稽古日記 11月14日 笠木泉
世田谷某所で稽古。渡辺梓さん、鳥島明くん、橋本和加子ちゃん、制作の加藤さん、演出助手のとのちゃん。広い稽古場で気分がアガる。「生まれ変わったら稽古場が欲しい」。本当にそう思う。劇場よりも稽古場が欲しい。今日は昨日の続き、動いていく。大きく動きの流れを作っていきつつ、つい途中で稽古を止めて細かいことをいいがち。稽古序盤はペースがなかなか作れずいつも迷う。俳優の皆さんの素晴らしさに驚いている。自分が俳優だったらいきなりこんなに動けないなあ。ついていかねば。演出もそうだが、戯曲の構成で悩む。果たしてこれでいいのか。私は何か大きな見落としをしていないか。自身に問いかけてもなかなか返事が出てこない。稽古を見て台本を何度も読むしかない。作家としてなのか、演出としてなのか、どの立場から私はこの戯曲に対峙しているのか。もちろん両方なんだけど。
演出助手とのちゃんが稽古場の写真を撮影してくれた。助かる。ところで今日は何と言っても明日11月15日、我らが鳥島明さんの誕生日!ということでケーキを買って行きましたよ。サプライズ演出がからきし苦手な私の精一杯「…みんなには悪い知らせがあるんだよね…みんなごめんね…」という小芝居から始まる「お誕生日おめでとう!」となったが、悪い知らせ=誕生日という図式が普通に失礼だった!お祝いしたかったのです。ごめんね!ともあれ、大いに盛り上がりました。プレゼントに「AKIRA」とツバメマークを刺繍したタオルを用意。ツバメマークは「鳥島」の鳥部分、そしてスヌーヌーはアラビア語でツバメの意味ということです。
稽古後、橋本さんと一緒に衣装の打ち合わせに行く。タムナデさんは私の曖昧なイメージを一瞬のうちにキャッチしてくれる。話すことでようやく私の中にも明確な色が見え始める。本当にありがたい。私は人に恵まれまくってスヌーヌーをなんとか続けてこれている。(笠木泉)
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