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運動鍼は古代からある??

運動鍼と聞くとどういう印象を感じますか?

”運動”というので現代っぽい感じがしますよね。

なので〇〇筋に鍼を入れたり、
トリガーポイントに鍼を刺すという
イメージを持たれるのではないでしょうか。

実は運動鍼の理論の基になっているのは
素問、霊枢、難経などの古代中国で記された
文献の中にたくさんあります。

霊枢という本の中には
経脈や経筋の事が載っている所があります。
経脈は学校で学んだ十二経脈のことです。

学校では任脈、督脈以外では
まず最初に手太陰肺経の中府から学んで、
最後は足厥陰肝経まで学びます。

手太陰肺経はどこから始まっているかは
知っておられますか??

経穴のスタートは中府なので上焦と思いますが、
実は中焦から始まっています。

”十二経脈”が中焦から始まっているのは
とても重要なことなのです。
知らないとこれは運動鍼に限らずに、
鍼灸で治療をするにおいては
正確な診察も診断も治療も出来ません。

こういうことが霊枢経脈篇という所に
書かれています。

こういう古典文献については
詳しく読んで勉強をしていくと、
経脈は単にツボの並びではなく、
実際にどこを走っているのかが分かれば、
運動鍼も効果的に運用が出来ます。

もちろん脈診も同じくになります。

運動鍼は鍼法の1つになる治療法です。
治療をするには診察、診断が正確に出来ないと
治療をおこなうことは出来ません。

言い換えれば診察、診断しないと
それは治療ではないのです。

古典文献には治療家にとっての大切な情報が
たくさん記されています。

”古典文献苦手です”
という方も多いと思います。
いきなり原文は大変なので、
訳文が付いている書籍もありますので、
その辺りからでも読まれてみては
いかがでしょうか。

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