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1億円じゃ富裕層とは言えない?目指せ100万ドル。
ドル円の長期チャートです。30年ぶりくらいの円安具合。私は現状1億円を目指して資産運用しているのですが、最近の為替を見ていると、富裕層の基準は1億円じゃなくて、100万ドル(1億4000万円)としたほうが良い気がしてきました。 pic.twitter.com/Lm1wQRAAjW
— ⛄️ゆきだるま@長期投資家 (@snowball_inves) June 5, 2023
ドル円チャートは30年ぶりの円安水準
最近の為替を見ていて思ったのが、富裕層の基準を1億円から100万ドルにしたほうがいいんじゃないのかなってことです。
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株クラの皆さんおなじみの野村総合研究所のピラミッド図ですね。ここでは富裕層の定義が「1億円以上5億円未満の純金融資産を保有」となっています。
この1億円以上という部分ですが、最近のドル円チャートを見ていると、少し物足りない感じがしています。
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長期のドル円チャートをみると、現在の水準は約30年ぶりの円安水準。
この円安水準を考えると、1億円じゃなくて、100万ドルつまり1億4,000~5,000万円をひとまずの基準とした方がよさそうと感じました。
ということで私はこれまで1億円を目指して資産運用をしていましたが、これからは100万ドル(1億4,000~5,000万円)を目指すこととしました。
実質実効為替レートでみると50年ぶりの円安水準
ドル円チャートだと、対ドルで見たときの日本円の価値しかわかりませんが、実効為替レートをみると、ドル以外の他の通貨に対する日本円の総合的な価値がわかります。
【実質値で50年ぶりの円安水準になったのは、円安のせいじゃなくて、デフレのせい】
— ⛄️ゆきだるま@長期投資家 (@snowball_inves) June 5, 2023
実効為替レートの推移です。
この50年間で名目値は+235%円高、実質値は+3%。円の実質的な購買力は50年前とほぼ同じです(50年ぶりの円安水準)。
名目値では+235%になっているのに、なぜ?と思いますよね。… pic.twitter.com/9XxrD8HhNX
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2020年基準
上図は日本銀行のデータから私が作成した実効為替レートの推移です。青ラインが名目実効為替レート。オレンジラインが実質実効為替レート。
名目値とは物価上昇を加味していない値で、実質値は物価上昇を加味した値です。
ニュースで取り上げられていた50年ぶりの円安水準というのは、「実質実効為替レート」のことです。
オレンジのラインをみると50年前の1970円付近まで下がっていますよね。
どうしてこうなってしまったのかについては、上記tweetに書いてありますが、ここで伝えたいのは、物価上昇等を加味した実質実効為替レートベースでみると、日本円の購買力は50年前と同じ円安水準という衝撃の事実です。
USドルとする理由
簡単に言うと、USドルが基軸通貨だからです。
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USドルの外国為替市場でのシェアですが、基軸通貨であるため、約40%程度とほかの通貨を圧倒しています。
アメリカは金融緩和でドルの量はジャブジャブと言われますが、そうはいっても世界一の経済大国で基軸通貨を保有する国です。
そのため、100万USドル以上を私のひとまずの富裕層の基準としました。