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2002年S君との旅。

少し。だったはずが広がるのは一瞬。異常な速さ。


まずは線、そして面で、あとは全。
ぬるくあつい、演奏が終わると同時にステージ端に駆けた。
少年私、初漏らしである。事件である。

そのときの記憶がない。

いや正確に言うとある。断片的に、部分的に鮮明のが。
だしてる時の記憶は鮮明。でもその前後の、
「なぜそんなにおしっこしたいのに何も言わずに演奏しにいったん?」
とか
「おしっこまみれのその椅子結果どうしたん?」とかの
記憶がまじで0なのだ。

脳は強いストレスがかかったことは都合良く消してしまうのだと聞いたことがある。だったら今後はまるっと頼むよ。

~記憶~
舞台袖にいて、周りはピアノやエレクトーンが上手なやつらで、居場所がなかった。お姉ちゃんはピアノがすごく上手だったけど、それを見て俺もできると思ったけど。俺にはそんな才能はなかった。その時に既にわかってたんだ。そのあとにバスケをやることになるけど、それも別に才能ないってわかってたんだ。俺には才能がないって。だからたくさんおちゃらけて、ばかになって、隙をみせて、流されて、いじめて、少しいじめられて、少しだけ本を読んで音楽を聴いて、恋して、浮気されて、恋して、酒を覚えて溺れて。

今はその辺のやつらと同じ感じで仕事にやりがいを見つけてるよ。

お前みたいにおしっこをもらすことないけど、たまに膀胱じゃねえのが決壊しそうになんだわ。そんときは駆けるね。


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