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フレックスジャパンの「大人タートル」— ビジカジの進化が生んだ新定番



ニュースのまとめ

フレックスジャパンが開発した「大人タートル」が人気を集めている。タートルネックの暖かさと、ワイシャツの袖口を融合させたデザインが特徴で、ビジネスカジュアルの流れにマッチ。2024年秋に発売した今シーズンの商品はすでに5000枚を売り上げた。低価格化とカラーバリエーションの追加で販路も拡大中。スーツのカジュアル化が進む中、シャツメーカーが新たな市場を切り開いている。

ポイント1: 「大人タートル」が支持される理由

タートルネックは暖かいが、カジュアルすぎる印象がある。一方で、ワイシャツはフォーマルだが冬は寒い。そこで、フレックスジャパンはタートルネックの首元とワイシャツの袖口を融合し、フォーマルな場面でも違和感なく着用できる「大人タートル」を開発した。カフスボタンをつけられる袖口がビジネスシーンにも対応し、30~50代の男性を中心に人気が広がっている。

ポイント2: 価格改定と販路拡大で成長加速

2023年の発売当初は、ウール100%・国内生産で1着1万6500円と高価格だったが、2024年はコットン素材・中国生産に切り替え、4290円に大幅値下げ。手頃な価格設定により、関西や北陸の百貨店にも販路を拡大した。また、「ラップネックカラー」などの新デザインを加え、女性のニーズにも対応。成人式やカジュアルなフォーマルウェアとしても活用できるなど、利用シーンが広がっている。

ポイント3: 進化するワイシャツメーカーの戦略

ビジネスウェアのカジュアル化が進む中、ワイシャツメーカーは生き残りをかけた変革を迫られている。フレックスジャパンは「大人タートル」以外にも、端切れをゼロにするシャツの開発など、環境負荷を減らす取り組みを推進。2025年秋冬に向け、さらに新しい「ネクタイなしで着用できるアイテム」の開発を進めており、ビジネスウェアの新たなトレンドを生み出そうとしている。

この事例のマーケティング的な学び

「大人タートル」の成功は、市場の変化に即応し、顧客のニーズに合った商品を開発することの重要性を示している。従来のワイシャツ市場が縮小する中、「ビジネスでもカジュアルでも使える」という新たな価値を提供し、差別化を実現。価格帯の見直しと販路拡大も、より多くのターゲットにリーチするための戦略として有効に機能している。

キーワード解説: ビジカジ(ビジネスカジュアル)

ビジカジとは、スーツほどフォーマルではないが、ビジネスシーンに適したカジュアルな服装のこと。クールビズ・ウォームビズの影響で普及が進み、特にIT企業やスタートアップでは一般的。フレックスジャパンの「大人タートル」のように、カジュアルさとフォーマル感を両立するアイテムが求められている。

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