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教職志望の方へー教育実習についてー
自分は教育実習に行った時、何も分かっていなかったなと、教育実習生を3回ほど受け入れて、そう感じました。自分の時はまるで手探りで、誰か教えてくれたらいいのに、とも思いましたが、リサーチ不足でした。当時はネットもありませんでしたしね。
大阪府立高校で、24年教諭をして退職し、今は大学と私立高校の非常勤をしています。非常勤講師や期限付講師の期間を入れるとざっと30年は教壇に立っています。
ここではまず、教育実習について述べてみたいと思います。
【教育実習 事前申込】
検定教科書は前年度に予約印刷される数が決まっているため、教育実習生も、一年前に教育実習の事前申込をします。(各教科書の注文数は、前年の8月頃に、学校の教務部教科書係が取りまとめて、教育委員会に持って行きます。)
【事前打ち合わせ】
教育実習生は、1か月くらい前に挨拶に行き、教科書を受け取ります。
指導教員は直接お金を扱わないので、指導料や教科書代については、事務室かまたは大学の指示に従って下さい。
校長、教頭、指導教員、自分の恩師、クラブ顧問に挨拶するといいでしょう。採用の際、校長推薦が必要と聞いています。ただし、校長先生に会うには事務室で予定を聞かなければなりません。
【担当教員との打合せ】
2週間前ぐらいには進度が決まって、担当教員と打合せすることになります。
高校の座学系は2週間の実習なので、「最初の一週間は見学で、二週目は授業をしてもらいます」と言われるのが普通ですが、スパルタな先生に当たると、行ったその日から授業させられることがある(実体験!)ので、指導案はあらかじめ作成しておくといいでしょう。実態に合わなくても、手直しで済みます。何も案を用意していなければ、実習期間中、指導案を書くために、眠る時間がなくなります。
一般的には10〜12時間ぐらい授業するのですが、私自身はスパルタな先生に当たり、2週間で24時間授業しました。
学校にもよりますが、大阪府立高校全日制では、担任の授業数は週あたり16時間、非担任は17時間が標準です。ただし、この時間数に、ホームルームは入っていませんし、分掌会議や分掌の当番、立番、日直(戸締りや追い出しの仕事)は含まれていません。
【朝礼等 挨拶】
全校集会で挨拶をします。代表者一名が話をすることが多いのですが、クラスでも挨拶をすることになるので、長短何通りか、挨拶で話す内容は考えておいた方がいいでしょう。別に変わったことを言うことはありませんが、相手の立場に立って考えておく訓練です。
【指導案提出】
指導教員に早目に指導案を渡してチェックしてもらいます。
【授業見学】
まず、見学させてもらう教員に挨拶に行きます。
実習生にはたいていパイプ椅子が貸し出されます。椅子と教科書等を持っての階段移動は大変なので時間に注意。教室では、大学から渡された実習ノートに記録をつけます。
【授業】
運動部で声出しをしたり塾等で教えた経験がなければ、声が後ろまで届かないのが普通なので、一番後ろの人に聞こえているかどうか確かめます。
実習中、アドリブは間違いの元なので、指導案の発問や解説に入れていないことは言わないようにします(結構、舞い上がっていて勘違いすることが多い)。
終わったら、指導教員のコメントを頂きます。
【クラス指導】
教室掃除指導などをします。
【クラブ指導】
可能ならばクラブにも顔を出して、話をします。
【研究授業】
校長先生か教頭先生が見学に来られますので、指導案や配布プリントなどを渡します。採用に関わるのでしっかり準備します。
次の回では、学校の仕組みについて書きたいと思います。
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