クイズのべる『ぼくはくま、苦渋の決断』| #青ブラ文学部|#ぼくはくま
ぼくはくま。東京の檜原村の生まれ。首都に生息してるクマとして、ちょいと有名なんだよ。人間界のこともけっこう知ってる。きょう2月2日 は「節分の日」で豆をまくんでしょ。ぼく豆もおいしいし、「鬼は外 、福は内」ていいながらまくのが楽しく満足しちゃった。でも、今回の埼玉県八潮市の県道陥 沒事故の件では、ほんとにくまってしまったんだ。 消防団のおじさんがぼくの所へやって来て、
「穴にトラックが転落してお爺さん運転手が車内に閉じ込められた。穴に入るのが得意なクマさんに助けてもらいたいんです」と頼む。
ぼくは怒って、まくしたてた。「そりゃあ、10年前ぼくのママは秋田で崩落した崖の穴から子どもをうまく救出したさ。でも、今度 は水が地下にたまってる。トラックもある。ツキノワグマが泳げるといっても、水中で運転手を助けだす出口をくまなく探すのは難 しい。鎌 倉の鶴岡八幡の熊手を使ってもダメみたい」
それに、ぼくは、人間不信に陥っている。くまだって、まくらカバーみたいに人間の好きかってにかぶせたり洗ったりできるものじゃないんだ。
人間て、まるで悪魔だね。ぼくたちくまが、天候のせいで食料か足りなくなって、ちょっと人家のそばに出ていくと、引きつって腕まくりして鉄砲でうってくる。仲間の何匹ものくまがマークされ射殺された。ぼくは自然保護のお姉さんにかくまわれて、なんとか助かったけれどね。
そりゃあ人間と共存したいよ。でも、甘く考えたくないんだ。運転手さんだって、閉じ込められて100時間立つんでしょ。ぼくにだって「熊権利」がある。命ファーストだからね。苦渋の決断をしたよ、救助をお断りした。
※さてクイズです!上の文章に「くま」は何匹いたでしょうか?
ぼくはくま。東京の檜原村の生まれ。首都に生息してるクマとして、ちょいと有名なんだよ。人間界のこともけっこう知ってる。きょう2月2日 は「節分の日」で豆をまくんでしょ。ぼくまめもおいしいし、「鬼は外 、福は内」ていいながらまくのが楽しくまん足しちゃった。でも、今回の埼玉県八潮市の県道陥沒事故の件では、ほんとにくまってしまったんだ 。消防団のおじさんがぼくの所へやって来て「穴にトラックが転落してお爺さん運転手が車内に閉じ込められた。穴に入るのが得意なクマさんに助けてもらいたいんです」と頼む。
ぼくマジで怒って、まくしたてた。「そりゃあ、10年前ぼくのママは秋田で崩落した崖の穴から子どもをうまく救出したさ。でも、今度 は水が地下にたまってる。トラックもある。ツキノワグマが泳げるといっても、水中で運転手を助けだす出口をくまなく探すのは難 しい。かまくらの鶴岡八幡のくま手を使ってもダメみたい」
人間て、まるであくまだね。ぼくたちくまが、天候のせいで食料か足りなくなって、ちょっと人家のそばに出ていくと、引きつって腕まくりして鉄砲でうってくる。仲間の何匹ものくまがマークされ射殺された。ぼくは自然保護のお姉さんにかくまわれて、なんとか助かったけれどね。
そりゃあ人間と共存したいよ。でも、あまく考えたくないんだ。運転手さんだって、閉じ込められて100時間立つんでしょ。ぼくにだって「くま権利」がある。命ファーストだからね。苦渋の決断をしたよ、救助をお断りした。
※答え:『まく』もふくめて23匹。