13/14シーズンCL決勝 ~リスボンでの「ラ・デシマ」~
#サッカーの忘れられないシーン という文字を見たときにこのリスボンでの激闘が思い浮かんだ。
2014年5月24日、ポルトガルの首都リスボンで行われたこの試合。
お互いにスペインの首都マドリードをホームタウンとし、ホームスタジアム同士の距離は10キロも離れていないレアル・マドリードとアトレティコ・マドリードがヨーロッパの頂点をめぐって激突。
レアルはまだあのBBCがスタメンにそろい踏みしていたり、中盤にコンバートされたディ・マリアがブイブイ言わせていたりと今では懐かしく感じてしまうようなメンバー。
一方のアトレティコもあのダビド・ビジャがスタメンに名を連ねていたりとサッカーの時代の移り変わりの早さを感じる。
試合はアトレティコが先制し、試合終了間際まで1点差を守りきりにいくような展開だった。
しかし、レアル・マドリードにはあの背番号4が居た。
ラストプレーの93分、モドリッチが蹴ったコーナーキックをセルヒオ・ラモスがファーサイドにヘッドで流しこんで劇的同点弾。
コーナー直前にベンチで祈るような素振りを見せていたクリスティアン・ロドリゲスがラモスにヘッドを叩き込まれた直後にうなだれる情景を映し出した映像は今でも頭に残っている。
「あとワンプレー守っていれば、」そんな声が聞こえてくるような気がした。
90分で守りきりに行ったアトレティコには延長で疲れの色が見え始め、立て続けに3失点。
結果、レアル・マドリードが悲願の10度目の欧州制覇、「ラ・デシマ」を成し遂げた。
2002年から10年以上遠ざかっていたビックイヤーを手にし、その2年後にもアトレティコをミラノの地で行われたCL決勝で退け、そこから前人未踏の3連覇を成し遂げたレアル。
このリスボンでの激闘はまさにレアルの黄金期の始まりといえる試合だったように思う。
この試合を見たときは自分はまだ小学生。
携帯のワンセグで見ていて、ラモスが同点弾を決めたときは思わず吠えた覚えがある。
こうやって振り返ってみるとまたあんなに強くて、華があったレアルをもう一度見たいなと思ってしまう。
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