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猫のツンデレはギャンブルに匹敵する?──「変動報酬」の魔力

こんばんは、SnowLeopardです。祝日明け、仕事リハビリ中です。

そんな日は猫と心理学を掛け合わせた話題を。

猫のツンデレな態度に翻弄される飼い主は多いだろう。ある日はすり寄ってきたかと思えば、翌日にはそっけない。そんな気まぐれな態度に振り回されつつも、なぜか猫の愛情を求めてしまう。これは単なる「猫好きの性(さが)」なのか? いや、実はこの現象には心理学的な説明がつく。

「変動報酬」──ギャンブルと猫の共通点


心理学では、「強化スケジュール(reinforcement schedule)」 という概念がある。これは、ある行動に対してどのように報酬(ご褒美)が与えられるかを研究するものだ。特に、「変動比率スケジュール(variable ratio schedule)」 という方式では、報酬がランダムに与えられるため、その行動が非常に強化されることが知られている。

たとえば、カジノのスロットマシンが典型的だ。
毎回同じ額のコインを入れても、いつ大当たりが出るかはわからない。しかし、たまに大きく勝てることがあるので、人は「次こそは」と思い、つい続けてしまう。

この仕組みと、猫のツンデレ行動はそっくりではないだろうか?
飼い主が猫を呼んでも、来るときと来ないときがある。でも、たまに「ゴロゴロ」喉を鳴らして甘えてくると、飼い主は最高の喜びを感じる。そして「次はまた甘えてくれるかも」と期待して、猫のご機嫌をうかがい続ける。これはまさに、ギャンブルと同じ「変動報酬」の仕組みだ。

人は予測できない報酬にハマる


心理学者B.F.スキナーの実験では、動物に対して「毎回ではなく、不定期に報酬を与えた方が、その行動がより持続する」ことが示された。つまり、「ツンデレな猫」に対して飼い主が愛情を注ぎ続けてしまうのは、猫の態度が予測不能であるからこそ起こる現象なのだ。

これは人間関係にも通じる。
恋愛でも「たまに優しいけど普段は冷たい」相手の方が、なぜか心を引きつけてしまうことがある。これはまさに「変動報酬」の影響であり、猫のツンデレが持つ魔力と同じものだ。

結論──「猫にハマる」は科学的に説明できる


猫がいつ甘えてくれるかわからないからこそ、人は猫の愛情を追い求める。これはスロットマシンの「次こそ当たるかも」に匹敵する刺激だ。ツンデレな猫は、まさに「生きるギャンブルマシン」と言えるかもしれない。

もしあなたが「うちの猫、ツンデレすぎる……」と思っていても、それは猫の計算された戦略ではなく、心理学的に最も人間を惹きつける仕組みなのだ。結局のところ、私たちは猫に「賭け続ける」しかないのかもしれない。

我が家のツンデレ女王

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