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Holly Humberstone (2024/01/10 @The Garden Hall)
一昨年の単独公演(アコースティック)、昨年のSummer Sonicでのステージはスルーしていたが、新作『Paint My Bedroom Black』をこの冬めちゃくちゃ聴いていたので、ライブにも行ってみることにした。2024年ライブ初め。
繁忙期でも快く終業させてくれる優しい職場に甘えて、開演30分前に会場到着。
ステージが始まるのを待っている間、つい周りを見渡してしまう。ライブへは一人で行くことが多いが、「他にどんな人が来てるのか」にはいつも興味が向く。自分とアーティストという2点間の関係というよりも、音楽があって、自分はそれを共有する場にいる一人、という空間認識が強いのだろうなと思う。
周りの人たちの属性は想像するにかなりバラバラで、それは経験則からして、似た者同士が集まるライブよりも断然エキサイティングであることが多く、今回も例外ではなかった。
単独での初バンドセットとなった今回のライブは、新作の1曲目から幕を開け、既発曲を織り交ぜながら、アルバム曲が余す所なく披露された。
バンドセットとしての完成度の高さもさることながら、Hollyの歌声の魅力が半端じゃない。バンド演奏の迫力にも負けない重心の低さや、抑制されたパートでのウィスパーヴォイスの使い方など、土台の分厚さを感じずにはいられなかった。
全体を通しては「Kissing In Swimming Pools」の美しさが際立っていた。「Scarlet」のイントロもそうだったが、シューゲイズっぽいアレンジが魅力的に感じた。
ライブで一番印象が変わったのは「Ghost Me」。歌詞で触れられている『The Truman Show』が今回のライブポスターのモチーフにもなっていたので、この曲を一つのピークポイントに持ってこようとしていることは明らかだったが、アウトロのリフレインが引き延ばされたことでシンガロングが生まれ、記憶に残る瞬間の一つになっていたと思う。
調べたら同い年だったし、お姉さんが東京に住んでると話していたので、まだまだこれからも日本に来てくれそう。今作が良すぎたばかりに2ndの壁は高そうだけど、今から楽しみです。
次は東京ドームでブルーノ・マーズ!「ヘビーローテーション (Marry You ver.)」も聴けたらいいなあ。