好きな北欧DJ達を紹介します
みなさんは、どんな音楽が好きですか?
僕はここ数年間、ハウスミュージックにハマっています。ハウスとは、EDM (エレクトロニック・ダンスミュージック)の中でも四つ打ちというリズムを基調にしたもの。
実はこの四つ打ちは、みなさんの知らないところで大きな影響力を持っている…というのはまた別の話。
そもそも、四つ打ちの発祥は、先生うろ覚えだけど、ハウスミュージックっていうジャンルがあって。
"ハウス"ってジャンルが発祥で、ロックをやっている人たちが、そのダンスミュージックを利用したのが四つ打ち。ハウスミュージックを生バンドで取り入れていったのが初めてですね。
- サカナクション 山口 一郎
ハウスは現在EDMの中でも王道とみなされていて、スペイン・イビサ島のクラブ文化を作りあげたジャンルでもあります。
この記事では、僕が好きな北欧出身のDJを6人ご紹介します。
では、なぜ北欧なのでしょうか。シンプルに、トレンド最先端のエリアだからという他ありません。
日本でも有名なアヴィーチー、アランウォーカー、アクスウェルΛイングロッソ、カイゴ…彼らはみんな北欧出身。近隣のオランダからも数々の有名DJが生まれ続けています。
現在は犬も歩けば北欧DJ(特にスウェーデンとノルウェー)に当たる状態。みなさんが普段何気なく聴いている曲も彼らの作品かもしれません。
北欧がEDMをリードする理由
合計してもわずか3000万人に満たない人口から、こんなに多くの音楽家が輩出されている理由はなんでしょう。
個人的には3つの理由があると思います。
まず歴史的背景。本家ハウスはアメリカのゲイクラブが発祥ですが、90年代は同じくヨーロッパのゲイクラブからユーロ・ダンスというジャンルが生まれました。
北欧DJの豊かな曲調は、その二つと北欧の自然を愛する文化が融合した結果といえるでしょう。
また、特徴である「寒さ」自体もプラスに作用しているかもしれません。冬は昼でも氷点下になるため、「セントラルヒーティング」など家でゆっくりと過ごす文化や技術が確立しているといいます。集中して作曲に集中できる条件が整っているというのは、言いすぎでしょうか。
そして最後に、成熟した社会の影響。福祉制度やテクノロジーの活用などにおいて、世界の先端をいく北欧諸国。人間は環境によって作られるため、個人の思想や感性も洗練されています。
何を隠そう、あのSpotify(スポティファイ)はスウェーデンの会社。
長々とうんちくを並べたところで、肝心のDJを紹介していきます。
今回はスターの原石をテーマに6組ピックアップしました。
Hogland
スウェーデン出身のHogland(ホグランド)。1997年生まれの23歳です。
その才能は早くに開花し、2015年に初めてリリースした「The Night」がSpotifyスウェーデンの上位チャート入り。
トロピカルとプログレッシブが融合した独自のスタイルは、かろやかで力強い曲調。カイゴやアヴィーチー(どことなく顔も似てますね)を彷彿とさせます。どの曲も完成度が高く、本当に過小評価されてると思う一人。
IFPIスウェーデン・ゴールド認定された代表曲「Letting Go」をどうぞ!
NOTD
スウェーデン南部の同じ高校で出会ったサミュエルとトビアス。その二人が結成したNOTD(ノーテッド)は、いまや一番アツいDJデュオに成長しました。
現在それぞれ19歳と22歳の二人はリアーナ等のビッグネームの公式リミックスを手がけ、中でもエド・シーランの「Shape of You」はビルボードに「最高のリミックス」と称されたほど。日本でも有名になってきた彼らは、ユニバーサル・ミュージックが契約を勝ち取りました。
しなやかで繊細なのにしっかりノれる、若者にぴったりの音楽性。これからの活躍がとても楽しみなユニットです。
紹介するのは、世界25カ国でトップ50入り、アメリカやスウェーデンなどでゴールド認定を受けた「So Close」。なんとMVは全編日本ロケです。最高。
一番下のコメント訳
「僕の夢は、輝く東京の通りを歩きながらこの曲を聴くことだよ。」
Davai
まだまだ無名ながら、天才的なセンスを持つDavai(ダヴァイ)。
ノルウェー出身ということ以外は謎に包まれていますが、曲を聞けばその才能に説明はいらないでしょう。
Spotifyで7000万回以上再生されている「Replay」をはじめ、本当に全曲良いので一種の怖さすら感じます。爽やかながらどこか切ない雰囲気は、彼にしか作れないかも。
僕のお気に入りは「Broken Hearts」。彼のカラフルな世界観が存分に表現されているほか、コメント欄には「なんでこんなに再生回数が少ないんだ?!」という称賛の声が相次いでいます。
Tungevaag & Raaban
Tungevaag & Raaban(タンゲバーグ&ラーバン)は、マルティン・タンゲバーグとロビン・ソーデルンドのステージネームを冠したDJデュオ。それぞれノルウェーとスウェーデン生まれの彼らは、まさしく北欧ハウスの申し子でしょう。
特徴はなんといっても壮大なスケール感で、時には民族音楽から着想を得るなど非常にクリエイティブです。
2019年に惜しまれつつ解散しながらも、現在は互いにソロで活躍中。タンゲバーグは早速アラン・ウォーカーとコラボしてヒット曲「Play」を生み出しており、目が離せません。
近未来感とロマンが詰まった「Million Lights」は、大好きな一曲です。
Embody
リトアニアで育ったEmbody(エンボディ)。バルト三国は厳密には東欧ですが、対岸にあるスウェーデンなど北欧諸国の影響を色濃く受けているため、文化的な線引きは曖昧です。
彼の原点は父親の影響で慣れ親しんだピアノやジャズ、そして少年期に頻繁に開いたというホームパーティー。ハウスやテクノのような先進的な音楽を一般多数のオーディエンスに聞いてもらう曲作りを学んだといいます。
数年前にロンドンに移り住んでからはポップ音楽も取り入れはじめ、彼の曲調はカジュアルながら奥深い仕上がりに。
「Young Hearts」は、ハウスとアメリカ西部のフロンティア文化が出会ったオリジナリティあふれる作品。不思議なことに、めちゃめちゃ合います。
Lovespeake
最後にご紹介するのは、ノルウェーが誇る影の実力者・Lovespeake(ラブスピーク)。
DJ転向以前は人気ロックバンドのフロントマンを努めていたこともあり、作曲だけでなくボーカルも可能という異色の逸材です。
デビッド・ゲッタやアラン・ウォーカー、K-391をはじめ、多くのビッグネームとコラボしているほか、上で紹介した「Broken Hearts」「Million Lights」にも顔を出しています。
オランダのDJ・MOTiと作った「Found Love」を聴けば、ハッピーな気持ちになれること間違いなし!
DJの世界は奥深い
北欧の気鋭DJたち、いかがでしたか?少しでも新しい世界をお見せできたのなら嬉しいです。
紹介しきれなかったアーティストは他にもたくさんいます。北欧だけでなく、アメリカやアジアでも多くの若者が明日のスターを目指して努力しています。
そして、ハウスのような世界的に人気を博している音楽には「文化や国境を超えて人とつながる」という大きなメリットがあること。これはあまり知られていません。
Spotifyのフォロワー数や、YouTubeのコメント欄。インターネットのおかげで、グローバルに人々と感動をシェアすることには言葉に表せない良さがあります。
みなさんも、興味がある音楽があれば積極的に聴いてみてください。きっと新たな出会いがあるはず。
参考情報
この記事を書いた人
Neil(ニール)
ecbo (荷物預かりプラットフォーム) とプログリット (英語コーチング) でUI/UXデザイナーとしてインターン。現在はIT企業でデザイナー。 ハワイの高校。大学では法学を専攻。もともとはminiruとしてnoteを運営。
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