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もうやめて!(インボイス反対運動について)
もう止めてほしい。本当に。
見ていて悲しくなる。
インボイスに反対してる個人事業主のクリエイターについて酷い事を仰ってる方がいますが、三流のクリエイターとはそもそも何でしょうね。
— せきや てつじ (@QJOqv3oIwaeisUy) September 27, 2023
私は初の連載時はスタッフに払うお金がなくてサラ金で200万ほど借金してました。
スタート時にお金の苦労をしない漫画家は私の知る限りいません。
(https://twitter.com/QJOqv3oIwaeisUy/status/1707109674330546413より引用)
「アシスタントの給料上げろ」は全くその通りなんだけど、さすがに業界のことなんも知らん人たちが頭ごなしに批判してるのは腹立ってしゃあない。
— た介 (@BigotVinus) September 26, 2023
これは業界全体の問題で、売れてるベテラン漫画家と新人漫画家の懐事情に差がありすぎる。… https://t.co/QZxLqgjjPn
(https://twitter.com/BigotVinus/status/1706482196775931999より引用)
もしクリエイター界隈が本当に、真剣に、インボイスの廃止か何らかの修正を目指すなら「クリエイター界隈の特殊性」についての話は
全く効果が無いどころか逆効果です。完全に。
申し訳ないけど、アニメーターやアシスタントの扱いは偽装請負と言われても仕方ないです。
仮に同じことを建築業界でやったとしたら、間違いなく税務署が飛んできます。
スタートアップで借入をするのはクリエイター界隈だけではありません。
僕の知人のシェフは800万借りて自分の店を持ちました。
事業主とは、事業の主です。言ってみれば社長です。
帳簿をつけるのが楽しいと思う社長は少数派です。その時間があれば仕事すれば稼げるのに、と思っても、嫌であってもやるしかないからやってます。
売上、経費の見通しが甘ければ事業は立ち行かなくなります。
クリエイター界隈だけが虐げられているわけじゃないんです。
申し訳ないですけど
「不当な負荷を押し付けられた被害者」ではない
んです。
現状での「界隈の特殊性」についての話は、クリエイター界隈はブラック労働が横行し、法令順守の意識が低く、しかもそれが問題であるという自覚が全くない、という自白にしかなっていません。
申し訳ないですが、他業界の人から見ればそう見えます。
そして、他業界の人も巻き込んでいかないとインボイスの制度を変えることはできない。
ただ政府に文句言いたいとか騒ぎたいだけならこのままでもいいです。
でも自分達の界隈の職域防衛をしたいなら、目的達成のために冷静になってほしい。
●
創作の業界が特殊なのは分かります。僕も少し関わってますので。
クリエイターがまあちょっと特殊な人が多いのも分かります。
悪い意味では無いですが、創作特化の人は多い。まあ例外もいますが。
色々と改善してほしいけど、出版社との力関係とかもあるでしょう。
そう簡単にいかないのは分かります。
界隈について悪し様に言われるのがつらいのも分かります。
ひとこと物申したくなるでしょう。
でも、それを踏まえてなお、今は界隈の特殊性については言うべきではないです。
僕は創作物を愛してますし、自由な表現を愛しています。
演劇人だけは好きじゃないですけどね、平田某とか。
だからこそ、目的に向かっていってほしい。より良い方向にむかってほしい。
インボイスには猶予期限があります。
インボイス登録をしなくても少なくとも2年間は発注元の消費税がそこまで大きく負担が増えることはありません。
また、作家の作品はオンリーワンです。他が描く事は出来ません。
よって、発注側もインボイス登録をしないからと言って無暗に作家を切ったりは出来ません。
私が今いる業界(デザイナーなどのクリエイターに発注する仕事)もこんな感じ。むしろこれじゃない業界が存在したら、普通に下請法違反でヤバいことになりそう https://t.co/lVjYvuoHxo
— 朱居あやし (@akaiayashi) September 29, 2023
(https://twitter.com/akaiayashi/status/1707600927937720809より引用)
恐らく当面はインボイス登録をしない人を問答無用で切るような無茶なことは起きません。
インボイスの登録を強制されることもないです。
とりあえず、猶予期限内にきちんと何を目的として行動するかのコンセンサスを取り、その目的に向かって進んでほしい。
すこしでも環境が良くなるように。
そして、出版側とかも少しは漫画家を守ってほしい。
創作に打ち込んできて実務に疎い人が多いことくらい知ってるでしょう。
彼らをその面で支えるのは貴方たちではないんですか?
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そして、前の投稿でも書きましたが、共産党その他活動家の目的は
反対運動そのものでありインボイスの廃止ではありません。
騒ぎが大きくなればなるほどいい、と思っていますし、その為にはインボイスは廃止されない方がむしろ都合がいい。
施行後になんとなく騒ぎが下火になったらあっという間にいなくなるでしょう。
あと、彼らが巧みなのは
騒ぎを起こすことだけです。
モリカケサクラであれだけ騒いでも大臣の首一つも取れず、五輪も国葬も処理水排出も止められませんでした。
無論選挙でも負け続けています。
声がデカくてなんか凄そうに見えますが、実際には何の役にも立ちません。
彼らは味方ではないですし、味方であっても無能極まる役立たずです。
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最後に50万筆の署名がなぜ意味がないのか言語化しておきます。
法的な拘束力が無い署名は
「これを無視すると選挙で負けるかも、ヤバいかも」と思わせないといけない。
この50万筆の後ろには署名していないだけで同じ意見の500万人がいるかも、と思わせなくてはいけない。
そう思えば政治家は折れざるを得ない。
水増しが容易なwebで一定の業界から集中的に集めた(というイメージの)50万筆の署名にはそれが無いんですよ。
上でも書いた通り、本当に制度を動かしたいのならば、広い範囲の多くの人の支持を得なくてはなりません。
活動家だけではダメなんです。
一部業界だけでもダメなんです。
広い範囲の支持を得て広がりを感じさせなくてはいけない。
残念ですが、国会前で活動家と一緒に正義のシュプレヒコール!!!をしても変わりません。
スカッとはするかもしれませんし、何かやった気にはなりますが。