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アクリルで蘇る「きりだんす」– 伝統家具の新しい挑戦

☝️この記事はDiscordコミュニティ「Marketing New Wave」の投稿の引用です。ご興味がある方は、ぜひ「Marketing New Wave」にご参加ください。


現代のライフスタイルには不向きとされていた「きりだんす」が、富山県高岡市の企業「家’s」によって再デビューを果たした。蛍光色のアクリル板を組み合わせることで、伝統的な和家具にモダンな要素を加え、国内外で注目を集めている。このユニークな取り組みは、古いものに新しい価値を与えるリデザインの成功例と言える。

伝統家具「きりだんす」の再評価

「家’s」の伊藤昌徳氏は、使われなくなったきりだんすを活かすため、新たなデザインに挑戦。アクリル板を組み合わせた「P/OP(tansu×acrylic)」シリーズが生まれた。重く見える家具が実は軽いという特性が、欧米で特に高い評価を得ている。

アクリルとの融合でアップグレード

アクリルの持つ軽さと強さを生かし、従来の和家具のイメージを刷新。壊れやすい背面の板に蛍光色のアクリルを取り入れることで、家具の強度を高めると同時に、インテリアとしての魅力を向上させた。

新しい価値創造への挑戦

伊藤氏は、失敗を重ねながらも新しいデザインと市場を模索し続け、ロンドンやサンフランシスコなどの国際展示会で好評を得た。「P/OP」シリーズは、既に70台以上の売り上げを記録し、高感度なセレクトショップでも注目されている。

この事例のマーケティング的な学び

「きりだんすの軽さの理由は、災害が多い日本において収納家具を軽量にすることで持ち運び性を確保したから」というきりだんすの歴史を勝ちと捉えて、それを大事にしながら価値のアップデートを行ったことがポイントかなと思います。

キーワード解説

きりだんす:桐材で作られた日本の伝統的な収納家具。軽量で湿気に強く、古くから愛用されているが、現代では需要が減少している。
アクリル:軽くて強度があり、加工しやすい合成樹脂の一種。家具や建築素材としても利用されている。
アップサイクル:不要になった物に新しい価値を加え、再利用すること。環境負荷を減らす手法として注目されている。

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