今日の夢
夢の話。
今は昼の13時5分。
起きてから、ふと考えたけど、誰かに読んでもらうための文章のはずなのに、私の書く言葉は、きっと2割も理解してもらえないような文章だと思う。
親切じゃない。
優しくない。
でも、私にはそれでいいから、書いているのだと改めて思い返す。
ただ、自分の頭の中に浮かんだ言葉の端と端を繋ぎ合わせるように、浮かんだまま。
その言葉のまま、その文章で、それでいいから、書いてごらんと言ってくれた人の言葉だけ、都合よく受け取って書いている。
でも、親切な文章なんて私には難しくて書けないんだろうな。
その噛み砕いた言葉にしようと足掻くその時間で、自分の言葉は失って、意味のない単語だけが浮かぶ。
あれ?
なんだっけ。
だから、自分を話さなくなった。
誰かに伝えたい前に、消える言葉の意味に、その言葉に何も持たせてあげられない、自分のその力の足りなさに、憤慨する。
だから、伝えられなくなった。
認識の差異は、新たな対立を生む。
これでよかったと思えるその答えは、きっと誰かの、だからなに?
分かりすぎてしまう私たちは、そこから、視線を外す。
気づいてなかったかのように、空気に問いかける。
それでよかったかしら?
分かりすぎてしまうからこそ、それを加味して行動し言葉を選ぶ。
溶かしてしまわれないように。
切ってしまわれないように。
踏み付けられないように。
風に吹かれて揺れるその感情がどうか温かいものでありますように。
感じた風が、私でありますように。
あれ、これでよかったかな。
選択肢の分かれ目はいつも過激だ。
みる夢はいつも過去と幻想をぐちゃぐちゃにして、意味のないただ気持ち悪い映像と匂いと感覚だけで、絶対に現実的じゃないのに、絶対的な存在感で、私を誘う。
何かに追われて生きる私はいつも、夢の中では耳の感覚がない。聞こえない。
今日の夢は、目がぐるぐると周り、真っ直ぐ歩けなくなる。
聞こえない、息ができない、歩けない。行動が取れないその恐怖に、金切り声を上げる。
周りは耳を押さえる。
でも聞こえない。
グラスで酒を注ぐ。
知らない中年の男が数人。
着飾る私はいつかの私?
手元が緩む。
赤黒く、ネオンに光るその場所は、洞穴みたいなバーで。
聞こえる声は、遠く、真っ白な世界まで連れて行く。
響く声に感情はなく、貫くナイフのように意味のない世界を映し出す。
鏡は私でうつるあいつに、口はない。
起きたときの安心感は、
すきだけどその言葉を囁けば壊れてしまうほど繊細で。
でも全力で包み込んでくれるその腕に冷たい温かさを覚える。
私もあなたもそれでいいと。それだけでいいと思えてるくらいの関係性で。
そばにいてもいいですか。
喉から手が出るほど、愛おしくて、欲望的で。
私だけを安定させるためだけのものと同じくらいの
安心感で。
また目を閉じる。
どんな言葉を綴ろうか?
そのまんまの言葉で、
そのままで。
伝わらなくても不器用でも、汚くても
遠回りな文章でも。
こんな拙い文章で、小学生の時に好きな子にうまくアプローチできない意地悪な男の子みたいな遠回りな文章でも、やっぱり私にはこんな伝え方しかできなくて。
これでもいいと、これがいいと
読んでくれる人のための
私の言葉を。
今日の夢。