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ChatGPT無料版の機能と利用可能回数の変遷(〜2025年1月)
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2022年: ChatGPT無料版の登場と初期機能
11月30日 2022 – ChatGPT無料版が公開: OpenAIがGPT-3.5をベースにした対話型AI「ChatGPT」を無料の研究プレビューとしてリリースしました。公開直後からユーザー数が急増し、大きな話題となりました。リリース当初、チャットの利用回数に明確な上限はなく、誰でも無制限に対話を試せる状態でした。ただしアクセス集中時には応答が遅れたり、サービスに繋がりにくくなる場合もありました。
12月15日 2022 – 最初の機能アップデートと利用制限試験: OpenAIはChatGPTモデルの性能改善(幅広いトピックでの回答品質向上や不必要な拒否応答の減少)を実施しました。また、ユーザーから要望の多かった「回答の停止(Stop Generating)」ボタンが追加され、長い応答を途中で止めることが可能になりました。さらに、この頃会話履歴の保存機能の提供も予告され、過去のチャットを閲覧・名前変更・削除できる履歴機能が順次ロールアウトされました。加えて1日のメッセージ上限の試験的導入が発表され、一部ユーザーに対して1日あたりの利用回数制限が設けられました(フィードバック提供で上限を拡張できる措置付き)。これは急増する利用者全体に高品質なサービスを提供し続けるための負荷対策として実施されたものです。
2023年: Plusプランの導入、GPT-4の登場と無料版への影響
1月9日 2023 – モデル性能のさらなる改善: ChatGPTモデルがアップデートされ、事実性や計算能力が向上しました。このアップデートでも応答精度が向上し、より多様な質問に答えられるよう改良が加えられています。また、この時点までに「停止」ボタンの導入などUI面の改善も進み、ユーザー体験が向上しました。
1月30日 2023 – 数理・事実応答の強化: OpenAIはChatGPTのモデルを再度アップグレードし、数学的推論や事実に基づく回答の精度を高めました。無料版ユーザーもこの改良により、計算問題や知識質問で以前より正確な返答を得られるようになりました。
2月1日 2023 – ChatGPT Plusの発表: OpenAIは月額$20の有料サブスクリプション「ChatGPT Plus」を発表しました。Plus加入者には、(1) ピーク時でも優先的にアクセス可能(無料ユーザーでアクセスが集中している時間帯でも利用可)、(2) 応答速度の高速化, (3) 新機能への優先アクセス といった特典が提供されます。この有料プラン導入に伴い、OpenAIは「無料版も引き続き提供し続ける」と表明し、Plusの収益で無料アクセスを維持・拡大するとしました。無料版との主な違いとして、無料ユーザーはサーバー混雑時に「サービスが高負荷です(容量不足)」といったメッセージが表示され利用を一時制限される場合がありましたが、Plusユーザーは常に利用可能という利点があります。なお、Plusプラン開始直後は米国から提供が始まり、2月10日までに国際展開が行われています。
2月13日 2023 – 無料版モデルの高速化とPlus拡張: 利用者急増への対応として、無料プランで提供するChatGPTモデルのパフォーマンス最適化が行われました。これにより多少の応答品質調整が行われたものの、より多くのユーザーが同時利用できるようになりました。また、Plusユーザー向けにはUI上でモデルを選択する機能が追加され、「標準モデル」と「Turbo(高速)」版を切替可能となりました(当時Turboは応答速度を優先した実験的モデル)。このモデル選択機能は将来的に無料ユーザーにも提供を検討するとされました。同時期にChatGPT Plusの提供国も国際的に拡大されました。
3月14日 2023 – GPT-4の導入(Plusユーザー向け): OpenAIは新たな大規模モデルGPT-4を発表し、ChatGPT Plus加入者は追加料金なしでGPT-4を利用可能になりました。GPT-4は高度な推論能力や創造的応答が強化されたモデルで、ChatGPTにおいても複雑な指示への対応力が向上しています。当初GPT-4へのアクセスには利用回数制限が設けられ、需要に応じて動的に上限が調整されました。具体的な数値は公表されませんでしたが、初期には「4時間あたり100メッセージ」前後の上限があったとの報告もあり、その後利用集中に応じて「3時間あたり25メッセージ」程度に一時的に引き下げられるなど調整されました。無料版ユーザーはこの時点でも引き続きGPT-3.5系モデルのみが利用可能で、GPT-4はPlus限定機能として提供されています。GPT-4導入直後、無料版では機能追加やモデル変更は行われず従来通りでしたが、高性能モデルの出現により無料版との性能差が明確になりました。
3月23日 2023 – プラグイン機能の実験的公開: ChatGPTに外部プラグインを接続できる実験的サポートが発表されました。プラグインを利用すると、チャットボットがインターネットから最新情報を取得したり、計算処理を実行したり、サードパーティのサービスと連携したりできます。公開当初、提供されたプラグインには「ブラウジング(ウェブ検索)」、「コードインタプリタ(Python実行環境)」、サードパーティ製プラグインの3種が含まれ、利用希望者は待機リスト経由で順次アクセス権が付与されました。これらはまずChatGPT Plusユーザーや開発者コミュニティ向けのアルファ機能として展開され、無料版ユーザーにはすぐには開放されませんでした。プラグイン対応により、ChatGPTの機能拡張が今後進む方向性が示された形です。
4月25日 2023 – データ管理機能の強化: 「チャット履歴をオフにする」オプションが追加され、ユーザーがChatGPTに入力した会話をモデル訓練に使用しないよう選択できるようになりました。この設定をオフにすると、特定の会話内容がOpenAIの将来のモデル学習に含まれず、プライバシー保護や企業利用時の機密保持に配慮した使い方が可能になります(履歴オフの場合でも、安全性監視のためにデータは最大30日保持される仕様)。この変更は、ChatGPT無料版にも適用され、ユーザー自身でデータ提供可否を管理できる初の機能制御となりました。
5月~6月 2023 – モバイルアプリ提供とUI改善: 5月に公式ChatGPT iOSアプリがリリースされ、まず米国で提供開始、続いて他国にも展開されました。無料ユーザーもこのモバイルアプリを通じてChatGPTを利用可能となり、スマートフォン経由でのアクセス性が向上しています(ただしGPT-4利用など一部機能はPlus加入が必要)。また5月下旬にはチャット共有リンク機能が試験導入され、ユーザーが自分の対話スレッドをリンクとして共有できるようになりました。この共有機能は当初限定テストでしたが、追って無料ユーザーを含む全ユーザーに拡大予定と発表されています。6月になると、ChatGPTの利用層拡大に伴いUI/UXの調整も続き、例えば6月22日にはモバイルアプリ版でブラウジング機能(Beta)がPlusユーザー向けに追加されました。一方で無料版ユーザーは引き続き標準的なチャット機能のみ利用可能な状態が続きました。
7月3日 2023 – ブラウジング機能の一時停止: ベータ提供されていたブラウジング機能について、不適切な利用が判明したため提供が一時停止されました。具体的には、ユーザーが特定のURLの全文取得を要求した場合に、意図せず有料サイトの全文を表示してしまうケースが確認されたためです。OpenAIはこの問題を修正するまでブラウズ機能を停止すると発表し、以後数か月間、Plusユーザーも含めChatGPTから直接ウェブ閲覧する機能は利用不可となりました。
7月6日 2023 – コード実行環境の提供開始(Plus): Code Interpreter(コード実行機能)がChatGPT Plusユーザー向けにベータ公開されました。これはユーザーがアップロードしたファイルに対してPythonコードを実行し、データ分析やグラフ作成、ファイル編集などを行える機能です。この機能により、ChatGPTがプログラミング支援やデータ解析ツールとして活用できるようになりました。ただし無料版では利用不可であり、Plus限定の高度機能として位置づけられています。
7月19日 2023 – GPT-4利用上限の拡大(Plus): ChatGPT PlusユーザーにおけるGPT-4モデルのメッセージ上限が2倍に引き上げられました。従来はGPT-4で3時間あたり約20件程度に制限されていた送信件数が、このアップデートにより3時間あたり40件に増加しています。これはOpenAIがサーバー容量の増強や最適化を進めた結果、Plusユーザーはより頻繁にGPT-4を利用できるようになったことを意味します。一方、無料版ユーザーは引き続きGPT-4非対応であるため、この上限拡大の直接的恩恵はありませんが、裏では無料ユーザー向けGPT-3.5モデルの提供も安定化が図られていきました。
7月20日 2023 – カスタム指示のベータ提供開始(Plus): ユーザーがChatGPTへの指示や前提条件をあらかじめ設定できる「Custom Instructions」機能が発表されました。まずはChatGPT Plus加入者向けのベータ機能として提供され、設定画面の「Beta機能」から有効化することで利用可能になりました。この機能を使うと、毎回のプロンプトで繰り返し伝える前提や要望をプロファイルに保存し、以後の会話でChatGPTがそれらを考慮した回答をするようになります。たとえば「回答は常に敬体で」「出力は英語で」といった指示をあらかじめ登録でき、利便性が向上します。当初EU・UKでは未提供でしたが順次展開予定とされました。
8月3日 2023 – UI/UXの改善アップデート: 全ユーザー向けにいくつかの使い勝手向上策が実装されました。主な変更点は以下の通りです:
プロンプト例の表示: 新規チャット開始時にサンプル質問例が表示され、何を入力すれば良いか分かりやすく支援。
返信候補の提案: 会話を続けやすくするため、ChatGPTが関連する質問続きをボタン形式で提案。
ログイン維持期間の延長: これまで2週間で自動ログアウトされていたセッションが維持されるようになり、頻繁なログインが不要に。
複数ファイルのアップロード: (Plusユーザー向け)Code Interpreter利用時に複数ファイルを扱えるよう強化。
キーボードショートカット: コードブロックのコピーやショートカット一覧表示などが導入され、生産性が向上。
8月9日 2023 – カスタム指示の無料ユーザーへの開放: 「Custom Instructions(カスタム指示)」機能が無料プランのユーザーにも開放されました(EU・UKは後日)。無料ユーザーは、アカウントメニューから自分専用の指示を設定できるようになり、チャットごとに毎回同じ前提を説明しなくても、ChatGPTがユーザーの好みに沿った回答スタイルを維持できるようになりました。この機能追加により、無料版でも一定のパーソナライズが可能となり、より使いやすくなりました。
8月28日 2023 – ChatGPT Enterpriseの提供: 大規模利用向けの「ChatGPT Enterprise」プランが発表されました。EnterpriseではGPT-4の無制限利用や長大なコンテキスト入力、高度なデータ分析機能の無制限利用などが提供されます。これは企業利用を想定した有料サービスであり、無料版とは直接関係ありませんが、ビジネスユーザー向けの別メニューが用意された形です。
9月11日 2023 – 多言語UIサポート(アルファ版): ChatGPTのインターフェース言語として、日本語を含む数言語への対応が開始されました。ブラウザの言語設定が日本語など対応言語の場合、ChatGPT画面上部に言語切替の案内が表示され、メニュー表示などを日本語化できます(アルファ版機能のため要設定有効化)。これにより、日本語話者の無料ユーザーでもUIを母国語で操作しやすくなりました。
9月25日 2023 – 音声入力・画像入力機能の導入(Plusベータ): OpenAIはChatGPTにおいて音声で会話したり、画像を入力できる新機能をアナウンスしました。まずはChatGPT Plusユーザーのモバイルアプリ(iOS/Android)にて音声会話モード(Voice Beta)が提供開始され、ユーザーはマイクアイコンから音声で質問できるようになりました。また、画像アップロードによる質問もPlusユーザー向けに順次展開され、カメラアイコンから写真を撮影・選択して質問に添付できるようになっています。例えば「この画像のグラフを分析して」「冷蔵庫の中身から料理を提案して」といった画像ベースの対話が可能になります。ただしこれらはPlus限定のベータ機能であり、無料版では音声入力・画像入力ともに未対応でした(無料版ユーザーはテキストのみのやり取りに限定)。
9月27日 2023 – ブラウジング機能の再開(Plus): 7月に停止されていたウェブ閲覧(Browse)機能が改良の上でPlusユーザーに再度提供開始されました。Plus加入者は設定の「ベータ機能」から「Browse with Bing」を有効にすることで、GPT-4モデル使用時にブラウジングモードを選択可能となりました。再開にあたり、ChatGPTがWebから最新かつ信頼性の高い情報を収集し、出典リンク付きで回答できるようになっています。この時点では無料版ユーザーには開放されておらず、Plus限定の機能復活という位置づけでした。
10月16日 2023 – DALL·E 3の統合(Plusベータ): 画像生成AIの新バージョンDALL·E 3がChatGPTに統合されました。これによりChatGPTがテキストによるリクエストに対して高精度な画像を生成し返答できるようになりました。ユーザーはGPT-4モデル選択メニューからDALL·E 3を選び、例えば「○○のイラストを描いて」と指示すると、その場で生成画像が得られます。当初この機能はPlusユーザーのベータ機能として提供され、無料版では利用できませんでした。画像生成リクエストにも利用上限が設けられ、システム状況に応じて変動するとされています。
10月17日 2023 – ブラウジング機能の正式版リリース: ブラウズ機能が安定版となり、ChatGPT Plus(およびEnterprise)ユーザーはベータ設定を経ずに標準機能としてブラウジングを利用可能になりました。GPT-4モデルのドロップダウンから直接「Browse with Bing」を選択できるようになり、2021年以降の最新情報も参照できる環境が整いました。これによりPlusユーザーにとってウェブ情報検索が一層容易になりましたが、無料ユーザーには依然としてこの機能は提供されていません。
11月6日 2023 – カスタムGPT(GPTs)の導入: OpenAIの開発者イベントにて、「GPTs」と呼ばれるユーザー自身が作成できるカスタム版ChatGPTが発表されました。これは追加の知識や個別の指示を組み込んだ独自チャットボットを作成・共有できる機能で、特定の目的に特化したChatGPTをユーザーが自由に作れるというものです。発表時点ではPlusおよびEnterpriseユーザーが先行利用でき、11月中にGPTストアで共有・販売も可能にするとされました。無料ユーザーへの提供は「今後より多くのユーザーに拡大予定」とされています。このGPTs機能により、パーソナライズされたAIエージェントを作成し他者と共有する新たな利活用が広がりました。
11月21日 2023 – 無料ユーザーへの音声会話機能提供(モバイル): ChatGPTの音声対話機能が全ての無料ユーザーに開放されました。スマートフォンのChatGPT公式アプリをダウンロードし、ヘッドフォンアイコンをタップすることで、無料ユーザーでもChatGPTと音声で会話できるようになりました。これにより、Plusでなくとも音声入力・音声応答を体験できるようになり、ChatGPTが文字入力不要で利用可能な場面が増えました(※この時点ではWeb版ではなくモバイルアプリでの提供)。音声機能には月あたりの利用上限(例: 15分/月まで無料通話可能など)が設定されていますが、従来文字チャットのみだった無料版に新しいインターフェースが加わった意義は大きいです。
2024年: GPT-4oへのアップグレードと無料版機能の大幅拡張
1月10日 2024 – GPTストアとChatGPT Teamプラン: OpenAIは「ChatGPT Team」と呼ばれる新たなチーム向け有料プランを発表しました。これは中小規模のチームでChatGPTを共同利用するためのプランで、管理者用ツールや共同作業スペース、Plus同等の高度モデル利用権限(GPT-4やDALL·E 3、Advanced Data Analysisなど)が含まれます。同時に、ユーザーコミュニティやパートナーが作成したGPT(前述のカスタムGPT)を公開・閲覧できる「GPTストア」も試験公開されました。ストアでは人気のGPTをランキング表示し、様々なカテゴリ(画像生成、文章作成、教育など)から他人が作成したカスタムGPTを利用できます。これらは主にPlus/Teamユーザー向けの発表ですが、無料ユーザーもGPTストアで公開されているGPTを閲覧したり、一部互換性のあるGPTを利用したりすることが可能になる見込みです。
2月13日 2024 – 「メモリー」機能のテスト開始: ChatGPTに長期的な記憶機能(Memory)を持たせる実験が開始されました。これは現在の会話だけでなく過去の会話内容やユーザーが伝えた情報を保持し、チャットをまたいで覚えておく機能です。小規模なユーザーグループ(無料版・Plus版の一部)でテストが行われ、ユーザーは新しいチャットで「覚えておいてほしいこと」をChatGPTに教えることで、それ以降の会話でその情報が活用されるようになります。また、ChatGPTに「何を覚えているか?」と尋ねたり「忘れて」と指示したりも可能で、設定画面からメモリー機能のオン/オフも制御できます。この試験的な提供を経て、4月末には全Plusユーザーに正式提供されました(欧州・韓国は遅れて展開)。無料ユーザーへの本格展開はこの時点では未定でしたが、Memory機能は将来的に全ユーザーに提供予定とされています。
5月13日 2024 – GPT-4oの導入(新フラッグシップモデル): OpenAIは「GPT-4o」という新たな主力モデルをChatGPTに導入しました。GPT-4oは従来のGPT-4と同等の知能レベルを持ちながら応答速度が大幅に高速化された次世代モデルで、テキスト応答はもちろん音声・画像などマルチモーダル対応も強化されています。まずPlusユーザーに提供され、無料ユーザーにも限定的にGPT-4oを利用する機会が与えられました。具体的には、無料版でもGPT-4oを選択可能となったものの厳しい回数制限付きで、Plus利用者の約1/5程度のメッセージ上限に制限されています。公開当初の情報によれば、無料版ではGPT-4oを5時間あたり最大10回程度までしか使用できず、それを超えるとGPT-4oの利用は一定時間ロックされます(代わりに引き続きGPT-3.5系モデル〈後述のGPT-4o mini〉は利用可能)。一方、Plusユーザーは3時間あたり80回ものGPT-4oリクエストが可能で、無料版の約5倍の上限が与えられています。この「5倍の差」は公式ヘルプにも明記されており、Plus/Teamでは無料ユーザーの5倍の頻度でGPT-4oを使えるとされています。GPT-4o導入に伴い、ChatGPTの新たなデフォルト高性能モデルが誕生し、以降はこのGPT-4o系列を軸に機能拡張が図られていきます。
7月18日 2024 – GPT-4o miniの導入(無料版モデルの刷新): OpenAIは「GPT-4o mini」という小型で高性能なモデルをリリースし、ChatGPTの標準モデル(GPT-3.5相当)をこれに置き換えました。この変更により、無料版ユーザーがデフォルトで使うモデルがGPT-3.5からGPT-4o miniにアップグレードされました。GPT-4o miniは従来のGPT-3.5 Turboよりも安価で高速でありながら、テキスト処理能力や多言語対応、マルチモーダル推論でGPT-3.5を上回る性能を持ちます。例えば学術ベンチマークMMLUでGPT-3.5が約70%の正答率だったのに対し、GPT-4o miniは82%に達し、人間のような推論力も向上しています。さらにGPT-4o miniは画像の簡易解析やコードの実行にも対応でき、開発者向けAPIでもGPT-3.5 Turboの後継として推奨されるモデルとなりました。OpenAIは「GPT-4o miniはGPT-3.5の代替として今後使用することを推奨する」と述べています。このアップデートにより、無料版でも内部的にはGPT-4世代の技術が標準利用されることになり、特に数学・プログラミング・マルチモーダルな理解の面で無料版の応答品質が大きく向上しました。
8月8日 2024 – 無料ユーザーへのDALL·E 3開放(画像生成): ChatGPT無料版ユーザーも画像生成AI「DALL·E 3」を利用できるようになりました。無料ユーザーは1日あたり最大2枚まで、ChatGPTに画像生成を依頼できます。チャットにおいて「〇〇の画像を作って」と依頼すると、テキストメッセージの回答としてDALL·E 3が生成した画像が返ってきます。これまでは画像生成はPlus限定機能でしたが、無料版にも限定的ながら解禁されたことで、テキストだけでなくビジュアルコンテンツを得ることが可能になりました。なお、生成枚数に厳しい上限(2枚/日)があるのは、高負荷リソースである画像生成を無償で提供する上での制約です。
9月12日 2024 – 高次推論モデル「GPT-o1」の発表: OpenAIは人間並みの推論力を持つとされる「GPT-o1」モデルファミリーを発表しました。GPT-o1は新たな推論特化型のモデルで、複雑な問題解決や長期的な論理推論を得意とします。このモデルは当初ChatGPT Pro($200/月)やチームプラン向けに提供され、一般ユーザーには直接関係しませんでした。公式発表によれば、ChatGPT Plus/Teamユーザーも限定的にo1モデルへアクセスできたものの、週50メッセージなど非常に限られた利用枠に制限されていました。一方、ChatGPT Pro(上位有料プラン)では全モデル無制限利用が可能で、価格に応じて利用条件が大きく異なります。無料版ユーザーはGPT-o1やその小型版(o1-mini)の直接利用はできず、引き続きGPT-4o系モデルのみの利用となりました。ただしGPT-4o mini自体が相当高度な応答性能を持っているため、一般的な利用では無料版でも十分高い応答品質を享受できる状況になっています。
11月19日 2024 – 音声モードのWeb提供(有料ユーザー): これまでモバイルアプリ限定だった音声会話モードが、Web版ChatGPTでも提供開始されました。まずChatGPT Plus/Team/Enterpriseユーザーに対してデスクトップのブラウザ上で音声対話が可能となり、買い物中や作業中に音声でChatGPTとリアルタイムにやり取りするといった使い方ができるようになりました。無料版ユーザーにはこの時点では解放されませんでしたが、音声モードが各プラットフォームに拡大したことで、無料版への波及も期待される段階となりました(※実際に無料版Webで音声が使えるようになるのは後述の2025年になります)。
11月~12月 2024 – 公式デスクトップアプリ & インターフェース刷新: ChatGPTの公式デスクトップアプリ(Windows版・macOS版)がリリースされました(Windows版は11月、Mac版は5月)。無料ユーザーもこれらアプリを利用可能で、ブラウザを開かずにChatGPTを手軽に使えるようになります。また11月下旬にはWeb版インターフェースの大型アップデートが行われました。サイドバー(ナビゲーション)周りのデザインが刷新され、最近の会話やPinned GPTが見やすく整理されたほか、新規チャット作成ボタンの位置変更やレスポンシブ対応の改善などUI全体の利便性が向上しています。さらに画面下部の入力コンポーザーの挙動改善(自動スクロール制御の改善等)も行われ、操作体験が洗練されました。これらの改良は無料・有料問わず全ユーザーに適用されました。
12月10日 2024 – Canvas機能の全ユーザー提供: ChatGPTの新機能として「Canvas(キャンバス)」が追加され、GPT-4oモデル使用時にデフォルトで利用可能となりました。Canvasは対話型のコードエディタやホワイトボードのような機能で、チャットで生成したHTMLやReactコードをレンダリング表示したり、ドキュメントを編集したり、Pythonコードを実行したりすることができます。当初CanvasはGPT-4oモデルで利用可能な機能として導入され、無料版ユーザーもGPT-4o miniを介してこのCanvasを使用できるようになりました。具体的な新能力として、ChatGPTの回答をCanvas上で実行・編集したり、生成されたコードに対してChatGPTがエラー修正やコメントを付けてくれたりします。例えばPythonコードをCanvasで実行し、その結果を見ながらChatGPTに改良を依頼するといった使い方が可能です。このCanvas機能により、無料版でも簡易的なコード実行環境やドキュメント編集環境が手に入った形となり、従来PlusのCode Interpreterに近い体験の一部が開放されたと言えます。
2025年: さらなるモデル更新と機能強化の動き
1月14日 2025 – タスクスケジューリング機能の導入(ベータ): ChatGPTに予約実行(Scheduled Tasks)機能のベータ版が追加されました。これは指定した日時にChatGPTにタスクを実行させる機能で、リマインダーを設定したり、定期レポートを自動生成させたりすることが可能になります。現時点ではPlus・Pro・Teams向けの早期ベータ提供ですが、将来的には全ユーザーに開放予定とされています。この機能が一般提供されれば、無料版ユーザーでもChatGPTをスケジューラやエージェント的に活用できるようになる見込みです。
1月17日 2025 – カスタム指示UIの強化: Custom Instructions(カスタム指示)の設定UIが刷新され、ユーザーがChatGPTの応答スタイルをより細かくカスタマイズできるようになりました。性格付け(例: フレンドリー、プロフェッショナル等)や口調、遵守させたいルールなどを項目ごとに指定でき、ChatGPTに「こう振る舞ってほしい」という要望を明確に伝えられます。既にカスタム指示を利用中のユーザーの設定はそのまま引き継がれます。このアップデートは2025年初頭に全ユーザー(EU圏など一部地域除く)に展開され、無料版ユーザーもより個人に合わせたAI体験を得られるようになりました。
1月29日 2025 – GPT-4oモデルのアップデート: GPT-4oに大規模なモデル更新が実施され、知識データの更新と画像理解能力の向上が図られました。具体的には、トレーニングデータの知識 cutoff が従来の2023年11月から2024年6月まで延長され、最新の文化・社会動向や研究内容を反映した回答が可能になりました。また画像入力(Vision)に対する理解力が強化され、図やグラフなど視覚情報から空間関係を読み取ったり、より正確な説明を生成したりできるようになっています。
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