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英語へのモチベがない時に読むべき記事

英語をやっていてよかったと感じる瞬間。
それは街中で使えたとき。

都会を歩けば観光客の英語がちらほらと耳に入ってくる。
看板の英語標識の意味がわかるし、
おかしな訳のときはクスッと笑うことも出来る。

道を聞かれることもある。
ちゃんと答えられれば、笑顔で感謝してもらえる。
自分が方向音痴で答えられないときも、
「ソーリーソーリー!」と逃げる必要はない。
ちゃんと「この地域には明るくない。ここにいけば教えてもらえる」と伝えるようにしている。
そして無事に意思疎通した後は、
ほんの少しの達成感と優越感に浸れる。


最近はコロナで観光客は減り、
その"いざ"と言う時になかなか出会えない。
せっかく学んでいることを活用できないのは
もったいない、さみしい。
もっと使いたい。


そして今日、ひさびさにその瞬間が訪れた。


正午、用事のついでに就活用のスーツを見に行くことにし、天王寺の洋服の青山に到着。
一人でこういう店に入ったことはないから
少し緊張している。
そもそも洋服店で店員と話すこと自体苦手で、
ちゃんと振る舞えるか、不安だ。

とりあえず入り口で女性のスーツは何階にあるのか探していると、
後ろから肩をつんつんされる。
Excuse me? と優しい声。

うお、ひさびさに英語だ!生だ!
道に迷ったんかな?なんやろ?!
ドキドキして振り返ると

少しオタクのようなオーラを漂わせた
背の高い外国人男性。
目が合うとニコッと微笑みを浮かべて


What are you doing here?


いや、ナンパかよ!!!!!!!
何してますか?って見たらわかるやろ。
スーツ店入ったがな。
もっと上手い誘い方あったやろ。
なんで入店したところを引き止めんねん。
諦めろよ店の中入ったら。


話しかけられたと同時に
何も知らない男性店員がやってきた。
満面の笑み、苦手なタイプだ。
爽やかで、キラキラしていて。
少しでも油断すれば相手に飲み込まれてしまい、
勧められたものを全部買わされてしまいそうだ。
そして、話しかけられた。


「何かお困りでしょうか?」

そうだ。
困っているに決まってる。


状況を整理すると
私は行き慣れないスーツ店に入り、
久々に生の英語を耳にし、
それがナンパだったところに、
同時に苦手な洋服屋の店員がやってきて
話しかけられているのだ。


どう見ても私は困っている。
外国人にしろ店員にしろ
世の男性は状況把握能力がないのか!
と叫び出してしまいたくなった。
もう詰んでいる。
1秒が1時間くらいに感じた。
どうしよう、どうしよう。


いや、落ち着け。
ここでこそ英語を使うんだ。
なんのために勉強しているんだ。
いざと言う時に切り抜けるためだろ。


だから、私は英語で答えた。

Yeah, I am just looking for my new recruit suits.

すると、どうだろう。


外人はナンパができないことを理解し、
店員は自分が使えない英語にたじろぎ、
姿を消した。



そして誰もいなくなった。






*****
このように、
私の人生に英語がなければ、
生活に彩りは消えるし、
自分の身は守れなくなる。


いま、英語を学ぶモチベがない人へ。
英語を"学ぶ"という発想を捨てよう。

英語は自分を生かすためのものだ。



ありがとう、英語。



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