第96回早明戦~Review~
こんにちは!岸岡智樹です。
12月6日に行われた関東大学ラグビー対抗戦Aの最終試合である早稲田大学vs明治大学の一戦を振り返っていきたいと思います。
試合を終えて
まず事前に前回の早慶戦同様に試合の予想を行いましたので是非見てみてください!
早慶戦のレビュー記事でこのような書き方をしました👇
本音としては絶対に需要があるという根拠のない自信のもと書き始めたのですが、あまりにマニアックすぎる内容で読んでもらえるのか?という疑問と、書いていくにつれ文量が多くなりすぎていたので最後まで読んでもらえるのか?という不安に駆られていました。
前回がおよそ10,000字だったのに対して、今回は1.5倍の15,000字にもおよぶ超大作となってしまいました。
早慶戦とは少し異なった想の仕方を行ったのですが、今回はかなりマニアックな内容にしてみました。
早慶戦では
両チームが勝つことを想定して、その場合どのような内容で点差になるのかという内容。
試合はすでに終わってしまったのですが、あとから読まれる方はラグビーIQを高めるためにお役立てできる記事になっていますので、是非読んでみてください!
ということで試合に関する話をしていきたいと思います。
まずは試合のハイライトがすぐに上がっていたので、是非みてください👇
終始明治が早稲田を支配
試合の話をすると、80分通して終始明治が主導権を握っていたように思います。
早稲田とすれば、「今日は何かうまくいかないな…」という試合だったと思います。
繋がってほしいラストパスや、いつもであればゲインされていないところをじりじりと前進される部分があったと思います。
決して明治を見くびっていたわけではないとは思いますが、早稲田が想定していた以上の準備を明治がしていたのだと思います。
試合の流れを振り返ると、
明治キャプテンNo.8の箸本くんがボールをねじ込み先制トライ
ここから一気に試合が動く。。。
続いても明治でした。
またしてもきっかけを作ったのはキャプテン箸本くんでした。
ハーフウェイ付近で明治がボールをキープしているところ、鋭い角度でボールに走り込み一気にDFラインの裏側へ。
サポートしていた7番繁松くんに繋ぎ、最後は14番石川くんがグラウンド中央付近にトライ。
ここで早稲田が息を吹き返してほしい時間帯が来ますが、明治の猛攻は止まらず重戦車FWのモールで追加得点。
前半20分ほどで
明治 21-0 早稲田
という事態が起こりました。
これを誰が予想していたでしょうか!!!!!?????
でもこれだけで諦める早稲田ではありません。
残り60分もあるので、逆転することは可能です。
僕としても残りの20分でまずは得点をしてほしいところでした。
結局39分早稲田6番相良くんの突破からSH小西くんが抜け出し、サポートしていた3番小林くんがゴールポスト下に潜り込み反撃の狼煙をあげます。
その後のキックオフからFWを数回当て、10番吉村くんがメインスタンドに蹴り込み前半終了。
明治 21-7 早稲田
ハーフタイムとなります。
後半はいきなり試合が動くかと思いきやそうではありませんでした。
早稲田期待のルーキー伊藤くんが後半10分ほどで途中出場。
彼がどのような動きをするのか本当に楽しみな時間がやってきます。
ですが、明治は連続攻撃をしかけ後半交代で入ってきた22番の斎藤くんまでうまくボールをつなぎタッチラインギリギリでトライ
明治 26-7 早稲田
19点差になった早稲田。
残すところ20分。
3T3Gで逆転が狙える時間と点差。
ここでまたしても相良くんの突破からSH小西くんが抜け出しゴール左ポスト付近にトライ
ゴールキックも決まり12点差とします。
明治 26-14 早稲田
残り10分ほどで12点となった明治は落ち着いていました。
早稲田井陣内深いグラウンド中央で明治はペナルティを獲得すると迷わずPGを選択。
10番森くんがしっかりと決め15点差に広げます。
明治 29 -14 早稲田
ここで早稲田のスイッチが途切れたように感じます。
「まだ追いつける!!」という気持ちがあればよいのですが、この時間での点差で逆転は不可能に近いです。
しかもこの試合は前半から両チームかなり走っており、リザーブをできるだけ多く使っている明治に比べ早稲田は疲労を抱えたまま試合をし続けている状態です。
そこにまだ勝てる(あと1トライだ…)という状況であれば体に鞭を打ってでもとなるのですが、この場合選手が一番辛い時間だったと思います。
試合を決定づけたのは和製コルビとも名高い明治11番石田くんが左隅にトライを決め試合終了。
No side
結果は
明治 34-14 早稲田
この点差を予想していた人はいないと思います
随所に見せる早稲田の展開ラグビーと、立ちはだかる明治の厚い壁。
この両者の戦いには本当に見ているほうがハラハラさせられます。
(提供:早稲田スポーツ新聞会)
なんといってもセットプレーは明治の圧勝だったと思います。
その他でいうと、早稲田はノットリリースを、明治はカウンターラックをというイメージでしょうか。。。
両チームキックの回数は少なかったことも試合の流れに関わってきているのかもしれません。
どういった部分がこの試合を分けたのかは記事後半で詳しく解説してきます!!
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試合後のインタビューで両チームこのような発言をしていました。
試合直後のインタビューでの箸本くんは言っていたしたが、部員全員でつかみ取った勝利だったのでしょう。
このコメントにあるように、今の自分たちの立ち位置を再認識することができたということが今回の試合の収穫なのではないでしょうか。
大学選手権決勝で再戦?
今日の試合で大学選手権に向けた試合が全て終わりました。
と共に、大学選手権出場校が決まりトーナメントが発表されました。
今日戦った早稲田と明治を見てみると、
7戦中両者6勝1敗という結果になります。
勝ち点も24と同点なので、直接対決で勝利した明治大学が対抗戦優勝(連覇)を果たしました。
ということでトーナメント表の一番左側が明治で、一番右側が早稲田となります。
この表を見ていただければわかるのですが、両チーム勝ち進めば決勝でもう一度対戦することになります。
このシード校が順調に勝ち進むと、準決勝で
明治vs天理 早稲田vs東海
の試合が行われます。
今年度の大学選手権の決勝は昨年度同様で国立競技場で行われることになりました。
個人的には昨年の様に、決勝でまた早明戦を繰り広げて欲しいなと思います。
そのために、目の前にある試合に向けて最大の準備をして欲しいなと思います。
2019年12月2日に僕自身早稲田大学の4年生としてこの試合に出場していたのですが、7-36という点差で完敗しました。
でもこの試合に負けたからこそ、優勝できたと思っています。
今年のメンバーは去年出ていた選手も少なくないと思うので、残り決勝までは約35日ほどしかありませんが、良い準備をしてほしいと思います。
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