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うさぎの後ろ脚(足首)骨折の治療経緯~難易度が高く、骨折手術の対応できる獣医がとても少なかったが術後4日で退院!~

骨折の経緯~病院選びについてはこちらの記事をご覧ください。

この記事は、うさぎの骨折治療を経験した際に、今後に役に経つかと考え、自分用のメモとして残したもので、文章は整っていません💦

先生からの説明がとても丁寧だったので、それを忘れたくないので、ざっくりとまとめました。


【これまでの経過】

  • 2月12日23時ごろ 骨折をしたので、なるべく早くに診てもらわねばと考えていました。

  • 2月13日、近所の動物病院で応急処置(この治療ができる先生は少ないと。覚悟をしないといけないと言われる)

  • 2月14日、骨折治療が可能な病院を調べる。

  • 2月15日、骨折治療が可能な病院に転院、入院して検査。

  • 2月16日、骨折手術。

  • 2月17日、術後2日目に面会。元気に3本脚で走り回っているのを確認。

  • 2月19日、術後4日目に退院。固定がうまくいっているが、食欲がないため、自宅で様子見。

1 診断(2025年2月15日)

(1)うさぎの後ろ脚の骨折

【メモ】
前脚より後脚の骨折が大変。
後脚でも大腿骨骨折ならまだ難易度は下がる。
足首あたりの骨折になると、骨が細いため固定が難しく、難易度があがる
かかとになると骨が細かいためほぼ絶望的のようです。

骨折の手術費用は15~20万円が相場。

【補足】
うさぎの後ろ脚の骨折は固定をしにくいため、難易度がかなり上がります。
こちら、詳細は前の記事「うさぎの後脚の骨折に対応できる動物病院は非常に少ない!」3(2)骨折の特徴と治療の難しさ」 を読んでください。(https://note.com/snowlop/n/n5849a80f61d1#b0505e7e-4f0e-443a-8632-ecc7cdbb10d8

後脚の場合、手術も難しいけど、テーピング固定の管理が大変で、これができる先生は少ないです。

術後の管理も大変なので数日入院が必要。

(2)診断 (2025年2月15日 初来院)

ヒトでいう、足首の部分が折れている。
折れているのは腓骨(細い骨)と脛骨(太い骨)がつながった部分。
しかも縦にひびが入っている可能性もあるとのこと。
骨の変位(ズレ)があるため、手術やしっかりした固定が必要

この固定は前の動物病院でされたもの 


(3)うさぎの骨構造と今回の骨折部位

うさぎの骨格は特殊で、以下のような特徴があります:

① 前足(前肢):ヒトでいうひじから先、橈骨(とうこつ)と尺骨の2本の骨がある。

  • 橈骨と尺骨は部分的に癒合している

    • 人間や犬猫のように完全に分かれていない。

    • そのため、一方の骨が折れると、もう一方も影響を受けやすい。

② 後足(後肢):
ヒトでいう膝から先、脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)という2本の骨がある。

  • 腓骨は脛骨はほぼつながっている

    • うさぎの腓骨は細く、途中で脛骨と合わさる構造になっているため(上の方しかわかれていない)、腓骨が折れると脛骨も影響を受けやすい。

    • 今回の骨折は、この「接合部」が折れている

細い部分が腓骨。かなり上の方で一体化をしている。

犬や猫だと細い骨が2本ある構造だが、うさぎの場合は、上で橈骨・腓骨がくっついているような構造のため、ほぼ1本しかない。

黄色の丸い部分あたりから、もう1本の骨になっている

(4)骨折の問題点

  1. 骨のズレが大きい場合、自己修復が難しい

    • うさぎの骨はガラス管のように脆いため、骨折が起こると自然癒合しにくい

    • ズレたまま治ると、正常な歩行ができなくなる可能性がある。

  2. 接合部の骨折は治療が難しい

    • 骨がつながっている部分の骨折は、通常の単独骨折よりも固定が困難

    • この部分は動くことで骨同士の摩擦が生じやすく、適切な固定が必要。

  3. 固定が難しく、手術の選択肢もある

    • うさぎは飛び跳ねる動物なので、固定しても動いてしまい、うまく治癒しないケースが多い

    • ピンやワイヤー固定が必要になる可能性も高い

(5)治療の選択肢

① 手術でピンやワイヤーで固定(確実だが高額)
② 外固定でテーピングや副木(スプリント)を使用(ズレが少ない場合)
③ 安静+サポート治療(軽度の骨折や手術困難な場合)

今回のケースでは、腓骨・橈骨が途中でつながっている部位の骨折ということで、固定が難しく、手術が必要でした。

うさぎは、プレーティーング(固定)しても、後肢が強いので外れる可能性があるとのことです。


①②をもっと詳しくまとめると、

保存療法(ギプス・包帯固定)

  • 適用:軽度の骨折(ずれが少ない場合)

  • 入院期間:基本的に1〜3日で退院し、自宅で安静

  • リスク:うさぎはギプスを嫌がり、うまく固定できないことがあるため、状況によっては手術が推奨される


外科手術(ピン固定・プレート固定)

  • 適用:完全骨折で骨がずれている場合

  • 入院期間:3〜7日程度

  • 理由:術後の経過観察や感染症管理が必要なため

  • 追加ケア:退院後もケージレスト(狭いケージで安静に過ごす)が必要で、約4〜6週間の回復期間が必要

注意点

  • うさぎはストレスに弱く、環境の変化が体調に大きく影響するため、可能な限り早めに退院し、自宅療養するのが理想。

  • 骨折の場所や状態、年齢・体調によっては、より長い入院が必要になることもある。

2 手術(2025年2月16日)

(1)手術方法の説明(手術前)

待合室も3~4名でいっぱいになるような小さな動物病院に名医がいた!
イスはこれだけ。

① 骨が縦に割れている可能性があるかもしれないこと
足首の部分は骨も細くて固定も難しいといいます。
しかも縦にもひびが入っていると、かなり難しくなる。

骨に縦にひびが入っていそうなのが気になっているけど、ステンレスのピンを2本入れて、固定して、外からテーピング。
そして骨折をした右足を使わないようにする。

問題なのは、骨が割れること。

この部分の骨が縦に割れているかどうかが問題だとのこと。

骨の割れ方にもよるけど、やってみないとわからないという説明を受けました。

② うさぎは5日分の食事をおなかにためている

うさぎは5日分の食事をおなかにため、菌で分解しているので、あまりお腹を圧迫しすぎてはいけない。
圧迫しすぎると、腸の動きがおかしくなってしまう。

犬や猫は前脚の方が比重があるので、後脚は1本使えなくてもいいのだけど、うさぎの場合はほとんど後脚で支えている。

使わないようにしておかないと、いびつに力が入ってしまい、骨が弱いので注意しないといけない。

③ 手術後の通院は?
最初は5日後に診せてもらう。あとはだんだん間をあけていく。レントゲンで判断できるのは1ヶ月以上(骨が増骨しているかなどの確認)かかる。

そのぐらい間をあけて検査をするという流れ。
抜糸は1週間後ぐらい。

全治は1~2か月。順調にいけば、1ヶ月そこそこでつく。うさぎの場合は色々起こりやすいのでなんとも言えない。

だから獣医は積極的にうさぎをやりたくない人が多い。

④ 手術方法
骨にピンを入れて、閉じて、動かないように軽いテーピング(ひとでいうギプス)をする。
うさぎの場合、ギプスなどするとそれだけで折れてしまう。だから、軽いテーピングで固定をする。

胴体に脚をつるような形で考えています、という説明。

⑤ 手術後、ケージの中に入れっぱなしがいいのか?
ケースバイケース。嫌がって暴れるようだったら広い方が良い。おうちの中で一番リラックスしてあげれるところにいさせる。

狭いところに入れすぎると変な恰好で暴れることが多い。反対の足が折れるとか、かえって厄介な形になることもあり得る。その子の性格に合わせてあげる。

お家で一番リラックスができる環境を作ることが大事。

(2)手術後の説明

手術前に懸念されていたヒビは、縦に入っていた。

人の手と比べるとかなり細く、とてももろい、うさぎの骨

割れ目を避けてかかとを串刺しにして、細いピンを入れてくださったそうです。三角巾で固定中。


地面に骨折した右足がつかないように、テーピング固定をしている。
ヒトでいう三角巾のような状態。

地面に骨折した右足がつかないように、テーピング固定
テーピングは腹部を圧迫しない形で固定
テーピングの固定が難しい模様(はずれかけている)


脚の先を折りたたんでテーピングで固定


順調にいけば、1ヶ月ちょっとで、テーピングを外すことができる。

犬や猫と違うのは、犬や猫は1~2週間すれば、周りの筋肉がぎゅっと固めて固定してくれるが、うさぎの筋肉はなかなかそうなってくれない。

だから長い間回転しないよう、固定しておかないといけない。
骨がくっつくのには1ヶ月必要。

順調にいけば、1ヶ月ちょっとで、テーピングを外すことができる。
ゆるんだりとか、しめすぎるのが一番怖いので、ショック死したりすることもある。うさぎは急に変わるとショック死する。

そのようなことが起こらないよう、なるべく緩くテーピング。
腰にテーピングはしているが、おなかを圧迫しないようにしている。足はその上で吊っている。


3 経過

【術後1日目の記録:2025年2月16日】

今日はまだ面会謝絶状態。 食べる量は少ないけど、元気だと聞いて安心。うんちも小さいのがでている。

【術後2日目の記録:2025年2月17日】

面会に行ってきました。

足首の部位の骨折、固定がとても難しい

人間でいうと三角巾でつって、横に揺れない形で固定。
三本足で駆けずりまわり、思ったより元気ではないかw
ケージから出たがって大変だったらしい💦

足首はよくずれる部位のため、テーピング固定のこまめな管理が必要になるため、あと数日入院。

食べる量は少ないらしいけど、ここまで動きまくっていたら安心できました。昨日はまだ三本脚で歩くのは難しそうだったけど、今日はだいぶ慣れたみたいだと。痛み止めなしでこのあばれっぷりのよう・・・。

https://youtu.be/R6OadW8ACjc  

https://youtu.be/N9xkv5hzmy0

たまに床で滑ってこけかけていました。
うさぎが前脚を骨折すると3本脚では歩けない模様。


私のところにすり寄ってきたw

【術後3日目の記録:2025年2月18日】

動きまくるのだけど、食欲がないとのことで、自宅療養になる可能性が大。

【術後4日目の記録:2025年2月19日 退院】

動きまくって元気なので、固定はうまくいっているが、あまり食べないとのことで、環境を変えたら食べるかを確認したいとのこと。

4 退院前の説明

(1)薬について(腸を動かす薬)

粉薬を甘いシロップで溶かしたもの。よく振ってから、スポイトで1回分の赤い線のところまで吸わせる。
直接、口の横から入れてやる。甘くしているので飲んでくれると思う。
1日2回

(2)うんちを数える

食事の量ではなく、1日のうんち💩の数を数える。(うんちの数・形・大きさ)
翌日の朝にお掃除をするときに、うんこを数えて管理をしている。

食べ方が十分ではないので、うんちはしっかり数えて欲しい。
食べ方が少なくなると、うんちの量が減る、大きさが小さくなる、うんちが柔らかくなる、下痢をしているなどがでてくる。

(3)手術費用を清算:驚きの金額に!

ここまで短期間で退院できたのはやはり先生の腕なのかなと。


こんな細い骨の固定、素人が見ても難しいとわかる。

しかも今回かかった費用は124190円。
他の子もかかっていたので割引もしていただき12万円。

相場15~20万だと聞いていたのに、すべてに感謝です。
ありがとうの言葉以外、見つからない。

恐らく、短期で切り上げているからこの値段ということもあるのでしょう。
この後の通院も合わせると相場の金額になるのかな?


5 退院後の記録

(1)術後4日目の記録:2025年2月19日 退院

帰宅後、ケージを掃除し、💩を数えられるようにした。
元の家に入れてやると、はじめは動き回っていたが、家であると安心したのか、ブロッコリーの葉をすごい勢いで食べ始める。

【帰宅後、食べている様子】

食べている様子の動画
https://youtu.be/m6idlksMNls   https://youtu.be/N1zqkGkPj0g

だが、そのほかのものはほとんど食べていない。

以前、好きだった人参やバナナをほとんど食べない

また、チモシーハウスは足が絡まるようなので、撤去し、チモシーマットを導入。
(自分用の出口の穴を作っているため)
ケージの中にいるのに、いつもと違い、おとなしい。

なんておとなしいんだ?! いつもはケージから出せ出せコールでうるさいのに。

正面から見ると骨折前とまったく同じなのだけど、上から見ると、お腹周りが痩せこけていて、やばくないか

入院中、まったく食べれていなかったのね。 家ではいつもよりは少ないけど、まぁ、少なすぎるとは思わないレベルかな。手術で好みが変わったようで、色々なものをあげてみます!

おしっこは出ている

ラビット・ヘアボールリリーフ 50g [うさぎ用栄養補給食]が好きなので、買ってみた。商品が届く明後日からあげてみよう。

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明日は動物病院が休みで、明後日、また様子を伝えることになって、今後が決まる。

食べてくれるといいな。

(2)術後5日目の記録:2025年2月20日 退院後1日目

元気だけど、食欲がないということで退院になったけど、よく見るとお腹周りが細すぎる!!!  

お腹周り、細い!!! 入院中、ほとんど食べていなかったんだ!

これはたくさん食べさせねばと、いちごを奮発して買ったのに、食べてくれず、ブロッコリーの葉ばかりを食べています。

アッシュ君のために買ったイチゴ(安いよね?!)
なのに、食べてくれない(´;ω;`)

今日は2度、アッシュに噛まれました(´;ω;`)

正面から見ると骨折前とまったく同じなのだけど、

上から見ると、お腹周りが痩せこけていて、やばくないか


入院中、まったく食べれていなかったのね。 家ではいつもよりは少ないけど、まぁ、少なすぎるとは思わないレベルかな。手術で好みが変わったようで、色々なものをあげてみます!

今日のアッシュのうんちは大きさ色々で323個!  

300個あればいいと言っていたけど? どうだろう? 粒が小さいのが多いし。

明日、先生に相談します。
明日はまりんの通院日。今後の退院記録は別記事として26日ごろにまとめてアップします。

1袋、およそ100、3袋目は端数も追加。その後でトンネルの中に10発見













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