運動鍼と急性症状とお灸と
運動鍼は急性の症状にも使えるという
前にお話しました。
患部から遠隔の原穴や合穴に刺鍼をして、
患部の症状を落ち着かせていきますが、
患部自体にも急性時に出来る施術があります。
急性症状なので一般的にはアイシングを含めた
RICE処置と思われる方がほとんどだと思います。
RICE処置とは??
・R:rest まずは安静にする。
・I:ice 患部を冷却する。
・C:compression 患部を圧迫して血流、炎症を抑える。
・E:elevation 患部の血流を抑える為、挙上をする。
このRICE処置は学生さんのクラブや
毎日バリバリ運動をしている方は
この処置法でも良いと思います。
でも日頃あまり運動をしていない方や
中高年以上の気の巡りが悪い方は
この処置をしてしまうと
症状の固定化が長引いて
逆に治りが悪くなる時があります。
気の巡りの悪い方にガンガンに冷やすと
患部が気の層よりまだ深い部分の
湿痰や瘀血が深く入り固定化して、
それが患部に残り続けることで
疼痛がシクシク古傷のように
続いてしまうことがあります。
そうならない為にはどうすれば??
と言いますと、
内出血や腫脹している周りにお灸をしていきます。
お灸をすることで患部の湿痰や瘀血を
固定化させず、
動かしやすい状態にさせてから、
症状が落ち着けば湿痰や瘀血の処置をします。
運動器疾患の症状の処置はその辺りの
見極めも大切になりますし、
急性症状にお灸??って思われるかもしれませんが、十分にお灸も使うことが出来ます。