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日本酒輸出の新潮流:小容量ボトルが拓く海外市場

☝️この記事はDiscordコミュニティ「Marketing New Wave」の投稿の引用です。このテーマについて語り合いたい方は、以下のリンクから「Marketing New Wave」にご参加ください。


ニュースのまとめ

小容量の日本酒が海外で注目されており、100〜180ミリリットルの瓶や缶で輸出する事業者が増えています。四合瓶よりも手軽で、新たな消費者層との接点を広げることが期待されています。特にデザイン性の高い小瓶や缶が海外市場で人気を集めています。

小容量日本酒の魅力と利便性

四合瓶の日本酒は、日本酒愛好家向けに広がってきたものの、海外では飲みきれないという問題がありました。小瓶や缶のサイズは、特に日本酒初心者や少量を楽しみたい消費者に好評です。例えば、新潟県のFERMENT8が輸出する150ミリリットルの木製蓋の小瓶は、手軽さとデザイン性が評価され、消費者の関心を引いています。

小容量による輸送と保存の利点

小容量の日本酒は、輸送効率も良く、物流コストを削減できます。さらに缶入り日本酒は軽量で割れにくい点が、輸出において特に有利です。開封後の品質劣化を防ぎ、飲みきりサイズとして飲食店でも廃棄のリスクが少なくなるため、扱いやすさも評価されています。これは飲食店と消費者の双方にメリットをもたらします。

世界市場での課題と展望

日本酒の輸出は中長期的には増加傾向にあるものの、2023年は前年比13%減少しています。特に米国や中国向けの伸び悩みが課題です。四合瓶や一升瓶に依存してきた従来の市場から、少量サイズの商品へとシフトすることで、さらなる市場拡大が期待されています。小容量は新規消費者層を開拓する鍵となるでしょう。

この事例のマーケティング的な学び

日本の商品やサービスを海外に輸出するときに、そのまま輸出しようという固定観念は捨てた方がいいでしょう。今回のお酒のボトルのように、商品の本質的価値とは関係ないところで、国内の商習慣的にデフォルトになっているだけのことはたくさんあります。それらは海外市場ではデフォルトになり得ない場合もありますから、よくよく見直す必要があります。

キーワード解説:「四合瓶」

四合瓶とは、720ミリリットルの容量を持つ日本酒の瓶を指します。伝統的な日本酒の容器サイズで、家庭や飲食店で広く使われていますが、海外では「多すぎる」と感じられることもあります。小容量のボトルは、この問題に対する新たな解決策として注目されています。

このニュースをビジネスに活かすための質問

  1. 日本製品を輸出する際に、その商品の本質的価値=絶対的に変えてはいけないところを特定していますか?

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