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#5 私がドバイで働くまで【2/6】(現地就活編)

こんにちは、キヨです。

前回に私がドバイで働くまで(ドバイでの就活編)の続きとして、今回は私がなぜ日本から就活をせずにドバイに来てから就活をしようと考えたのか?その理由について説明したいと思います。

私のドバイの情報源は、進め中東探検隊というSeiwaさんが書いているblogが主でした。(ドバイに行く前に「平均給与から働くメリットまで!ドバイの働き方ガイド」この記事を何度も読みお世話になりました) *1

自分の立ち位置

まず私の経歴と希望職種は以下でした
業種、職種:自動車業界 (Automobile)、組立ライン作業 (Assemble engineer)
→希望業種、希望職種:特になし、営業(Sales)

一度日本で人材紹介会社で営業職を探しましたが、専門学校卒、営業未経験、TOEIC低い(520点)、という条件では全く良い案件などなく、厳しい現実を突きつけられました。

現実として紹介できるリストとして見せていただいたのが、会社の規模、給与、労働環境全てが前職を下回る状況でした。(聞いたこのない会社、400万円未満の低い年収、長い労働時間(見込み残業有))

まぁ、前職がホンダだったのでそこに勝てる知名度の会社は限られた大手企業でしょうし、ライン作業といえども給与も大卒の平均を超えており、サービス残業はありましたが友達が働いているブラックと比べると淡いグレーレベルで、上司次第で帰る時間は違いましたが、最後の上司は腕もよく良い人だったので仕事終わったらほとんどすぐ帰れました。

そんな元の環境と比較し、改めて大卒でもなく・海外在住経験はあっても海外就労経験はなく更にTOEICスコアは低いという自分のスペックをベースにすると、未経験職種の営業希望にいこうとしているのですから、そりゃしょうがないんですけどね、、、

でも、これが当時の私の立ち位置であり、私の労働市場価値でした。
それをこのタイミングで知れたのは良かったです。

ここで、変にいい条件の会社があったら、ドバイに行かずに日本で転職してまずは営業経験を日本で積んでから。とか自分に言い訳して海外に飛び出すのをためらっていた可能性があったので結果オーライです。

現地で就活するメリット

日本はTOEIC至上主義なので、英語が使えるか否かはそこで判断されます。これに異を唱えるのは唯の労力の無駄です。現実を見ましょう。そして、私はTOEICが520点と低い現実を直視する必要があります。日本で海外赴任の枠に転職するには、TOEICが最低700は必要でしょう。700点未満で英語を使う仕事に応募してもほとんど書類で落とされるのではないでしょうか?800あって良し、900で目立てるっていうのが私の感覚です。(あくまで私の感覚です)

500点台しかない自分が海外で働きたいならどうすればよいか?直接現地採用に応募すればよいと考えました。
なぜなら、面接までいけばどうにかなるはずという根拠のない自信があったからです。500点では書類で落とされるけど面接まで進めばペラペラではないものの意思疎通は取れるからどうにかなると考えました。

そして、現地採用枠で応募しようと考えた時に会社目線で私は考察しました。
会社からすると採用の面接をするのにも面接官の時間を割くわけなので、無駄な面接は極力避けたいはずです。
書類に目を通して面接をした後に不採用だったり、雇った後に能力不足で解雇なら仕方ないことだと思います。敬遠したいのは内定を出した後、本人も了承したにも関わらず直前でドバイに赴任するのを辞退することや、入社してからドバイが肌に合わなくて辞められることだと考えました。
上記を考慮すると、日本にいる私が書類を送ったとして、面接をするだろうか?そもそもTOEICの点数も低い人間がどの程度喋れるのか含め考えるとスカイプ面接をしようと思うだろうか?と考えました。

ただし、私が既にドバイにいるのなら話は別で
ドバイに来るのだろうか?(既にドバイにいるから大丈夫)
ドバイの生活が肌に合うだろうか?(既にドバイで生活しているから大丈夫)
という上記の懸念は消えます。そして、とりあえずドバイにいるなら会社に呼んで面接してみるか!と思ってもらえば勝ちです。

上記で自分の時間を割く価値があるのか?という部分はありますが、そもそも海外において応募側の日本人が、現地採用の面接を現地でやっている人が少ないので、雇いたい会社側からしたら「面白そうじゃん!いっちょ話してみるか」「これは珍しい、とりあえず面接して値踏みしてみるか」となるのではないかと思います。同じ時間を割くと言っても、それがスカイプか直接対面での面接かでは捉え方が違うからです。

私は雇用側になったことはありませんので、あくまで推測の域を出ませんが、遠からず当たっていると思っています。

日系に就活するメリット

現地で就活するメリットは以上なのですが、ついでに現地日系のメリットもついでに補足したいと思います。

私は最初に海外で働くならまずは日系企業が良いなと思っていました。
理由は単純で、私が英語で全ての指示を理解するのが難しいと自信がなかったからです。その点日系であれば日本語で駐在のトップとコミュニケーションが取れるので指示と違うことをするという言語を理由としたミスが減らせると考えました。また駐在員の立場からしたら彼らは海外で働くのが前提では無いので、英語より日本語の方が指示しやすく、日本で就労経験のある私は日本式の働き方ができる為、他の現地採用の外国人よりアドバンテージがあるはずだとも考えました。

私の個人的な考えとして、自分の利点はトコトン有効活用するべきだと考えています。
私が日本で転職活動をする時のスペックは上記条件でしたが、場所が海外になるとそこにプラスして「日本人」「日本語話者」というスペックが追加されます。

それが活きるのは間違いなく日系です。私が強いスペックを持っていれば別に他のスペックでも勝負できるでしょうし、同じエンジニアの職種であれば別に日系じゃなくてもアピールポイントはあるのですが、職種を変えるジョブチェンジなので、スペックはヨワヨワです。

ドラクエで言うなら、戦士としては経験がありHPがあり鉄の剣と鉄の盾を持っている状態から、聖職者にジョブチェンジです。MPがなく、杖もありません、、、弱い弱すぎる。(打たれ強いけど)
そんな弱い奴が更に言語を理解せずに「命を大切に」という指示をしているのに、味方の回復は全然せずガンガン攻める!!そんな奴がいたら即解雇です。そのキャラが死んだら棺のままか、戦う仲間から外します、、、

また、ドバイで働いてから気づいた日系の良い点もあります、それはずばり訓練してくれる!!
海外では、未経験でもなんでも入ったら、さぁ仕事して!って感じです。まぁそもそも未経験の人を雇わないケースが多いと思います。

新しい業種は石油系なのですが、オイルの知識は皆無、そして営業の経験もないので何をすれば良いか分からない、日本で育った温室育ちの私は手取り足取り教えていただかないと右も左も分かず歩くことすらままならない。

会社によって違うのかもしれませんが、今の会社はその点ひとつずつ業界の知識、仕事の仕方を教えてくれました。(感謝です)

最後に

ということで、私がなぜドバイに来てから就職したのか?理由を端的に言うなら、「会社目線で考えたから」です。

ちなみに面接においても、
①自分は○○をやってきたから××ができる
②面接の中でどういう仕事内容の募集なのか確認し、その会社に対して自分なら××ができる
この2つなら①の様な一方通行の独りよがりのアピールより、②の様にその会社が求めているポイントをまず理解した上で、自分の能力をアピールをした方が説得力は強いですよね。

これも、会社目線というのがキーとなっており同じです。

仕事全般でもそうですが、就職なら猶更相手目線をすることが重要です。仕事なら取り返しはつきますが、就職では「あっダメだ」と思われた瞬間終わりです、、、

自分のアピールポイントを理解した上で会社目線でまずはどうしたら書類審査を通って面接してもらえるか?を考えてCVを作る。
そして、面接の際に会社目線でどうすれば自分の能力を活用できるか?をアピールすることが重要です。

次回は私がなぜ、世界に多数ある国家の中からドバイ(UAE)を選んだのか説明したいと思います

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注釈

*1: 本記事を書くにあたって久しぶりに「進め中東探検隊」(blog)に久しぶりにアクセスしたら最近(2020年)の記事でドバイで働く方に対して警鐘も鳴らしていますので(Seiwaさんは2020年の昨年ドバイを離れたようです)、一度目を通すと良いかもしれません。(警鐘といっても犯罪的な危険とかいうわけではなく、ドバイで働いてる同僚達はポンコツすぎるぜーってことです。)
記事で取り上げられているような、取引先や同僚のポンコツ具合は私も認識していますが、私の場合はそれが結構気に入っておりストレスをまだ感じていないのでまだまだドバイで働くつもりでいます。

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