AIに関わることは裏切り者?魔女狩りのように加速する対立の波
こんにちは、最近のSNSでの流れを見ていて、いろいろ考えることがありました。私には、AIに関する対立が「魔女狩り」のように見える部分が多くあります。これは、人々が未知のものに対して恐怖を抱き、その恐怖が攻撃的な行動に変わり、集団で一方的に排除しようとする動きに似ているからです。AIの状況は変えられないと理解しているからこそ、今度はその技術を使う人々に攻撃が向けられているように見えます。今回は、その現象について私が感じたことをお話しします。
私は絵を描くこと以外にも様々なモノづくりに関わっており、AIも道具として使っています。今回は、特にインターネットで活動するデジタル絵について語ります。
AIによる絵描きの世界への影響
AIが絵描きの世界に与えた影響は、新たな可能性を広げた一方で、絵描きたちの間に対立と分断を生み出しました。その背景には、AIに対する恐れや不安があるのかもしれません。
「AIを使うことは裏切りだ」「AIを使う絵描きは許されない」といった風潮が広がり、一部のコミュニティでは感情的な対立が激化しています。この恐怖が、AIを深く理解しようとすることを避ける状況を生んでいると感じます。
プロの視点から見たAIの受け止め方
佐藤秀峰さんの視点
漫画家の佐藤秀峰さんは、AIを「作品を広めるための新たなチャンス」として捉えています。AIを恐れるのではなく、その可能性を見つめています。
七瀬葵さんの経験
一方で、七瀬葵さんは「AI使用罪」として激しい攻撃を受けました。彼女の経験から、AIを使うことでどれほど批判を受けるのかがわかります。
またその他のプロたちのことについて、まとめてくださってる記事があります。
AIへの賛否で分かれる絵描きたち
プロたちの体験を見ていると、意外にも冷静に対応している人が多くいます。私はプロの人たちは反AIだと思っていましたが、それが誤りだったと気づきました。
しかし、アマチュアの人たちは二極化しています。AIを「ツール」として使う人と、「脅威」として拒絶する人がいます。SNS上では対立が激化し、「AIを使う者は裏切り者だ」という風潮が広がっています。この流れを知ったとき、私は恐怖さえ感じました。
AIへの反発は、技術そのものではなく、変化に対する恐れや不安から来ています。絵描きにとって、自分の努力が無価値にされる恐怖が感情的な反応を引き起こしているのだと思います。
私たちが描いた絵には特別な価値があります。絵に込めた想いや時間はAIには真似できないものです。それが軽んじられるかもしれないという不安や怒りが自然に湧いてくるのは理解できますが、矛先が仲間に向かうのは悲しいことです。
お互いの道を尊重し、冷静に未来を考える
対立が続く中で大切なのは、異なる選択をした人を攻撃せず、それぞれの道を尊重することです。技術に対する恐れや不安を抱えるのは自然なことですが、互いに理解し合い、共感を持つことが重要です。AIを使うか使わないかは自由であり、どちらが正しいかは一概に決められません。
AIが生み出した新たな世界で、私たちはどう価値を見つけ、人々の心に響く作品を作り続けるかが求められています。
感情的な状況にいるときこそ、心と体を大切にしましょう。しっかり寝て、美味しいものを食べ、リフレッシュすることが大事です。また、不安になるものを避け、心に余裕があるときに冷静に見直すことで、より良い判断ができるようになります。慌てて行動することで後戻りが難しくなることもあります。冷静さを保つことで、自分の首を絞めないようにしましょう。
次に、AIに対する見方を他のクリエイターと共有してください。それぞれの考えを知ることで、自分自身のスタンスを整理し、新たな発見があるかもしれません。最終的に私たちが求めるのは、もっとクリエイティブで豊かな未来です。
私は一生懸命描いた絵が大好きです。それはその人の一部が込められているからこそ大切に感じるのだと思います。どんなツールを使っても、その想いをどう表現するかが一番大事です。それを忘れずにいられたら、AIも私たちの創造のパートナーになり得ると思います。