左足でキックを蹴るためには!?
あなたは右利きですか?それとも左利きですか?
もしくは、鉛筆は右だけどお箸は左、ボールを蹴るときは左だけど投げるのは右ですか?
もちろん両利きという人もいるでしょう。
今回は「利き」について取り上げたいと思います。
※ヘッダー画像は右足で蹴っています。試合中左足で蹴っている場面はあるはずなんですけど、良い写真がなかったので仕方なく右足仕様です。。。
「利き」について考えていただき、メインテーマとしたい「ラグビーにおけるキックを逆足で蹴る」に繋げていきたいと思います。
普通に考えて利き足ではない足でボールをコントロールして、満足いくレベルで蹴れるようになるのは至難の業ですよね。
そもそも体をコントロールして動かすというのは当たり前ではなく、かなりの量の練習が必要だと肌感覚でも理解ができます。
体を動かすには脳からの指令が欠かせませんし、運動と脳の関係について調べているととても興味深い記事を見つけましたのでこちらも合わせてみてみてください!
茂野五郎は左右どちらでも160㎞/hでボールを投げることができる
もしかしたらジェネレーションギャップを感じる人もいるかもしれませんが、アニメメジャーの主人公、茂野五郎は剛速球を投げるピッチャーです。
もともとは右利きでしたが、小学生時代に右肩を故障し左で投げれるようにひたすら練習をしていました。高校でも優秀な結果を残し、メジャーリーグデビューを果たしますが、そこでも頑張りすぎか最終的に左肩を故障してしまいます。それでも諦めることなく再び右で投げることを決心し、日本のチームで野手としてプレーしています。
アニメの世界で描かれているのは160km/hもの剛速球で空振りを量産する姿なのですが、僕が注目していただきたいと感じるのは、この怪我に対してです。
野球の世界はほとんどわかりませんが、投げる手を失ったも同然の中で、怪我後に反対の手で再び勝負をしようと感じることがまずすごいと感じてしまします。
成長と共に体の変化はあるかと思いますが、左肩での投球が右肩に劣っていなかったという記事などを見ると現実世界でないとはいえ、衝撃的です。
その理由として僕自身ラグビーというスポーツの中で、スキルフルさが求められるスタンドオフの位置にいて、パスもキックも左右遜色なくできますとは言えないのが現実だからです。
ラグビーにおいて両足でキックを蹴る意味は?
野球はある種左右差はあっても大丈夫かもしれません。
決まったポジションで求められることがそれぞれ違うことは容易に理解できますが、通常右利きの選手が左手でボールを右手と遜色なく投げる必要はないかもしれません。
ですが、ラグビーではそうではありません。
パスをイメージすると簡単でしょう。
ラグビーは両方の肩でタックルする必要がありますし、パスに関しても「右しか投げれません」という選手が試合に出ることはほぼ不可能でしょう。
では、キックが右しか蹴れませんという選手は試合に出ることができないのでしょうか。
という事を考えると、答えは「No」です。
社会人になっても左右差を感じさせない選手はそういません。
人間の総数を考えても右利きが多い世の中で、左足でキックをする意味を感じない。あるいは蹴れたらいいのにマストの分野ではないな~と感じているのが現状だと思います。
ここで朗報が!!
左足でボールを蹴ることができるだけで試合にでれる可能性アップ!!
これは間違いなくいえることです。
左利きというだけでまず得をします。
なぜかというと少数派だからです。
ほとんどの選手が右利きなのに比べて左利きの選手は重宝されます。
現に、右利きの選手が多いチームは自陣22m内から脱出する際はラックを右側に移動させキッカー(右足)が蹴りやすい方向にもっていきます。
それにそうなってしまうと蹴られる側も選択肢を絞ることができるので、よっぽどキックの飛距離があって精度が高くない限り良い結果を得ることが難しくなります。
上記の意味でも左足で蹴ることができるというオプションがあるだけで、選手としての価値は高く評価されますし相手にプレッシャーを与え試合を優位に進めることができます。
また、その他の場面を考えると、キックをするときは大概チャージに来る選手がいますよね。
僕自身もチャージをされた苦い思い出があります。
頭を少し使っていただきたいのですが、チャージをしにくる選手はどちら側から来ますか?
ボールが右からくる場合。
左側に右足で蹴るとどうなるか。
そう、相手に打点が近くなってしまうんです。。。
このカラクリが理解できますか!?
さらっと書いているので、難しいかもしれませんが、図や写真は今回使用しません。
頭の中でイメージしてみてください!!
それにこの場面で左足で蹴ることができるのであれば、右パスのモーションの中でキックに移行できます。
そうなると余計にチャージをされる可能性を減らすこともできます!
右利きが左を上手くなるためには!?
ではどのように右利きの選手が左(手も足も)側を上手くできるのでしょうか。
◇1st step◇
頭で理解する
◇2nd step◇
やってみる
◇3rd step◇
分析
俗にいうPDCAサイクル(Plan/Do/Check/Action)と同義です。
ですが、左足という概念を考えると、頭でわかっていてもできないという現象に陥ることがあります。
ここの壁を超えるためには2つの方法があると僕は感じています。
壁を迎えてしまう理由としては、「正しく理解できていない」&「経験不足」が挙げられます。
そのため解決方法としては、「正しく理解する」&「経験を積む」ということになります。
順を追って考えると、
理解することはどうすれば利き足でない足でキックをすることができるのかについてですが、一番簡単なことは「利き足を真似ること」になります。
頭の中で右足と全く同じようにやってみましょう。
これである程度できる人もいるかもしでませんが、ほとんどの人がそうではありません。
右を真似るだけでは正しく理解できているとは言えません。
やってみてうまくいかない場合は分析を行います。
その方法は、「感覚」+「視覚」を使いましょう!!
まずは感覚的にどこに違和感があるのかを自分なりに分析を行います。
これである程度は修正できると思います。
それでも難しい場合は、視覚からアプローチしましょう。
視覚を使う事で頭の中で感覚的に思い描いていたものを正しく認識することができるため、修正するためには非常に良い方法となります。
普段練習をしていて、「もっとこうしろー」「あーだ」「こーだ」と言われながら、「わかってるよ」「やってるよ」と感じたことはありませんか!?
自分の頭では理解しているつもりになって、体でも言われたことを直そうと行動しているつもりになっていても、ほかの人からすれば全く変わっていなかったりします。
もちろん指摘する側の方法や内容が適切でない場合もあるかと思いますが、言われたことを頭で理解して行動に移すことはそう簡単ではありません。
そのため自分自身を鏡のように自分の目で見ることがオススメです。
ということでかなり前ですが、このような記事を書きました!
1人1台スマートフォンを持つのがある種の当たり前になっている時代だからこそ、その恩恵を使わない理由はありません。
この方法が僕自身は成長への最短ルートだと感じています。
それに本題の左足キックの話に戻しますと。。。
左を知ることで右が上達する。
ということがしばしば起こります。
右利きの選手が右パスや右キックができるのはある種当たり前だと思います。
できるというのは頭で理解していますよね。
まず頭で理解することは大切ですが、理解していも左になった瞬間へたくそになります。
それは単に練習をしたことがなかったりしますが、頭の理解と実際の体の動きにズレがあるからです。
それをなくしていく作業が必要だと僕は感じていますが、そのためにも感覚だったものを、視覚を含めて修正していくことをおススメします。
実際に行った練習方法
僕自身が中学生時代に実際に行っていた左足の練習方法を今回は特別に公開します!
※この方法が100%正しいというものではありません。
1.サッカーゴールに向かって(ネットの中で)とりあえず思いっきり蹴る。
⇨足に当てる感覚を養う
2.右足で蹴る時のステップ(足の運び方)を地面に書く
それを真反対に書く
そこをなぞるようにキックをする時の足の運びを反復しながら体で覚える
3.パスをしてもらい、キャッチしてから1.2を使って前方に蹴る。
キックはある種感覚です。(他もそうかもしれないけど)
足にボールが当たる感覚を知らない人にそれを教えることは本当に難しいです。
なので、ある程度足にボールが当たる感覚をマスターする必要があります。
その方法として一番良いと思うのが「思いっきり」です。
人間の体は本当によく作られていて、ある程度思いっきりやることができれば様になってきます。
その「様になる」というのが、キックでいう【「足にボールが当たる感覚」を理解できる】という事だと僕は思っています。
なので1~3の「1」がかなり重要だったりします。
その後左右差をなくしていくために2に移行していき、ある程度感覚をつかめれば3に進む!という形で僕自身は練習をしていました。
今現在行っている練習方法を紹介しようと思いましたが、特にないことに気づきました。
やっていることに左右差はなく、練習方法としては左右どちらも同じように練習しています。
ではキックはどんな練習をするの?となるので、そこまでいくと今回の趣旨と外れますので今回はこのあたりにしたいと思います。
ちなみにキックの練習はどんなシチュエーションで、どんな種類のキックを蹴るのかで変わってきますので、いろいろ試してみると良いと思います。
一つ言えるのは練習に正解はないです。
が、2人組でただ広がって40mとかをバカバカ蹴るという練習は試合で使わないのでその練習が間違っていることは言えると思います!
ということで、これまでキックについてもいくつかの記事で触れてきていますので、是非気になる方はそちらも合わせて読んでみてください!!
【キックのすゝめ】
【ドロップキックの教科書】