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【ゲーム配信者のマネタイズについて】 SNSマーケティングから紐解く。
現在、日本で「Apex Legends」「VALORANT」といったFPSゲームのeスポーツタイトルを中心にゲームブームが到来しています。
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その火付け役となったのは、ホロライブ、にじさんじ、渋谷ハルなどのVtuberや、加藤純一、釈迦、StylishNoobなどのストリーマーのゲーム配信者の影響力が主たる要因です。
これらのストリーマーの配信プラットフォームは主に「Youtube」と「Twitch」の2つです。
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「YouTube」と「Twitch」で収益をあげる方法は?
YouTube
1.広告収入
YouTuberは、主に広告収入で稼いでいます。皆さんも経験あると思うが、YouTubeで動画を見ようとすると、まず広告が流れます。
あの広告を皆さんのようなYouTubeのユーザーが見ることで、YouTuberにお金が入ってくる仕組みです。
2.スーパーチャット
YouTuberのメインとなる収入源は広告収入ですが、次に収入源となるのはスーパーチャットです。
スーパーチャットとは、 視聴者がYouTuberに直接寄付できる機能です。主に生配信の時に、視聴者がコメントにお金を乗せて投稿できるもので、スーパーチャットであれば、動画の再生回数は関係あります。
魅力ある内容の生配信を行えば、そのたびに視聴者から直接お金が貰えます。
3.YouTubeチャンネルメンバーシップ
YouTubeチャンネルメンバーシップとは、毎月一定の料金を払うことによって好きなYouTuberを支援できる機能です。
以前は月額490円の一択でしたが、現在はYouTuberが複数の会員レベル(最大5つ)を設定できるようになっています。
ユーザーは、月額料金を払うことでバッジや絵文字といった様々な特典をチャンネルから得られます。
4.企業案件
YouTubeアドセンスに次いで有名な収益化の方法が、企業の企業案件です。
企業案件の報酬は、1本あたりが150万円〜、トップクラスのYouTuberだと1本あたり300〜500万円くらい入ります。企業案件が受けられるのは、チャンネル登録者数10万人前後くらいからです。
企業は影響力のあるYouTuberに商品やサービスを体験してもらい、その対価として報酬を支払います。
Twitch
1.ビッツ(投げ銭)
Twitchでは配信中に、配信者に向けてチャットと一緒に投げ銭をする機能があります。
これをビッツといい、このビッツを使って配信者を応援することをチアーといいます。
配信者は、このビッツを受け取ることで報酬を稼ぐことが出来ます。視聴者は事前にこのビッツをTwitchから購入して、配信中にチアーすることで応援できるようになる仕組みです。
そして配信者は、このビッツのうちTwitchの手数料を引いた分を受け取ることができます。
2.サブスクリプション(月額課金のサポート)
こちらは月額課金の形で配信者をサポートする方法です。
視聴者がチャンネルに対してサブスクすると、その金額に応じた特典などが利用できるようになります。
多くの配信者が安定的に稼いでいるのが、このサブスクモデルです。
ビッツでの単発の応援ではなく、毎月定額でファンから支援してもらうということになるため、もっとも安定的に大きく稼げるシステムです。
3.アフェリエイト(広告収入の配分)
Twitchでは、配信の再生前や視聴中に動画広告が入ることがありますが、ここで発生したクリック報酬などの一部を受け取ることができるシステムが「アフィリエイト」です。
これは一般的な広告システムであるGoogleアドセンスや、YouTubeでの収益化の方式に近いものなので、皆さんも馴染みがあるという方も多いかと思います。
ゲーム配信は「YouTube」と「Twitch」どっちが向いているか?
動画をアップするなら「Youtube」
画質比較は「Twitch」もフルHD1080pと高画質、ではありますが、「YouTube」は4K~8Kの高画質動画をアップすることができます。
そして「YouTube」の絶対的な強みはGoogleがバックボーンにあるため、普通にGoogle検索するとドンドン動画が表示され、視聴数を伸ばしやすくなっています。
Twitchと比較してこれが一番大きな強みかもしれません。
ライブ配信なら「Twitch」
一番の「Twitch」の強みはゲームが好きな視聴ユーザーだけ集まっていることです。
もちろんコメント欄も荒れることはほとんどなく、純粋にゲーム好きがゲーム実況者を応援する気持ちに溢れています。
ライブ配信では、「YouTube」より遅延が少なく、画質が良いです。
そして、「Twitchプライム」もある為、応援スポンサーもなってくれやすく、配信者も収益化が早いのでやる気になりやすいです。
総合的に「Youtube」と「Twitch」どっちがいいのか比較!
YouTube
編集動画の投稿 ★★★
ライブ放送 ★★
収益プログラム ★
動画の拡散率 ★★★
Twitch
編集動画の投稿 ★★
ライブ放送 ★★★
収益プログラム ★★★
動画の拡散率 ★
では、ストリーマーがこの2つのプラットフォームをどちら使用しているのか
Vtuber
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Vtuberは主に「YouTube」をプラットフォームにしています。
ゲーム配信の他に「歌ってみた」などの動画投稿をすることや、「Twitch」よりライト層が見にきやすいことが理由に挙げられます。
ストリーマー
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ストリーマーは「YouTube」、「Twitch」両方のプラットフォームを
使用する事が多いです。
普段の配信は「Twitch」で行っていることが多いです。その配信の切り抜きを「YouTube」にアップする形がよく見られます。
「Twitch」は配信のサムネイルがないので、気軽に配信することが出来ます。しかし、「Twitch」はアーカイブが一定期間が過ぎると消えてしまうため、シリーズ物や、大会の配信は「YouTube」で行う配信者は多いです。
配信者のマネタイズを紐解く
Vtuber
アイドル的な扱いをされるVtuberは、他の配信者に比べてスーパーチャットでの収益が多いです。スーパーチャットだけで年間で何千万から億に達する方います。
熱狂的なリスナーが多いため、メンバーシップ登録数も他の配信者より多いです。リスナーは、メンバーシップ限定配信や、配信を視聴している時に使用する事ができる特典スタンプを目的としています。
Vtuberは、実写ではなく自分のイラストを持っているため、グッツ販売しやすい事が特徴です。
ストリーマー
ストリーマーは「YouTube」、「Twitch」両方のプラットフォームを
使用する事が多いです。
ストリーマーの主な収益は、「Youtube」では広告収入とメンバーシップ、「Twitch」ではアフェリエイトとサブスクリプションです。Vtuberに比べて、スーパーチャットや投げ銭の収益は割合でいうと小さいため、配信を視聴してもらう事が大事です。
普段の配信は「Twitch」で行い、その配信の切り抜きを「YouTube」にアップすることによって、「YouTube」にアップする動画を新たに撮影することなく、収益を得る事ができます。
メンバーシップやサブスクリプションをしてもらうため、アーカイブをメンバー限定やサブスク限定にすることで登録してもらえます。一定の収入を得られるので、大事な収益の一つです。
女性リスナーの割合が大きいと、メンバーシップやサブスクリプションに登録される印象があります。そこを強みにする配信者もいます。
まとめ
何が強みかを分析してビジネスモデルを組み立てる事が大事です。
どの配信プラットフォームを選び、何を強みにしてどこを収益源にするのかによって、収益が全然変わってきます。
このように成功している配信者を分析することによって、わかる事がありますね。
普段、何気なく見ていたゲーム配信は、このようなマネタイズが行われているから成り立っていたのです。
株式会社HJ マーケティング事業部 山本祐己