アレルギー科で検査してみました。びっくりしたんですが、私は軽い小麦アレルギーがあることが分かりました。全く自覚がなかったです。
医者曰く、特定の食品を大量摂取しているとアレルギー症状が出ることがあるので、減らしてくださいとのこと。その直後、小麦の摂取を減らしました。
完全に断つわけではありませんが、今でも過剰に摂取すると症状が出るので、気をつけています。
マクドナルドなどでセット+単品など、いわゆる「爆食い」をすると、首筋が赤くなり昔のぶり返し症状が出ます。今でも間違いなく小麦によって私の皮膚が悪くなります。
これが私にとっての特定の悪い行動です。とはいっても、たまにはマクドナルドも食べたくなるので行ってますが、軽いレベルで、爆食いはしてません(笑)
ほかに、私の場合、ウイスキーを飲むと(特にロックで)確実に悪くなります。中華料理屋で油の多い料理を爆食いすると悪くなります。

2. 5つの生活習慣の改善

当たり前ですが、規則正しい生活を心がけました。 でも、ほとんどの人ができてないと思います。自分の生活習慣を振り返り、チェックしてみてください。

■1日7時間の睡眠(厳守)
■週150分の運動習慣(座りすぎ禁止、全身じわっととなるレベルまで汗をかく)

■良い食生活(糖質過多や悪い油を避け、良い油を摂る、小麦減らす、野菜をもりもり食べる、主に腸に良い食事を)
■過度な飲酒控える(ビールは1日500mlまで)
■たばこは絶対止める

改善行動と合わせて、症状が出やすい特定の悪い行動や習慣を避けてください
例えば私は「甘いあんこのまんじゅう」を食べるのも軽い症状が出ます。特定の酒(ウイスキーや甘めのカクテルなど)は確実に悪くなります。
症状が出たら、昨日一昨日何を食べたか、行動したかスマホにメモしておくと便利です。

3. 住環境を変える

結婚を機に引っ越しをしたことで、ダニやカビといった環境要因が改善されたのではないかと思います。症状に悩んでいる方はまず、今の家から離れてみるといかがでしょうか。私のように、症状が変わることが十分有りえます。

4. 肌ケア

今、私は化粧水や乳液で十分な保湿をしています。やっぱり、肌の乾燥を放置すると、肌質は悪くなる可能性が高いです。
ただ、私はアトピーが重症だったときは、ステロイドを塗るのがいっぱいいっぱいで、化粧水などしみて痛いので、つけることが不可能でした。
肌ケアはその症状が和らいでから、考えるのでいいと思います。

改善行動を続けて、悪い行動を避ける。
それをまずやってみてください。私は、現在、市販の軽めの薬をたまに使用する程度にまで落ち着きました。


支えてくれた家族への感謝

アトピーは見た目の問題だけでなく、精神的にもつらいものです。私も外見を気にして人と話すのが嫌になり、消極的になった時期がありました。何も活動的なことをする気が起きないのです。
ただ、生活習慣を見直すことで改善の道が見える場合もあります。私の克服方法が全ての人に当てはまるわけではありませんが、何かのヒントになればと思います。最後に、私のアトピーを受け入れ、支えてくれた家族や妻に感謝しています。症状を厭わなかった母や妻のおかげで乗り越えられました。同じように悩む方々が、少しでも光を見出せるよう願っています。以上が私の体験談です。皆さんにとって、少しでも役立つ情報であれば嬉しいです。



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