日本語教師研修について
今回の日本語教育学会で気になったのは、教師自身のキャリアや研修についての発表があったことだ。その中でも文化庁が行っている「中堅日本語教師研修」についての発表をいくつか聞いた。
私もこの中堅日本語教師研修に参加したことがあるOBである。これは文化庁の日本語教育人材の養成・研修として行われているもので、【中堅】の日本語教師のための研修である。私のときは約10か月対面で研修が行われ、東京での集合研修と、全国を4つの地域に分けてのグループ研修、それからオンライン上でのやり取りを通して行われた。この研修のいいところは、自分で研究テーマを設定できることだった。私は「学習者の自己評価について」というテーマで、ルーブリック評価表を作成するという研究を行った。このテーマに近い参加者がグループになり、オンライン上でそれぞれの進捗状況を報告し、時には読書会などをしながら、評価表の作成を行った。グループにはメンターと先生がつき、適宜アドバイスをもらえた。その他にも4つの地域に分かれた対面研修グループでも非常に大きな学びがあった。対面研修のたびに、進捗状況をメンバーの前で発表しなければならず、研修を進めていく目安となった。この10か月の研修の中で、何度か評価表を作り、勤務校の学生に実施することができた。
この研修は日本語教育学会が行っているもので、今も続いている。その研修に関する発表があった。研修終了後、研修の振り返りを行い、研修者自身がどんな変化を得たかを問うものだった。この発表は非常におもしろいと思った。私もこの研修中は頑張って続けていたが、終わってからは日ごろの忙しさのせいにしてほとんど進めることができていない・・・・・。どんな人でも「研修中」や「勉強中」は頑張っても「その後」もその力を持続し、振り返るというのはなかなか難しいのではないか。終わったら「やったー!終わり!」ってなりそう・・・。でも研修終了後の振り返りを行い、自身の変化を発表するなんてすごいなぁと思った・・・・。私も今後もがんばろうと思った。
おしまい🐈