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データ整備が設備投資に――国民経済計算の新たな潮流

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https://note.com/snowflake_note/n/n6be598a98a3f

ニュースのまとめ

国民経済計算(SNA)は一国の経済活動を記録するための国際的基準で、GDPやGNIなどの算定に用いられます。2025年に採択予定の新基準「2025SNA」では、従来コスト扱いだったデータベースが設備投資として計上される見込みです。これはデータ整備の重要性を高め、デジタル経済の進展を反映した大きな変化となります。また、中央銀行が金融機関に提供するサービスの取り扱いも見直される予定です。

ポイント1: 国民経済計算(SNA)の役割

国民経済計算は、一国の経済状況をフローとストックで体系的に記録する会計原則です。これに基づいてGDPやGNIが算定され、経済政策の指針として活用されます。「2008SNA」までの基準は経済構造の変化に応じて進化しており、現在の「2025SNA」の検討もこの流れに沿ったものです。

ポイント2: データ整備を設備投資として計上

新たな基準では、データベースの構築や整備が設備投資として計上される点が注目されています。これにより、データ関連の投資が経済成長の原動力として認識されるようになり、特にデジタル経済の進展が加速する現代において、経済指標におけるデータの重要性がさらに高まります。

ポイント3: 金融サービスの取り扱い見直し

2025SNAでは、各国の中央銀行が金融機関に提供するサービスの計上方法も議論されています。この見直しは、金融部門が経済全体に与える影響をより正確に反映することを目的としています。これにより、金融サービスの実態に即した透明性の高い経済指標が期待されます。

10年後の未来を読み解くヒント

データ整備の設備投資化は、デジタル経済の発展を後押しし、データ関連産業がより重要な役割を果たす世界が広がるでしょう。また、国民経済計算の基準が進化することで、政策立案や国際比較の精度が向上し、持続可能な成長の基盤が整備される可能性があります。

キーワード解説: 国民経済計算(SNA)

SNAは、System of National Accountsの略で、一国の経済活動を包括的に記録する国際基準です。これに基づきGDPやGNIが算定されます。経済のデジタル化に伴い、データの位置づけが重要視され、2025SNAではデータ整備が設備投資として認識される予定です。

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