見出し画像

世界の良かったところ

前回は世界の観光地について、そしてそこは大抵外国人相手に一攫千金を狙う商売人が跋扈していて、旅行者にとってあまり居心地が良いとは言えない場所が多かったことについて書きました。

では、長く旅行していて居心地が良かった町・村・国はどこだっただろう、と思い返してみました。

共通するのは、首都でも観光地でもない、どちらかと言うと田舎町や村なのですが、外国人が全く行かないほどの辺境でもなく、外国人が泊まれる宿もある。人々が素朴で、お金目当てに近付いて来ない。それでいて、ホスピタリティがある。あとは、山や海など自然があり、素朴ながら風光明媚で、現地の基本的な食べ物がおいしい、といったところでしょうか。

中国・雲南省大理  ここは観光地と言えなくもなく、外国人向けのレストランやカフェなどあり旅行者も商売人も多いのですが、人々が素朴で商売気があまりなく善良で、とても過ごしやすく長期滞在者が多く、数ヶ月ここから動けなくなる人も多かったです。さらに風光明媚です。善良なのは、この地に多い白族(パイズー)の元々の気質なのでは、と思いました。

旅行記1994~2000(37)中国・雲南省河口(ヘーコー)~昆明~端麗(ルイリー)~大理(1996.5-6)  https://note.com/so6/n/n05014e1712ff?magazine_key=mecb6b032a3ee

画像11

ラオス・バンビエン  首都ビエンチャンからバスで4時間ほどの、町とも言えない、村で、見るべきものは特になく、しかし人々が素朴で優しく、落ち着く所でした。ラオスではルアンパバーンやサバナケットも良かったです。

旅行記1994~2000(34)ラオス・ルアンパバーン~バンビェン~ビエンチャン~パクセ~サバナケット(1996.3-4)   https://note.com/so6/n/n04ec47123b33?magazine_key=mecb6b032a3ee


画像2

画像3

ミャンマー・シュエニャン  インレー湖に近い町、というか村。シャン族の地域で、シャン族も、根が素朴で献身的な気質で、周囲に何もない宿に1週間滞在しましたが、宿のフレンドリーなスタッフと話して日々が過ぎて行きました。

旅行記1994~2000(32)ミャンマー・マンダレー~パガン~インレー湖(シュエニュアン)~ヤンゴン(1996.3)

画像11

パキスタン・パスー  北パキスタン・フンザ(カリマバード)からさらに北上、カラコルムハイウェイの中国国境への途上。大きな氷河がある、イスラム教イスマイリー派の村。電気の供給が週3日午後10時以降だけ。良かったので2度訪ねています。1度目は中国から国境を越えた1997年、2度目はパキスタンの低地から北上した1999年。しかしその間2年足らずでの変貌を感じました電気も1999年には毎日来るようになっていた。あれから23年、どうなっているでしょうか。

旅行記1994~2000(45)パキスタン・パスー~グルミット~フンザ=カリマバード~ギルギット(1997.10-11)

https://note.com/so6/n/nea1b39e6f7fd?magazine_key=mb0358aadde14


画像5

画像6

シリア・ハマ  シリア中央部。見ものは風車、という小都会。シリアは概して人が良かったし、人の当たりが優しいし、食堂へ行けば現地の食べ物のホムスとピタパンが安く、腹いっぱい食べられる。外国人相手に儲けようと言う人は観光地のパルミラ以外には見当たりませんでした。コーランの教えに、旅人には親切に、とあるらしく、バスでの移動中色々教えてくれたり家に泊まって行きなさいと言う人も多かった。実際人の家に泊めてもらうことはなかったですが、泊まった旅行者から聞くと、家でも非常に親切に良くしてくれるばかりだったようです。シリアが近年、戦乱により、恐らく当時の姿をとどめていないだろうことには、心が痛みます。

旅行記1994~2000(68)シリア・アレッポ~ハマ↔アレッポ~ラタキア~タルトゥース~アレッポ~トルコ・アンタクヤ~カッパドキア=ギョレメ村(1999.1-2)


画像7

ルーマニア・トゥルグラプシュ  ここには宿らしい宿は見当たらず(あることはあるらしいですが)民家に泊めてもらいましたが、その家の人も近くの人も、皆優しく、バスから降りて歩いていたら宿を探してくれ民家に落ち着くまで世話してくれた高校生達が毎日遊びに来たり、と本当に驚くほど人が良い町でした。

旅行記1994~2000(57)ブルガリア・ヴァルナ~ルーマニア・ブカレスト~モルダヴィツァ、フモール、クルージナポカ~シゲットマルマツェ、オクナ~トゥルグラプシュ~サツマーレ(1998.7)

他にも良かった所はありますが、特に良さ、人の良さを感じたのが以上に挙げた町でした。

画像8

画像11

画像10

画像9

ミャンマー、ラオス、シリア、ルーマニアは旅行者としては特に良かった国、人が優しかった国に挙げられますが、軍事政権や独裁政権などの問題があり、特に近年のミャンマー、シリアのニュースは悲しい気持ちで、現地の光景や現地の人達のことを思い浮かべながら見聞きしています。

https://www.instagram.com/so6.travel90s/




いいなと思ったら応援しよう!